清水寺の「胎内めぐり」は、まっ暗な通路を手探りで進む少し不思議な体験。
中には怖くてパニックになってしまう人もいると話題ですが、実際はどうなのでしょうか?
この記事では、胎内めぐりの内容や雰囲気、注意点、怖さの程度まで、実体験をもとに詳しく解説します。
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清水寺の「胎内めぐり」とは?

画像はイメージです
「胎内めぐり」と聞いても、ピンとこない方もいるかもしれません。
実際、清水寺そのものは全国的に有名ですが、「胎内めぐり」の存在はあまり知られていません。
胎内めぐりとは、真っ暗な通路を進むことで「生まれ変わり」を象徴的に体験できるという特別な修行空間です。
清水寺の境内にある「随求堂(ずいぐどう)」で体験することができます。
胎内めぐりの場所とアクセス方法

胎内めぐりを体験できる場所は、本堂へ向かう途中にある「随求堂」です。
仁王門をくぐり、長い石段を登ってまっすぐ進んでいくと、左手側に随求堂が見えてきます。
始まったのは意外と最近!胎内めぐりの歴史
清水寺の胎内めぐりは、実は2000年に始まった比較的新しい体験型施設です。
にもかかわらず、神秘的な雰囲気と生まれ変わりの象徴的な意味合いから「パワースポット」として注目され、外国人観光客の間でも人気が広がっています。
胎内めぐりの料金と受付時間
胎内めぐりの拝観時間は9時から16時まで。
拝観料は100円と非常にリーズナブルです。
入口では、初めての方かどうかを確認され、初回の方にはスタッフが丁寧に案内の説明をしてくれます。
安心して体験できますよ。
胎内の構造と体験の流れ
随求堂の内部は、大随求菩薩の胎内をイメージした真っ暗な空間。
中は本当に光がなく、視界はほぼゼロです。
その中を、大きな「数珠」のようなロープを手でたどりながら進んでいきます。
願いを込める「石」に触れる体験
暗闇の奥に進んでいくと、やがて仄かな明かりの下に願いの石(梵字が刻まれた石)が現れます。
その石をゆっくりと回しながら、願いごとを1つだけ心の中で唱えます。
複数願い事があって迷ってしまう場合は、入堂前に説明してくれる係の方に相談すると、アドバイスをもらえることもあるようです。
清水寺の胎内めぐり!真っ暗で怖い

