沖縄本島北部にある「美ら海水族館」は、年間300万人以上が訪れる沖縄屈指の人気観光スポット。
世界最大級の水槽で泳ぐジンベエザメをはじめ、マンタや深海魚、イルカたちのショー、さらにはウミガメやマナティとのふれあいまで、多彩な楽しみ方がそろっています。
この記事では、美ら海水族館の人気の理由や回り方のコツ、おすすめのモデルコースを、公式の最新情報にもとづいて詳しく解説します。
初めて訪れる方も、リピーターの方も、この記事を参考にして充実した一日を計画してみてください。
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美ら海水族館が人気の理由とは?

沖縄本島北部・本部町に位置する「沖縄美ら海水族館」は、年間300万人以上の観光客が訪れる、日本有数の水族館です。
観光地としての知名度は抜群で、沖縄を訪れる旅行者の3分の1が立ち寄るとも言われています。
その人気の理由は、単に魚を「見る」だけにとどまらず、学び・体験・癒し・食事・写真映えまで含めたトータルでの楽しみ方ができる点にあります。
最大の目玉はやはり、世界最大級の巨大水槽「黒潮の海」を泳ぐジンベエザメ。
迫力ある餌やりのシーンを目の前で見られるのは、美ら海水族館ならではの体験です。
また、深海に生息する珍しい生き物たちや、ウミガメ・マナティといった癒し系の動物たちとも出会えるのも魅力のひとつ。
さらに、イルカショーや多彩な体験プログラム、オーシャンビューのレストランやカフェなど、半日~1日滞在しても飽きることがありません。
このあと、見どころごとに詳しく紹介していきますので、訪問前にぜひチェックしてみてください。
美ら海水族館の見どころ1|ジンベエザメ・マンタの餌やりショー

美ら海水族館に来たら、まず絶対に見ておきたいのが、巨大水槽「黒潮の海」で行われるジンベエザメとマンタの餌やりショーです。
1日3回の餌やりタイムを狙おう
このプログラムは毎日決まった時間に行われており、9:30/15:00/17:00の3回が基本スケジュールです(2025年時点)。
時間に合わせて観覧エリアの前に集まれば、巨大な生き物たちが餌を食べる迫力の光景を間近で見ることができます。
ジンベエザメは、縦になってプランクトンを吸い込むように捕食する姿が見どころ。
水槽内で悠々と回遊する様子から一転して、体を垂直に立てて餌を食べるその様子はとても貴重です。
一方、マンタには飼育員が長い棒の先につけたひしゃくで餌を与えるというユニークな方法が取られており、違いを見比べるのも楽しいポイントです。
世界最大級の水槽で泳ぐ16,000匹以上の生き物たち
ジンベエザメやマンタが泳ぐ「黒潮の海」は、幅35m・奥行き27m・深さ10mという圧倒的スケールを誇る水槽で、使用されている水量はなんと7,500立方メートル。
これは水族館全体の約4分の3を占めています。
ガラス越しだけでなく、上から・横から・ガラスのトンネルからなど、さまざまな角度で魚たちの動きを観察できる工夫も凝らされています。
巨大なアクリルガラス越しに16,000匹以上の魚が群れをなす様子は、まさに圧巻です。
舞台裏見学ツアーもおすすめ【裏側まるごとウォッチング】
水族館の観覧面だけでは味わえない体験をしたい方には、「裏側まるごとウォッチング」がおすすめです。
このバックヤードツアーでは、飼育員しか入れない水族館の作業エリアをガイド付きでじっくり探検することができます。
水槽の管理方法や餌の準備風景、設備の構造など、普段は見られない“舞台裏の秘密”が満載。
美ら海水族館の見どころ2|イルカショーと体験プログラムを満喫しよう

水族館の屋外エリアには、「オキちゃん劇場」と呼ばれるイルカ専用プールがあり、沖縄の青い海を背景にしたダイナミックなショーを楽しむことができます。
2025年時点では、ショーに加えて複数の体験プログラムも充実しており、子どもから大人まで幅広い層に人気です。
定番ショー「オキちゃん劇場」
毎日10:30/11:30/13:00/15:00/17:00の1日5回開催されているイルカショーでは、バンドウイルカやオキゴンドウがジャンプや回転などの華麗なパフォーマンスを披露します。
2025年4月からは、HY「my friend」、RADWIMPS「正解」など沖縄や若者に人気の楽曲を使用したBGM付きの演出で、感動的な雰囲気に。解説も交えながら、イルカたちの能力や生態について学べる内容となっています。

