茨城県で有名な「あんこう鍋」にはいくつか味付けの種類があります。
そして、「あんこう鍋」に必要な食材がいくつかあり、旬な時期もあります。
今回は、「あんこう鍋」の味付けの種類や必要な食材、そして旬な時期についてまとめていきます。
あんこう鍋の味付けには種類があるの?
「あんこう鍋」は元々「どぶ汁」と呼ばれていた味噌味が定番の味付けです。
この「どぶ汁」は、茨城県の漁師が船の上で調理をする際に水を節約するために考えられたことが始まりです。
「どぶ汁」は、味噌の風味とあん肝が合わさりとても濃厚な味です。
そして、もう一つの味は醤油味です。
基本的な作り方は味噌も醤油も同じですが、そもそもの調味料の違いだけでなく「どぶ汁」定番の白菜や長ネギだけでなく、シイタケや春菊などを入れるのもおすすめです。
味噌味よりもあっさりとしていて、あんこう本来の味わいが楽しめます。
味噌味の場合は、濃厚なため癖が強いのであんこう鍋を食べなれていない方は醤油味の方がおすすめです。
「あんこう鍋」に必要な食材はあるの?
あんこう鍋には、「七つ道具」と呼ばれるあんこうの白身、皮、ヒレ、卵、エラ、肝、胃を必ず入れます。
他の食材は、豆腐やシイタケ、長ネギ、春菊、エノキ、しらたき、白菜などを入れるそうです。
お店などでは、飾り用の花型にんじんを入れてより彩りを出しているところもあります。
「あんこう鍋」に必要な「七つ道具」はスーパーなどでも購入ができます。
ですが、おすすめなのは国産のものです。
海外産の物もよく販売されていますが、国産の物と違ってあんこう自体の体が小さく身も少ないため骨だらけの物が多いそうです。
また、冷凍してしまうとあんこうの弾力や食感が損なわれてしまうだけでなく臭みが染みついてしまいます。
そのため、一番いいのは魚市場での購入ですがスーパーで購入される方は、国産品を購入するといいでしょう。
「あんこう鍋」の食べ方は?
あんこうの身はしっかりと下茹でを行い、臭みを取る必要があります。
あんこうの身とアラを沸騰したお湯で1分程茹でることで表面の臭みが抜けます。
湯通ししたあと、水洗いし軽くゆすぎ1分程氷水に漬けその後しっかりと水気をきりましょう。
身やアラの下処理の後には、具材を準備しましょう。
「あんこう鍋」におすすめの野菜は、根野菜です。
他にも白菜や長ネギ、きのこ類を入れるとよりおいしくなります。
豆腐などを入れるのも良いでしょう。
そして鍋の出汁を用意しましょう。
出汁の中にお好みの量の味噌を入れてしっかりと味噌を溶かします。
火の通りにくい野菜とあんこうのアラを入れ、順番にすべての野菜と豆腐、あんこうの身を入れましょう。
そして蓋をして煮たて、灰汁をすくい野菜がしんなりしたら食べごろになります。
食べている最中は鍋の火を弱火にして保温しておきましょう。
お鍋を食べ終わったら、雑炊やうどんを入れるのがおすすめです。
「あんこう鍋」の旬はいつ?
「あんこう鍋」の旬は冬です。
特に旬だと言われているのは、肝が大きく育っていると言われる1~2月頃だと言われています。
「あんこう鍋」は茨城県の冬の風物詩とも言われています。
あんこうは春に産卵期を迎える魚なので、冬の間に産卵に向けての栄養を蓄えています。
その為、11月頃からがあんこう鍋が美味しい時期です。
旬である冬に茨城県では多くの場所で美味しいあんこう鍋が頂けるのでぜひ、冬には美味しいあんこう鍋を食べに訪れてみてください。
あんこう鍋はどんな味?【まとめ】
茨城県で有名な「あんこう鍋」は味噌と醤油の2種類があり、味噌味が定番となっています。
「あんこう鍋」の始まりは、漁師の船上での水を節約した「どぶ汁」がきっかけで生まれました。
定番の味噌味はあん肝と味噌が濃いため少し癖が強いのが特徴です。
その為、食べ慣れていない人は醤油味の方がおすすめです。
冬の風物詩でもある「あんこう鍋」は、主に11月から始まり3月ぐらいまでが旬とされています。
自宅で「あんこう鍋」を作る際は、しっかりと臭みを取るために下処理を忘れずに行いましょう。
冬になると茨城県では美味しい「あんこう鍋」が頂けるお店やホテル旅館が増えてきます。
冬になったらぜひ美味しい「あんこう鍋」を食べに茨城県に訪れてみてください。