説明を聞き終わり、階段を下がって中に入ると、想像以上に暗闇で全く見えない状態です。
ほとんどの人が怖いと感じるはずです。
パニックになる人もいるのではないでしょうか。
暗闇をしばらく進むと、梵字(ぼんじ)が刻まれた石が見えてきます。
石の所は、かすかに光が灯されています。
その石をまわして1つだけ願い事をするとお願いが叶うとされています。
願いが叶う理由は、胎内に入り、また出てくるということで、生まれ変われることができるのです。
誰もが1度は生まれ変わってやり直ししたいと思った事があるのではないでしょうか。1度体験してみてはいかがでしょうか。
随求堂に祀られている神仏は、安産、子授かりのご利益がありますが、それ以外でも大丈夫です。
健康、金運、良縁、子宝など。
とにかく中は暗いので、方向感覚が狂って、どの方向に進んでいるのか、わからなくなってしまうし、周りの人との距離が掴めなくなるので怖いという人もいます。
子供連れの方は、しっかりと手をつないで歩いたほうがいいですね。迷子になるかもしれません。
恋人同士や、異性で気になる人がいる人などは、良いのではないかと思います。
二人で石を回せば、二人の仲を深めることができかもしれませんね。
比較的に多少混雑してる時のほうが、不安や怖さを感じないかもしれません。
逆に空いてる時のほうが怖いと感じると思うので、暗い所が苦手な方は厳しいかもしれません。
胎内の中は、手すりやスロープもないので、壁に数珠があるので、それを頼りに辿っていけば出口までたどり着くことができます。
多分一人で行く方はいないとは思いますが、もし行く場合は多少人がいる時のほうが不安や怖さはなくなると思います。
胎内めぐりでパニックになる?実際の体験談や口コミを紹介
清水寺の胎内めぐりは「真っ暗で怖い」という評判がありますが、実際に体験した人はどう感じているのでしょうか?ここでは、SNSや口コミサイトで寄せられたリアルな声を紹介します。
「予想以上に真っ暗で、一瞬パニックになりました。前も後ろも見えないので、自分がどこにいるのかわからなくなって焦りました。でも、数珠を頼りに一歩ずつ進むうちに、だんだん落ち着いてきました。」
「子どもと一緒に入りましたが、暗さにびっくりして泣き出してしまいました。すぐに抱っこして歩きましたが、出たあとは笑顔で『もう1回入りたい!』と(笑)」
「人が少ない時間帯に行ったら、怖さが増してしまって、一人で入ったのを後悔しました。途中で引き返そうかと思ったけど、なんとか出口までたどり着けてよかったです。」
このように、暗闇に驚いたり、方向感覚を失って不安になる人は少なくありません。ただし、ゆっくり数珠を手に歩いていくと次第に落ち着き、出口にたどり着くころには達成感や安心感を得る人が多いようです。
暗所が苦手な方や小さなお子様連れの方は、人が多めの時間帯を選んだり、誰かと一緒に入ることで安心して体験できるでしょう。
清水寺の胎内めぐり|暗闇の怖さと対策
清水寺の胎内めぐりは「本当に真っ暗」です。
一般的な薄暗さとは異なり、完全な闇の中を手探りで進むという体験に、不安や恐怖を感じる人も少なくありません。
どれくらい暗い?感覚が狂うレベル
中に入ると、目が慣れることはほとんどありません。
手元すら見えず、方向感覚が一気に失われます。
特に人が少ないと、音も静まり返り、孤独感や圧迫感を強く感じる場合もあります。
多くの人が「怖かった」「一瞬パニックになった」と語っているほどで、特に暗所が苦手な方や小さなお子様は注意が必要です。
怖さを和らげるための対策
暗闇の中を進む際には、以下のような工夫をすると不安が軽減されます。
- 誰かと一緒に入ること:友人や家族と手をつなぎながら歩けば、安心感があります。
- 混雑時間帯を狙う:人が多いと、前後の気配や小さな声で安心感が得られます。
- 子どもは必ず手をつなぐ:不安で泣き出す子もいるので、しっかりサポートしてあげましょう。
- 焦らず一歩ずつ進む:数珠を頼りに、ゆっくりと呼吸を整えながら進みましょう。
ロープを離してしまったらどうする?
胎内めぐりの通路は、視界がまったく効かない暗闇のため、壁に沿って設置された太い数珠状のロープ(大数珠)を手でたどりながら進むのが基本です。
ただ、緊張や焦りからうっかり手を離してしまうこともあります。
そんなときは、以下のように対応しましょう。
- すぐにその場で立ち止まる
パニックになって動き回るのは最も危険です。
まずはその場で静かに立ち止まって、深呼吸して落ち着きましょう。 - 両手を広げて周囲を探る
すぐ近くにロープがある可能性が高いので、壁沿いをそっと手探りしてみましょう。
ロープは通路の一方の壁沿いに固定されており、握ると数珠のような節の感触があります。 - 声を出して助けを求めるのもOK
近くに他の参拝者がいれば、小さな声でも「すみません、ロープを離しました」などと声をかければ、手を取ってくれたり方向を教えてくれることもあります。
周囲は静かなので声は届きやすいです。 - どうしても不安なら戻る判断も
どうしても見つからなければ、同じ場所にいるまま戻るか、係員の誘導を待つのも選択肢のひとつです。
無理に進まず、冷静に対応することが大切です。
胎内めぐりのルート構造と進み方を予習しておく
清水寺・随求堂の胎内めぐりは、完全な暗闇の中を手探りで進む構造となっています。
ルートは以下のような特徴を持っています。
基本は壁伝いのルート
通路は壁に沿ってロの字型に一周するような回遊式ルートになっており、入ってから出てくるまで基本的には一本道です。
途中で分かれ道や迷路のような構造はありません。
壁に沿って大数珠が設置されており、それを頼りに進めば自然と出口にたどり着くようになっています。
緩やかなカーブと何度かの曲がり角あり
完全な直線ではなく、緩やかなカーブや数回の左折・右折が含まれるコースです。
そのため、方向感覚が失われやすく、余計に「どこにいるのか分からない」と感じやすくなります。
この不安感も「胎内に入った感覚=非日常の修行」として意図的に演出されている部分でもあります。
足元はフラットで歩きやすい
段差や階段はなく、床は比較的フラットです。
ただし、スロープや手すりはありませんので、歩幅を狭めて慎重に進むのが安全です。
所要時間は約3分~5分程度
人の流れや混雑具合にもよりますが、体験自体はそれほど長くなく、およそ3分から5分程度で一周できるルートとなっています。
- 迷路ではなく一本道
- 数珠を手に進めば自然に出口へ
- 方向転換はあるが一本道なので迷わない
これらを事前に知っておくことで、暗闇の中でも焦らず歩けるはずです。
少しの心づもりが、体験の印象を大きく変えてくれるでしょう。
基本的には安全な体験であると心得る
随求堂の胎内めぐりは、極度の暗闇を歩くという特異な体験ではありますが、過去に重大な事故や怪我が報告された例はありません。
運営側もしっかりと安全に配慮しており、通路は段差のないフラットな構造になっています。
また、通路の一方に設置された大数珠(ロープ)を手でたどることで、自然と正しいルートを進むことができます。
暗闇に入る前に「これは安全に設計された体験である」と心づもりしておくことが大切です。
不安やパニックの多くは「どうなってしまうのか分からない」ことから生まれます。
事前に「一本道であること」「誰かと一緒にいれば安心であること」「怖くなったら立ち止まっても大丈夫なこと」などを知っておけば、無用な恐怖を感じることもなく、安心して体験に集中できます。
善光寺の「戒壇巡り」との違いを比べてみよう