予約不要!イルカ給餌体験
「もっと近くでイルカとふれあいたい」という方におすすめなのが、イルカ給餌体験です。
水槽のデッキ上から餌をあげることができ、間近でイルカたちの表情を見ることができます。
- 【実施時間(各回30分)】
①10:00〜/②11:00〜/③12:00〜/④13:30〜/⑤15:30〜 - 【料金】500円/セット(最大5バケツまで)
- 【支払い方法】クレジットカード・PayPayのみ(現金不可)
※先着順販売・売切れ次第終了。イルカの体調によっては中止の場合もあります。
イルカとの写真を残したい方に|美ら海フォト
オキちゃん劇場の水中プール前では、イルカと一緒に記念撮影ができるフォトプログラムも開催中。
プロカメラマンによる撮影で、台紙付きの写真やキーホルダーも購入できます。
- 【時間】10:45/11:45/13:15/14:00/15:15(各回約15分)
- 【料金】
・記念撮影:1,800円
・キーホルダー:1,800円
・両方セット:3,200円
・フォトカード(L判):無料1枚
※撮影データはダウンロード可能(30日間有効)
もっと近くで学ぶ!イルカ体験学習(事前予約制)
週末・祝日に限定で開催されている「イルカ体験学習」は、より本格的な学びとふれあいを兼ねた45分の特別プログラムです。
- 【開催日】土日祝のみ/1日2回(9:15〜/16:00〜)
- 【料金】15,000円/1グループ(最大5名まで)
- 【内容】飼育員による解説、給餌体験、ふれあい、写真撮影
- 【対象】小学生以上/中高生は保護者同伴必須
- 【申込】アソビューにて30日前の午前10時から予約開始
※動物の体調や天候により変更・中止あり

プレミアムイルカ飼育体験(日曜限定)
さらに希少なのが、毎週日曜限定・1日3名のみ参加可能という「プレミアムイルカ飼育体験」。
実際にトレーナー体験をしたり、エサの準備をしたりと、本格的な裏側体験ができます。
- 【時間】毎週日曜14:00〜16:00
- 【料金】15,000円(7〜10月)/11,000円(その他)
- 【対象】小学3年生以上(撮影のみも含め3名まで)
- 【内容】ステージ体験、ふれあい、記念撮影、給餌、ノベルティ付き
- 【予約】アソビューで30日前より受付開始
美ら海水族館の見どころ3|ウミガメ館・マナティ館もおすすめ!
美ら海水族館といえば「黒潮の海」やイルカショーが有名ですが、実は根強い人気を誇る穴場スポットが、館外にある「ウミガメ館」と「マナティ館」です。
どちらも入館後、出口を出てから徒歩数分でアクセスできる場所にあり、静かに癒しの時間を楽しめます。
ウミガメ館|人懐っこさにほっこり

ウミガメ館では、沖縄近海に生息する複数種のウミガメを飼育・展示しており、上からだけでなく横の観覧窓からも観察できる構造が魅力です。
とくに注目したいのは、ウミガメたちの「人懐っこさ」。来場者に興味を示して、ゆっくりと近づいてきてくれたり、手を振るような仕草を見せる個体もおり、つい見入ってしまう人が続出しています。
マナティ館|のんびり癒し系の主役たち

その隣にあるマナティ館には、温厚で大きな体のマナティたちがゆったりと泳いでいます。
水槽越しにふわふわと漂う姿は、見るだけで心が和みます。
2021年6月には、約20年ぶりとなる赤ちゃんマナティの出産があり、家族で寄り添う様子も話題となりました。
赤ちゃんは元気に成長しており、訪れるたびに成長過程を見守れるのも楽しみのひとつです。

アクセスも簡単
どちらの館も水族館本館の出口を出てからすぐの場所にあり、エリア案内図にも明記されています。
広大な海洋博公園の中にあるため、「オキちゃん劇場」や遊覧車とも連動して立ち寄りやすいルート設計になっています。
美ら海水族館の見どころ4|レストラン&カフェでゆっくり過ごそう

水族館の見学を満喫したら、次は沖縄の海を眺めながらの食事やカフェタイムで一息つきましょう。
美ら海水族館には、ロケーション・雰囲気・料理すべてが揃ったレストランやカフェがあり、「ここでプロポーズされた」という声もあるほど、記憶に残るひとときを過ごせます。
レストラン「イノー」|海を見下ろす絶景ダイニング
水族館本館の上に位置する「レストラン イノー」は、入館しなくても利用できるオーシャンビューのレストランです。大きな窓からは沖縄の海を一望でき、晴れた日には伊江島のシルエットが遠くに浮かぶことも。
メニューには沖縄そばやラフテー定食などの郷土料理から、お子様ランチ、デザートまでバリエーション豊富。
ファミリーにもカップルにもおすすめの食事スポットです。
※混雑時は待ち時間が発生するため、昼のピーク(12:00~13:30)は少しずらすのがコツです。

カフェ「オーシャンブルー」|黒潮の海を眺めながらくつろぐ空間
館内にある「カフェ オーシャンブルー」は、なんと黒潮の海の巨大水槽に面した特等席で、魚たちが泳ぐ姿を眺めながらドリンクや軽食を楽しむことができます。
店内は少し暗めの照明でロマンティックな雰囲気。カップルでの利用にもぴったりで、地元では「ここで告白された」「プロポーズの場所に選ばれた」なんてエピソードもあるほど。
ホットドッグやケーキセット、ブルーシールアイスクリームなど、手軽に楽しめるメニューが揃っています。
どちらも思い出づくりに最適
水族館の楽しみは展示だけではありません。
沖縄の景色と生き物たちを感じながらの食事やカフェタイムも、旅のハイライトになります。
館内と館外、どちらにも特色ある飲食施設が揃っているので、スケジュールに合わせて選んでみてください。
美ら海水族館の見どころ5|沖縄海洋博公園としての楽しみ方

