五穀豊穣の神様として、古くから人々の信仰をあつめてきた、京都の伏見稲荷ですが、その五穀を食べたり害を及ぼしたりする天敵として、すずめが丸焼きにして食べられるようになったという説があります。
すずめの丸焼きは、伏見稲荷の名物でもあり特に12月頃は「寒すずめ」といって、一番脂がのっていておいしいそうです。
昔は、生きたすずめを掴んで売りに来る行商人もいたそうですが、現在は中国やベトナムから輸入されているものもあるそうで、国産のものは貴重になってきたとか…
さて、今回は伏見稲荷周辺で、すずめの丸焼きが食べられる店を探ってみようと思います。
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伏見稲荷の「すずめの丸焼き」はどこで食べられるの?
伏見稲荷に到着するまでに参道を通過してきますが、沢山のお店が軒を構え参拝者を迎えてくれます。
※すずめの丸焼きが食べられるお店
住所:京都府京都市伏見区深草開土町2
営業時間:9時〜17時
定休日:火曜日 年末年始〜2月半ばまで無休
電話:075-641-3696
伏見稲荷のすぐそばにあり、大正12年創業当時から、すずめの丸焼きが売られているそうです。
歴史のあるお店ですずめの丸焼きをぜひご賞味ください。
伏見稲荷の名物すずめの丸焼きの味とは?
すずめの丸焼き?食べられるの?どんな味がするの?など、いろいろなことが頭のなかをめぐったのではないでしょうか?
すずめってチュンチュンとかわいい鳴き声で小さな鳥のイメージや、鬼滅の刃にでてくる我妻善逸(あがつまぜんいつ)のそばにいるチュン太郎もすずめのキャラクターなので、何かと私たちの生活の中にすっかり溶け込んでいるようにも感じます。
伏見稲荷では、そんなかわいい印象をもったすずめが丸焼きの姿となって売られています。
名物となってはいますが、初めて目にする人は少し怖いもの見たさで、どんなものか?興味があるはずです。
焼き鳥はソウルフードのようなもので、普段でも食べている人も多いと思います。
鶏肉が苦手な人もあるかもしれませんが…
焼き鳥は肉を一口大にして串にさしますが、すずめの丸焼きは?というと、頭やくちばしもそのままの丸焼きです。
もちろん毛などはむしり取られていますよ。
最初に釜で蒸したあと、更に火が通るように火でゆっくりと焼き上げるそうです。
甘辛いたれが塗られ、山椒をふりかけて食べるのが定番。
姿がそのままだと少し抵抗も感じますが、肝心のお味の方は?というと、鶏肉のレバーのような食感で、苦いということです。
苦手な人は控えたほうがいいかも知れませんね。
焼かれているところは何度かみたことがあるのですが、頭や羽がはっきりと分かるので、その姿を見ると食べる勇気が…無くなってしまいます…
すずめの丸焼きの値段はどれくらい?
すずめの丸焼きの値段は一本600円で、国産のすずめが使用されています。
すずめの丸焼きは、すでに珍味といってもよいかも知れません。
普段からバクバク食べている人は滅多にいないと思うので、とても貴重な食べ物なのかも!
すずめの丸焼きは、伏見稲荷にお供えした神様からのお下がり物として頂いているとの見解もあるようですし、ひとつの命をいただくという意味では、理にかなっているのかもしれません。
すずめの丸焼きの食べごろの時期はいつ頃?
はじめに少しご紹介した「寒すずめ」ですが、脂がのって一番おいしい時期ということで、今度は勇気をだして、すずめの丸焼きに初挑戦しようと思います‼
ちなみに、なぜ「寒すずめ」と呼ばれ、一番おいしい時期なのか?というと秋に稲穂が実り、その後寒い時期に捕れたすずめは、年間を通じて一番脂がのっていておいしいということです。
これは食べないわけには行きません。
12月頃が一番旨い時期だそうです。
穴見稲荷に、年末や初詣のお参りをされるとき、大勢の人が食べられるようにもなっているようですね。
さすが、商売繫盛の神様でもある伏見のお稲荷さん‼
伏見稲荷のすずめの丸焼きについて【まとめ】
すずめの丸焼きと聞くと、グロテスクなイメージさえしますが、伏見稲荷の名物になっています。
あまり、すずめの丸焼きを買い求める人は見たことはありませんが、皆さんこっそり食べておられるのでしょうか?
丸焼きのことをいろいろと知るうちに、今度は絶対にすずめの丸焼きを食す‼と新たなに決意をしたのですが、皆さんも伏見稲荷にお参りのさいは、ぜひ貴重?で珍味?のすずめの丸焼きに挑戦してみてください。
その場合は12月頃がおすすめですよ!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。