アルパカはよく動物園や牧場で見ることができますよね。アルパカが何を食べているかご存知ですか?
アルパカのイメージや、アルパカのエサやり体験などを通じて牧草を食べているのは広く知られていると思いますが、牧草の種類までは知らない方が多いのではないかと思います。
この記事では、アルパカが基本的に何を食べるのか、おやつとして食べる物や飲み物、アルパカにエサやりができる動物園について解説していきます。これを読めばアルパカについて詳しくなれますよ。
アルパカは何を食べる?
*チモシー
アルパカは基本的にこの乾燥したチモシーを主食としています。チモシーは稲科の植物で、アルパカの他にもウサギや馬、牛なども食べています。
アルパカはグルメな動物なので、チモシーも全て食べるわけではなく、柔らかい葉のみ食べ、硬い茎は残します。牛用のチモシーでは硬くて食べられないので、アルパカ用のチモシーを与えています。
アルパカは常に採食する動物なので、チモシー切れをおこすと喧嘩に発展するので、常にチモシーが餌箱に入っているようにします。
*ルーサン
豆科の植物で、チモシーと異なり茎もおいしく食べることができます。たんぱく質が多く含まれているので、あげすぎると胃の中の微生物が活性化し、過剰に発酵した結果、ガスがたくさん溜まります。
それによってアルパカが苦しくなってしまうので、チモシーの上に振りかける程度に与えます。
ルーサンの茎をかじってみると人間でも甘味を感じるほど、甘さがあるのでアルパカはルーサンのほうを好んで食べます。
*水
どの動物でも基本的に飲むのは水です。
冬場はそれほど飲みませんが、夏場は1日でアルパカ1頭あたり5L以上飲み干してしまいます。冬場はお腹を壊さないように、30℃前後のお湯を与えたりします。
こだわりの強いアルパカは、自分のバケツが変わると飲まなくなってしまうことがあるので専用のバケツを用意してあげます。寒いとお湯しか飲まなかったり、少しの温度の違いでで飲まなくなる子もいます。
*鉱塩
ビタミンEやマグネシウムなどのミネラルがたっぷり入った塩の塊です。酸化鉄や銅が入っているので、見た目はレンガみたいです。
ミネラルがたくさん入っているからか、舐めるとしょっぱいだけでなく、苦味なども感じます。
鉱塩は餌やりのときに与えるというよりは、置きっぱなしにしておいて、アルパカが舐めたいときに舐めています。
*ペレット(濃厚飼料)
アルパカのエサやり体験などでよく使われるのがこのペレットです。専門的には濃厚飼料と呼びます。濃厚飼料はとうもろこしや麦などの穀類、大豆かすなどからできており、牧草よりも高エネルギーです。
アルパカには牛用の濃厚飼料が与えられますが、メーカーによってさまざまなものがあります。
年齢や季節にあわせてあげる内容を変えていきます。若いアルパカには体づくりのために高たんぱくなものを、中年には低カロリーなもの、お年寄りには脂質が多いものをあげています。
アルパカたちは濃厚飼料が大好きですが、お腹を壊したり、食べすぎると太る原因にもなります。胃の中の微生物が発酵させなくても消火できるように作られており、しょっぱくて少し酸味のある味がします。
一部のアルパカが食べる変わった食べ物
ここで紹介するものは、すべてのアルパカが食べるわけではありません。どちらかといえば、ゲテモノ食いのアルパカと言えます。
*青草
たんぽぽやクローバーなど、いわゆる雑草などの青草は2/3ほどのアルパカが好んで食べます。中にはクローバーは食べるけど、他のは食べないなど好みがはっきりしているアルパカもいます。たくさん食べるとお腹を壊すので、もしアルパカの近くに生えていてもあげないようにしましょう、
*どんぐり
極一部のアルパカが好んで食べます。ほとんどは見向きもされません。皮ごとバリバリといい音をたてて噛み砕きます。お腹を壊さないか心配になりますが、本アルパカはいたって平気なようです。どんぐりを食べるアルパカは栗も好んで食べます。
*スポーツドリンク
体調の崩したアルパカや、たまにご褒美として与えられます。アルパカは甘いものも大好きなので、スポーツドリンクは皆よく飲みます。牧草が食べられなくてもスポーツドリンクの糖分でエネルギーを蓄えたりします。
*牛乳
アルパカの乳は少なく、子どもが離乳期に入ると足らなくなることがほとんどです。まだ離乳したての頃は胃の中の微生物が発達していないので、牧草を消化しきれずにお腹を下してしまうことがあります。そのため、母乳と温めた牛乳を飲みながら少しずつ牧草に慣れていきます。
アルパカにエサやりできる動物園
*那須アルパカ牧場
那須アルパカ牧場では直接、餌を手であげることができます。ガチャガチャが置いてあり、200円で1つ餌の入ったカプセルが買えます。
*八ヶ岳アルパカ牧場
八ヶ岳アルパカ牧場でも直接手で餌をあげることができます。100円であげられるのでリーズナブルに楽しめます。
*マザー牧場
マザーファームツアーDXに申し込むと、アルパカだけでなく、牛、ヤギ、羊、馬、ロバ、牧羊犬とふれあうことができます。大人1600円、子ども900円と少し高く感じてしまいますが、トラクタートレインで移動するので、たくさん歩けない子ども連れなどにオススメです。
アルパカは何を食べるの?【まとめ】
アルパカはグルメな動物で、基本的にチモシー、ルーサンなどの牧草を食べ、水を飲んで暮らしています。アルパカの中でも食に対する好き嫌いに差がある動物で、少しでも他のアルバカが口にした牧草は匂いがついてしまうので食べないアルバカもいます。アルパカの餌は動物用?餌の中でも美味しいほうだといえます。当然ながらアルパカの餌には人間が消化できないものも含まれているので皆さんは食べないようにしてくださいね。この記事が少しでも参考にしていただければ幸いです。