実は美ら海水族館は、単独の施設ではなく、「海洋博公園(正式名称:国営沖縄記念公園 海洋博公園)」の中にある施設のひとつです。
水族館以外にもさまざまな施設が点在しており、公園全体を一日かけて楽しむこともできます。
海洋博公園とは?
海洋博公園は、1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して整備された、広さ約71ヘクタールにも及ぶ大規模な国営公園です。
公園内には、美ら海水族館のほか、熱帯ドリームセンター、おきなわ郷土村、プラネタリウムを備えた海洋文化館、ビーチエリア、芝生広場、展望台などが整備されており、家族連れやカップル、シニア世代まで幅広く楽しめる構成になっています。

遊覧車でラクラク移動!
公園全体はとても広いため、徒歩だけでの移動は意外と大変です。そんなときに便利なのが、園内を周回する「電動遊覧車(有料)」の存在。
- 【料金】200円(1日フリーパス)
- 【乗り場】水族館・オキちゃん劇場・熱帯ドリームセンター前など数か所
- 【運行間隔】概ね10〜15分おき(混雑時を除く)
遊覧車を使えば、移動しながら沖縄の風景や南国植物を眺めることができるのも魅力のひとつ。
夏場や雨天時の体力温存にも役立ちます。

水族館+αの楽しみ方を
美ら海水族館だけでも3〜5時間は十分楽しめますが、せっかく訪れるなら、周辺施設にも立ち寄る「海洋博公園全体の過ごし方」を計画するのがおすすめです。
特に子ども連れやシニア世代は、適度に休憩を挟みながら回れるよう、遊覧車のスケジュールと休憩スポットの把握をしておくと、より快適に楽しめます。
美ら海水族館の時間帯別モデルコース|効率的な回り方とは?

美ら海水族館は見どころが多く、計画を立てずに訪れると「見逃した!」「時間が足りなかった!」ということになりがちです。
そこでここでは、訪れる時間帯ごとにおすすめのモデルコースをご紹介します。
水族館内の出入りは当日中なら再入場可能なので、食事や公園内の移動と組み合わせて柔軟に動くことができます。
【パターン①】朝9:00入場の満喫コース(所要時間:約6時間)
- 9:00 開館と同時に入場、人気エリアをゆっくり見学
- 9:30 ジンベエザメの餌やりショー(黒潮の海)を観覧
- 10:00 裏側まるごとウォッチングツアーに参加(要予約)
- 11:30 オキちゃん劇場でイルカショー観覧
- 12:30 レストラン「イノー」で昼食
- 13:30 ウミガメ館・マナティ館・美ら海フォト撮影
- 15:00 再び黒潮の海でマンタの給餌を観覧
- 16:00以降 熱帯ドリームセンターなど周辺施設へ
→ 朝イチなら混雑も少なく、全エリアを効率よく楽しめます!
【パターン②】10:00入場の効率派コース(所要時間:約5時間)
- 10:00 水族館へ入場、黒潮の海や深海コーナーを先に見学
- 11:30 イルカショー(オキちゃん劇場)を観覧
- 12:30 館内カフェ「オーシャンブルー」で軽食と休憩
- 13:30 イルカとの記念撮影や給餌体験(当日参加OK)
- 15:00 ジンベエザメの餌やりショーで締め!
→ 午前中の混雑前に主要イベントを押さえつつ、午後はゆっくり過ごすモデル。
【パターン③】午後からゆったり&夕方割チケット活用コース(所要時間:約4時間)
- 12:00 公園到着後、レストラン「イノー」で先に昼食
- 13:00 ウミガメ館・マナティ館を見学
- 15:00 イルカショー(オキちゃん劇場)観覧
- 16:00 16時から入場チケットで水族館へ入館(お得に!)
- 17:00 黒潮の海・深海コーナーを中心に見学
- 18:00 閉館前の静かな館内で写真&余韻を楽しむ
→ 「16時からチケット」で入場すれば割引あり。午後のんびり観光向け。
まとめ|美ら海水族館を最大限楽しむために
沖縄美ら海水族館は、ただ魚を眺めるだけの水族館ではありません。
ジンベエザメやマンタのダイナミックな餌やり、青い海を背景にしたイルカショー、のんびりと泳ぐウミガメやマナティ、そして館内外に点在するレストランや体験プログラムまで、まるでひとつのテーマパークのような豊かさを持っています。
人気の理由は、その多様性と一体感。
「見て・触れて・学んで・味わって・残す(写真)」というすべての体験がここで叶うからこそ、国内外の観光客から長年愛され続けているのです。
訪れる際は、時間帯やイベントスケジュールを意識した回り方を計画することが、最大限楽しむコツ。
本記事で紹介したモデルコースや体験プログラムを活用して、あなたにとって最高の一日を過ごしてください。
沖縄の海の美しさと、そこに生きる生き物たちの魅力を、五感で堪能できる美ら海水族館。
ぜひじっくり、そしてワクワクしながら訪れてみてくださいね。