フジといえば、のれんやカーテンのように咲き乱れ、圧巻のボリュームがある植物として有名です。
あしかがフラワーパークのフジは、アメリカの放送局、CNNが選ぶ「Dream destinations in the world」(世界の夢の旅行先)に日本で唯一選出されています。
今回は、見どころや見頃について解説します。
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あしかがフラワーパークのフジの見頃はいつまで?
あしかがフラワーパークのフジの見ごろは4月下旬~5月上旬です。
ちょうどゴールデンウイークのタイミングと重なる頃で、お住まいが遠い方でも「この際見頃だから行ってみよう!」と行動しやすいのではないでしょうか。
フジの色あいによって、見頃および開花のタイミングは多少ずれ込みます。さらに、見頃以外にも8月の盛夏の時期に「返り咲き」を楽しむことも可能です。
夏場にしか見られない花とフジのコラボレーションを見られる機会です。
ぜひ夏休みの訪問にいかがでしょうか。
あしかがフラワーパークのフジの見どころ
うす紅色や紫色、白や黄色の色とりどりのフジが、のれんやカーテンのように頭上を埋め尽くす光景は圧巻です。
春頃になると、「ふじのはな物語」のタイトルで広告やポスターを見かけることもあるでしょう。
開花はうす紅→紫→白→黄色の順です。
とくにシーズン最後の「きばな藤」はヨーロッパ原産で、日本のような、湿気が多い気候で作られる土壌環境での生育が難しいことで知られています。
日本国内で頭上一面のきばな藤が見られる場所はめずらしいのではないでしょうか。
また、野田長藤のボリュームは見事で、これを目当てに訪問する方が多いです。
樹齢や面積のひみつ
あしかがフラワーパークのフジは、樹齢150年の巨木が4本あります。藤棚をはじめ、藤のトンネル、藤のドームなど園内の至る所にフジを使ったオブジェが見られます。
フジの巨木には秘話があり、「日本初の女性樹木医」の手によって大がかりな移植作業を行いました。
あしかがフラワーパークの前身である「早川農園」は都市開発計画の都合で移転せざるを得なくなったことがあります。
フジの移植はちょっとした傷も根腐れの原因になり、困難を極めます。
当時で75㎡のフジを、どうにか現在地に移植するには、と考えを凝らし、今まで誰も考えつかなかった方法で、移植を成功させました。それは、根元を石膏で固める、という方法です。
今では繁殖に成功し、10倍以上の1000㎡にわたって咲き誇っています。
その後、樹木医で携わった「塚本こなみ氏」はあしかがフラワーパークの経営にも携わり、今日においては世界に選ばれる観光地として成功を収めています。
藤にはどんな種類がある?
原種である、紫色の「野田長藤」、「うす紅藤」、「白藤」、「きばな藤」の4種類があります。
前述の通り、種類によって開花時期が前後します。また、トンネルやドームといったお花で彩られた建造物を楽しめます。
その他
あしかがフラワーパーク園内では「ふじのはなソフト」というソフトクリームの販売があります。こちらは、フジの見頃以外でも楽しむことが可能です。
また、混雑時は、特に佐野方面からあしかがフラワーパークへつづく国道50号が1車線のみである都合上、4km進むのに1時間というレベルの渋滞が起きる可能性が高いです。
ゴールデンウイークやクリスマスなどのシーズンで、佐野方面からお越しの際は、早めの訪問と、時間が遅くなる場合は近隣駅の駐車場を利用し、電車の利用をおすすめします。
あしかがフラワーパークの藤の見頃はいつまで?【まとめ】
あしかがフラワーパークは、日本で唯一アメリカの放送局が選定する「世界の夢の旅行先」に選定されている観光スポットです。
長い渋滞や所要時間を乗り越えても「見ごたえがある」という人が多く、フジの見頃にはぜひ一度訪問してみたいものです。
メインの見頃は4月下旬~5月上旬で、ゴールデンウイークのあたりがおすすめです。
見られる色の種類は4種類で、それぞれの色ごとに開花時期が異なります。
8月ごろには返り咲きも見られるため、夏の花々と一緒にフジを楽しむことも可能です。
とくに大藤(野田長藤)は一番のメインの見どころです。
また、可憐なうす紅藤、白藤のほか、日本の土壌では栽培が難しいとされる「きばな藤」もおすすめです。フジのシーズンは渋滞回避のため、訪問は近隣駅から電車の利用がおすすめです。