全国的に知られている「善光寺の戒壇巡り」は「真っ暗な通路を手探りで進む」という構造が清水寺の胎内めぐりとよく似ているので、比較してみましょう。

共通点:真っ暗な通路を進む体験
長野県・善光寺の「戒壇巡り」も、完全な暗闇の中を手探りで進むことで知られる有名な体験です。
こちらも数珠のような手すりを頼りに歩き、仏教的な「生まれ変わり」や「ご利益」を象徴する場所として知られています。
違い①:通路の構造と長さ
善光寺のお戒壇巡りは、ご本尊の下にある地下の「ロ」字型回廊をたどる形で進む構造となっています。
清水寺の胎内めぐりも回遊式構造ですが、通路の用途や雰囲気に違いがあります。
善光寺は約45メートルの回廊で、歩行時間自体は1〜2分程度ですが、暗闇の恐怖感から5分近く長く感じる人も多いとのこと。
清水寺の胎内めぐりは、およそ3〜5分かかる回遊式のルートです。
違い②:宗教的意味合い
善光寺の戒壇巡りは、極楽浄土への導きや仏様とのつながりを象徴していますが、清水寺の胎内めぐりは大随求菩薩の胎内=再生・生まれ変わりを象徴しており、願い事を叶えるための体験とされています。
違い③:雰囲気や混雑状況
戒壇巡りは観光客が多く、時間帯によっては行列ができるほどですが、随求堂の胎内めぐりは比較的静かで、混雑を避けたい人やじっくりと体験したい人に向いているという声もあります。
清水寺の胎内めぐり!真っ暗で怖いのかについて解説! 【まとめ】
清水寺の胎内めぐりは、まっ暗な通路を通って「生まれ変わり」を体感できる貴重な行場です。
怖いと感じる方も多い一方で、願いを込めて石を回す瞬間には神秘的な感動があります。
暗所が苦手な方は混雑時を狙うのがおすすめ。
一度体験してみてはいかがでしょうか。