修学旅行で京都を訪れるなら、世界遺産「東寺」は絶対に外せないスポットです。
特に新幹線で京都駅に到着した後、アクセスの良さから立ち寄る学校も多いのではないでしょうか?
東寺といえば、日本一の高さを誇る五重塔が有名ですが、見どころはそれだけではありません。
内部にある仏像群や密教の世界を表現した立体曼荼羅、宝物館なども見応え十分です。
今回は、修学旅行で訪れるなら必ず見ておきたい東寺の見どころ5選を、初心者にもわかりやすくご紹介します。
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東寺の見どころ5選紹介!修学旅行ではこれだけは見よう‼
五重塔

先ほども、ご紹介しました東寺の五重塔は、高さ約55mで日本の木造建造物のなかでは一番背の高い建物です。
近くから見ても、遠くからもても、高さがあるのですぐに目に入ってきますよ。
東寺の五重塔の魅力といえば、高さはもちろんですが大きさも圧巻です。
平安時代に建てられて以来、4度の火災で焼失し、現在の五重塔は江戸時代に再建され、数百年の間も微動ともせず京都の歴史を見守り、今では京都のシンボルとして堂々とその姿を見せてくれます。
この五重塔は、釘が一本も使用されていないことで知られ、木をつなぎ合わせた技法で建てられています。
どんな風に建てられているのか?
かなり近くにいってみることができるので、必見ですよ!
また、東寺の五重塔は国宝にも指定されており、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています!
いろんなアングルからベストショットを狙ってみてくださいね‼
金堂

金堂のなかには、薬師如来像が安置されています。
薬師如来は、字のごとく「薬」を意味し、病気を治してくれるというありがたい仏さまとして知られています。
薬師如来は、本来なら「薬壺」をもって、人々の病気平癒を叶えるのですが、東寺の金堂の薬師如来像は「薬壺」をもっていない珍しい仏さまなのです。
そして、薬師如来像の台座には、十二心象の仏像が薬師如来を見守り、念願を成就するためにお守りしているとされ、いずれも奈良時代の様式で作られているとのことです。
1486年に火災のため焼失してしまい、現在の銅像は桃山時代に復元されたものです。
残念ながら写真撮影は禁止されていますが、外観からの撮影はOKですよ
講堂

密教を人々に伝えるために、弘法大師・空海は唐の都・長安にわたり、密教について学びました。
日本に帰国した空海は、東寺を託されこの地で、密教を人々に分かりやすく伝えます。
それが、この講堂を中心に東寺は栄えていくのです。
金堂と同様に、1486年に火災のため講堂も焼失してしまいますが、わずか6年後に再建されました。
金堂などの再建はずいぶん後回しになったことから、講堂がいかに密教を伝えるうえで重要な建物だったことがうかがえますね。
空海は二十一尊の仏さまを講堂にレイアウトし、人々に密教の構想や理想を伝えたのではないかと思います。
大日如来は東寺の五重塔の心柱として各層をつらぬく柱となっているように、大日如来は東寺の中心的な仏さまなのですね。
講堂内も写真撮影などは禁止されていますが、外観からの撮影は大丈夫ですよ。
講堂のなかは仏さまの世界が繰り広げられている空間ともいえるかも知れません。
すべてを、見透かされているようにも思うかも!
立体曼荼羅(講堂内)

東寺の講堂に入ると、最初に圧倒されるのがこの「立体曼荼羅」です。
大日如来を中心に21体もの仏像がぐるりと配置され、密教の宇宙観を立体的に表現したものです。
この構成は空海自らが考案したと伝わっており、仏さまの世界を目の前で体感できる貴重な空間です。
それぞれの仏像には役割があり、「守護する」「教えを説く」などの意味を持っています。
修学旅行生にとっては「仏像の博物館」に入り込んだような体験となり、仏教の世界観を直感的に学べる場所です。
写真撮影は禁止されていますが、その分、目と心にしっかり焼き付けましょう。
宝物館(春・秋に特別公開あり)

東寺には空海ゆかりの品々を収蔵・展示している「宝物館」があります。
通常は春と秋に開館することが多く、その時期には密教に関する曼荼羅、仏画、仏具などが一般公開されます。
特に注目したいのは、空海が唐から持ち帰ったと伝わる「密教法具」や、「両界曼荼羅」などの絵画資料。
歴史の教科書で見たものが実際に目の前に現れるような感動があります。
展示替えもあり、毎回テーマが異なるためリピーターにも人気。
修学旅行のタイミングで開館していれば、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
東寺で買えるお土産は?修学旅行生にも人気のグッズ紹介

東寺を訪れたら、思い出に残るお土産もぜひチェックしてみてください。
東寺では境内にある売店や宝物館前のミュージアムショップで、修学旅行生にも人気のグッズがいくつか販売されています。
なかでも注目は、五重塔や仏像をモチーフにした文房具やキーホルダー、ポストカードです。
手頃な価格で友達へのばらまき用にもぴったり。修学旅行生には「東寺オリジナルのクリアファイル」が特に人気で、イラストや写真が美しく、学校でも使いやすいと評判です。
また、仏像好きの方には「大日如来像をデザインした御守り」や「ミニ曼荼羅カード」など、少しマニアックなアイテムもおすすめ。
美術館グッズのようなおしゃれなものも多く、大人になってからも記念として残しておきたくなるものが見つかるかもしれません。
売店の場所は、金堂や講堂の近くにある宝物館付近が中心。
時期によっては期間限定の特設コーナーも登場することがあるので、見逃さずに立ち寄ってみてくださいね。
東寺の見どころ!修学旅行ならここ【まとめ】
東寺は、五重塔や金堂、講堂といった建物だけでなく、その中に安置された仏像や密教美術にも深い魅力があります。立体曼荼羅の圧倒的なスケールや、宝物館に展示される貴重な資料も見逃せません。
どの場所も、東寺の歴史と空海の教えを感じられるポイントばかりです。
修学旅行での訪問が一生の思い出となるよう、ぜひこの記事で紹介した5つの見どころを意識して見学してみてくださいね。