金閣寺が世界遺産になった理由|登録年はいつ?ユネスコ評価も徹底解説

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金閣寺といえば、京都を代表する観光スポットのひとつであり、世界遺産にも登録されています。

では、なぜ金閣寺が世界遺産に認定されたのでしょうか?

本記事では登録年や種類、そしてユネスコが評価した「顕著な普遍的価値(OUV)」まで、わかりやすく解説します。

読み終えるころには、金閣寺を庭園や文化の視点からも楽しみたくなるはずです。

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目次

金閣寺はそもそもどんなお寺なの?

金閣寺は、足利三代将軍義光によって建立されたことは皆さんもご存じの通り!

一休さんでもおなじみの金閣寺ですが、室町時代の1397年(応永4年)に西園寺家の山荘を譲り受け、「北山殿」という山荘をつくりこの地で過ごしました。

そして、義光がこの世を去るとき、義光の遺言により「鹿苑寺」と名づけられました。

※「鹿苑寺」の「鹿苑」は、義光の法号「鹿苑院殿」から文字をとったものです。

これが金閣寺です!本当に超簡単でしたね。

金閣寺の世界遺産はいつ登録されたのか?

金閣寺は、1994年(平成6年)に「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。

その他にも、滋賀県の比叡山延暦寺を含めた17カ所の寺社仏閣が世界遺産に登録されています。

まさに、世界遺産の「登録ラッシュ」ともいえますね。

世界遺産に登録された17カ所の文化財(寺社)からは、それぞれの歴史はおろか文化・伝承なども含め、世界遺産にふさわしい貫禄や厳かさを感じさせ、見る人の心を魅了します。

金閣寺が世界遺産になった理由とは?

ところで、世界遺産に登録される条件の一つとして、「国宝」に指定されていなければなりません。

しかし、金閣寺の建物は「国宝」に指定されていないのです。

「えぇ〜⁉それじゃあ、世界遺産の登録なんて無理じゃない⁉」と思いませんか?

それに、世界遺産の登録に「無理だ!」という事実がもう一つあるのです。

それは…。

なんと‼現在の金閣寺は昭和30年に再建されたもので、実は昭和25年に火災により焼失していたのです。

再建されたことで金閣寺の建物は、世界遺産の登録に値するだけの年月には達していなかったのです。

こうなると、なぜ金閣寺は世界遺産に登録せれたのか?ますます、その理由を知りたくありませんか?

その理由は…?

んと、金閣寺の「建物」が世界遺産の対象ではなく「庭園」が世界遺産の対象とされているからです!

「えぇ!あの金ピカの建物じゃなかったの⁉」と思われた人も多いはず‼

では、金閣寺の世界遺産に登録された庭園について4つご紹介します。

  • 「特別名勝」・「特別史跡」に指定されている
  • 池泉回遊式庭園という造園技法であり、金閣を眺め散策さながら庭の鑑賞ができる
  • 鏡湖池という池に亀島・鶴島などの縁起のよい大小の岩や、当時の大名が寄進したといわれる石が配置され、見る角度によって形を変える
  • 室町時代に栄えた北山文化が色濃く表現され、日本庭園の代表的なものとして高く評価されている

ということで、金閣寺の庭園は歴史が深く、史跡・名勝に指定されていることから世界遺産に登録されました。

室町時代の造園技法は現在の言葉に言い換えると、とてもハイクオリティな庭園だったことがうかがえますね。

心に酔いしれる余裕と格式さえも感じられ、移りゆく季節の景色や、それぞれ違う場面を、足利義光も味わっていたのかしら?なんと贅沢な…うらやましい…。

個人的には、「春の桜」と「秋の紅葉」をバックに金閣寺を眺めたいですね~。
まさに、うっとり…。

金閣寺に対するユネスコ公式評価

金閣寺が世界遺産として評価された背景には、ユネスコが求める「顕著な普遍的価値(OUV)」が深く関係しています。

ユネスコは登録にあたり、「古都京都の文化財」が持つ以下の価値を高く評価しました。

  • 北山文化の象徴
    金閣寺の庭園と舎利殿は、室町時代に花開いた北山文化を象徴する建造物群として、当時の美意識と宗教観を世界に示す重要な証拠とされています。

  • 庭園美の完成度
    池泉回遊式庭園は自然と人工美が調和した傑作で、特に鏡湖池と島石の配置は日本庭園史における最高峰のひとつとして国際的に評価されています。

  • 保存状態と継承性
    昭和期に再建された舎利殿はオリジナルではないものの、庭園や全体景観が創建当時の姿を良好に維持し、歴史的価値を損なわず継承されています。

こうした理由により、金閣寺は「古都京都の文化財」の一部として、文化遺産の価値を持つと公式に認定されたのです。

金閣寺は世界遺産だけど、どの種類になるの?

世界遺産はユネスコが採択した世界の遺産保護に関する条約に基づいて決定されます。

また、世界遺産は3つの種類に分類されることをご存じでしたか?

世界遺産3つの種類は次の通り!

  • 文化遺産 建造物や遺跡が対象にされている
  • 自然遺産 自然地域が対象にされている
  • 複合遺産 文化・自然の両方が対象にされている

「あぁ、そういえば文化遺産はよく耳にするけど…自然遺産とか複合遺産なんて、あまり聞いたことないなぁ…」というケースもあるのではないでしょうか?

ということで、あらゆるものが世界遺産の対象になる可能性を秘めているのですね!スゴーイ!!スゴーイ!!

でも、まずはユネスコに認められないと「登録ならず〜」ということになるのよね…。

テレビで「なにこれ珍百景」という番組があるけど、あんな感じなのかしら?

そして、金閣寺はどの世界遺産の種類に分類されるかというと、庭園はもちろんのこと、建物が史跡・名勝に指定されていることから「文化遺産」の種類になります。

金閣寺の世界遺産【まとめ】

金閣寺は、1994年(平成6年)に「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されました。

登録理由は、昭和期に再建された舎利殿ではなく、室町時代の北山文化を色濃く残す庭園の高い歴史的価値と保存状態が評価されたためです。

特に池泉回遊式庭園は、日本庭園の完成形のひとつとされ、鏡湖池や島石の配置が国際的にも高く評価されています。

これらの価値から、金閣寺は世界遺産の「文化遺産」に分類されました。

訪れる際には、金閣舎利殿だけでなく、世界遺産登録の核心である庭園やその景観美もじっくり堪能し、北山文化の魅力を感じてみてください。

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