アルパカはふわふわした見た目と穏やかな性格で人気の動物ですが、「人になつくの?」「撫でても大丈夫?」「ペットとして飼えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アルパカは人の顔を覚えるのか、なつくとどんな反応をするのか、またペットにできるのかについて詳しく解説します。
さらに、実際にアルパカとふれあえる牧場情報も紹介していますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アルパカはなつくのか 人の顔を覚える?

アルパカは人になつく
アルパカは人になつきますが、犬や猫のように尻尾を振ったり飛びついたりといった分かりやすい行動はあまり見られません。
その代わり、なついた相手に対しては鼻をくっつけて挨拶をしたり、近くに寄ってきて静かに座り込んだり、後をついて歩くなどの行動を見せることがあります。
アルパカならではの控えめな愛情表現といえるでしょう。
アルパカは家畜としての歴史がある
犬と猫は人間のパートナーとして暮らしてきた歴史があり、特に犬は人の指差しが理解できるなど、人間と同じコミュニケーション能力をもっています。
しかしアルパカは家畜としての歴史を歩んできたため、なついても人間がわかりやすいような仕草はしません。
アルパカは知らない人が縄張りに入ってくると体当たりしたり、逃げたりします。
仲良くなるとアルパカの仲間として群れに入っても迎えてくれますよ。
しかし、仲良くなってもアルパカは撫でられることを嫌がります。
アルパカとの絶妙な距離感を楽しんでくださいね。また、アルパカは人の顔を覚えます。なつくと鼻をくっつけて挨拶してくれますよ。
アルパカはペットにできる?飼育の現実と注意点

アルパカは環境を整えれば飼育可能な動物です。
実際にオーストラリアなどではペットとして飼われている例もありますが、日本で個人が飼う場合は課題が多く、一般的なペットよりも難易度は高めです。
飼育に必要な届出・法規制について
アルパカを個人で飼う場合、日本では農林水産省の定める「家畜」に分類されるため、飼育にあたっては自治体(市区町村)への届け出が必要になるケースがあります。
また、輸送・飼養の際には「家畜伝染病予防法」などの規定も考慮しなければなりません。
アルパカを販売している那須アルパカ牧場などでも事前相談を受け付けているため、必ず購入前に必要な手続きを確認しておきましょう。
飼育に必要な土地と設備
アルパカは5頭あたり1ヘクタール(約10,000㎡)以上の広さを必要とする草食動物です(イタリア・アルパカ協会の基準)。
さらに、暑さに非常に弱いため、広い放牧地に加えて風通しの良い日よけ付きの小屋が必須です。
餌の確保とグルメな食性
1日に1頭あたり約1kgの牧草を必要とします。
チモシーやオーチャードグラスのような繊維質の多い柔らかい牧草が適しており、牛や馬用の粗悪な乾草は好まない傾向があります。
また、栄養補助として穀類(トウモロコシなど)も必要です。
日本では「那須アルパカ牧場」が唯一アルパカの販売を行っており、牧草の確保や給餌についての相談も可能です。
多頭飼いの推奨と相性リスク
アルパカは群れで暮らす動物のため、基本的に多頭飼いが望ましいです。
ただし、個体によって性格にばらつきがあり、相性が悪いと激しい争いに発展することもあるため、購入時に専門家と相談することが重要です。
医療体制の不備と法的手続き
日本ではアルパカに対応できる獣医師が少なく、病気時の診断・治療は手探り状態になることが多いです。
また、アルパカは「家畜」に分類されるため、自治体への届出や飼養許可が必要な場合があります。
アルパカの牧場
家で飼うのは難しいけど、アルパカと会いたい!という方のためのアルパカの牧場を紹介させていただきます。
那須高原りんどう湖ファミリー牧場(旧・那須アルパカ牧場のアルパカたち)
かつて日本初のアルパカ専門牧場として人気を集めた那須アルパカ牧場は、現在は閉園しています。
飼育されていたアルパカたちは、すべて那須高原りんどう湖ファミリー牧場へ移動し、今も変わらず元気に暮らしています。

八ヶ岳アルパカ牧場
八ヶ岳アルパカ牧場では芸達者なアルパカたちがたくさんいます。
ふれあい広場では餌やりの他に、ほっぺにチュー、あっち向いてホイができるアルパカもいますよ。
アルパカたちがビュンビュン走るアルパカレースが見れるのも八ヶ岳アルパカ牧場ならではです。
インスタグラムも開設しており、様子を見ることができます。ぜひ推しアルパカを見つけてくださいね!
伊香保グリーン牧場(群馬県)
群馬県の人気観光地・伊香保温泉近くにある牧場で、数頭のアルパカとふれあうことができます。
柵越しにエサやり体験ができるほか、季節によってはアルパカの散歩イベントも開催されることがあります。

アルパカって人になつく?【まとめ】
アルパカは人になつく動物ですが、犬や猫のような分かりやすいリアクションはしません。
撫でられるのは苦手でも、顔を覚えて鼻をくっつけて挨拶してくれることもあります。
ペットとして飼うには広い土地と繊細な配慮が必要で、一般的なペットよりも難易度は高めです。
ですが、那須や八ヶ岳をはじめ全国にはアルパカとふれあえる牧場が複数あります。
癒されたい方はぜひ、かわいらしいアルパカたちに会いに行ってみてくださいね。