唐招提寺うちわまきの由来とは?ハート型うちわの意味と雨天時の対応も解説

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奈良の唐招提寺で毎年5月19日に行われる「うちわまき」。

参拝者に向けてハート型のうちわがまかれるユニークな行事ですが、その由来をご存じですか?

この記事では、うちわまきの起源となった覚盛上人の優しい故事から、ハート型うちわの意味や雨の日の開催状況まで詳しく解説します。

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目次

唐招提寺のうちわまきの由来は?ハート型のうちわがキュート‼

唐招提寺のうちわまきは、覚盛(かくじょう)上人の命日である5月19日に行われます。

覚盛上人は、鎌倉時代の高僧で鑑真和上が伝えた戒律を、厳守し更なる戒律復興につとめた指導者のひとりで、うちわまきが行われる前に「中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)」という、法要も合わせて行われます。

覚盛(かくじょう)上人が修行中に蚊に刺されているのを見て、その蚊を殺そうとした弟子に「自分の血を与えるのも菩薩行である」と戒めたという故事があります。

それらの徳をたたえ覚盛上人が亡くなった後、「殺生をせずに、うちわで蚊を払ってあげよう」という尼僧が、「ハート」の型をしたうちわをお供えしたことが始まりだといわれています。

なぜハートの型になったのか?

そのあたりははっきりとはしていないのですが、かわいい型ですね。

唐招提寺のうちわまき当日は、鼓楼(舎利殿)からハート型のうちわが参拝者にまかれ、うちわを授かった人は、病魔退散や魔除けのご利益があるといわれています。

唐招提寺のうちわまきは、一本一本手作りで製作作業が行われるようで、3500本のハート型のうちわが作られます。


ハート型うちわのデザインや意味は?手作りならではのこだわり

ハート型の意味

唐招提寺のうちわまきでまかれるうちわは、特徴的なハート型をしています。

このハート型は、正式には「猪目(いのめ)」と呼ばれる文様をかたどったもので、日本では古くから魔除けや厄除けの意味があると伝えられています。

猪目は寺社仏閣の扉の金具や、お守りにも使われている伝統的なデザインで、災いを防ぐ象徴として親しまれてきました。

うちわは手作り

唐招提寺のうちわは、一本一本が地元の職人や信徒さんたちによる手作りです。

製作には数ヶ月かかり、和紙を張り合わせて形を整え、丁寧に塗りを重ねて仕上げます。

うちわの中央には「唐招提寺」の文字とともに、梵字や寺紋が記されることが多く、持つだけでありがたいご利益を感じられます。

このように、かわいいハート型には単なるデザイン性だけでなく、古くから伝わる魔除けの意味が込められているのです。

唐招提寺のうちわまきのとき雨天時もうちわはまかれる?!

雨天時はうちわまきが中止になることもある

唐招提寺のうちわまきが行われるのは、5月中旬の初夏の良い季節です。

お天気も良い日が多い季節だと思います。

しかし、天気も気まぐれで晴天ばかりが続くというわけにもいきません。

唐招提寺のうちわまきの日が、もしも雨天時ならばうちわはまかれるのでしょうか?

雨でうちわが破れたり、ずぶ濡れになって台無しになったりすることはよくありません。

唐招提寺のうちわまきは、雨の際はうちわをまく行事は中止となることも過去にありました

高楼(舎利殿)から、ハート型のうちわをまくのが、見応えがあるのですが雨天時にはかなわないようですね。

雨天時は、参拝者に手渡しでうちわが配られる

そこで、うちわをまくことができない代わりに、参拝者一人ひとりに手渡しで配られたそうです。

このような形でも、唐招提寺からの心温まる振る舞いを感じることができますね。

ありがたや、ありがたやといった感じです。

唐招提寺のうちわまきは5月19日に参加券が先着順に配られます。

うちわまきへの参加希望者で、20歳から60歳の健康な人限定なので、次回のうちわまきに参加してみてください。

参加券は9時から配布されているそうですが、何より先着100名とか参加人数に制限があるようなので、まさに早いもの勝ちです‼

ちなみにうちわまきは15時からです。

参加券の代わりに、うちわの抽選券もあるようです。

抽選券は9時から14時30分まで参拝者全員に配布され、うちわまきの後に抽選発表があり、今年は400名にうちわが配られました。

参加券や抽選券を手に入れて、うちわまきが始まるまで、唐招提寺に滞在しなければいけないことはなく、券を見せれば再入場も可能です‼

うちわまきが始まるまで、唐招提寺の近くでランチをしたり周辺を散策したり、他のお寺を参拝するなど奈良を満喫してみるのもおすすめです。

ぜひハート型のかわいい、うちわをゲットしてみてください‼

唐招提寺では、境内の売店にて販売されているそうなので、確認もお忘れなく‼

唐招提寺のうちわまきの由来とは?【まとめ】

唐招提寺のうちわまきは、覚盛上人の慈悲の心を今に伝える伝統行事です。

ハート型のうちわには魔除けや病魔退散のご利益があるとされ、毎年多くの参拝者がそのご縁を求めて訪れます。

次回はぜひ、唐招提寺で行われるうちわまきに参加して、かわいいハート型うちわを手にしてみてください。

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