千日前をぶらぶらしてみようと天王寺方面から歩くと、なんばグランド花月のすぐ近くでものすごい行列のお店にたどりつくことがあります。
店前に最大4列ほど折り返しができるほどの人数が並び、席は各4・4・4・6人掛けの4テーブルのみの席で、混雑時は大抵相席となる傾向です。
通常の土日で1時間半前後待った記憶があります。朝の10時より前でも2列ほど並んでいました。
なんばグランド花月鑑賞とセットであれば2回目公演前に訪問がおすすめです。
どのような店かというと、なんばグランド花月内にもある、「千とせ」(本店)です。
ミシュランが発行する「大阪ビブグルマン2016」にも掲載されています。
そもそも何のお店なのでしょうか。
今回は千とせの肉吸いを、お店の歴史やメニューの成り立ちなどとともに紹介します。
なんばグランド花月の肉吸いとは?
千とせは元来は「肉うどん」が有名なうどん屋さんです。
なんばグランド花月から徒歩2、3分ほどの場所で、昔から近隣で評判があり、今もなお地元の方や全国のファンから人気があります。
50年以上の歴史があり、店主は創業の森井家で受け継がれています。
現在は本店を3代目が、なんばグランド花月にある「べっかん」を4代目が引き継いでいます。
肉うどんのお店でありながら、おすすめは「肉吸い」「たまごかけごはん」の組み合わせです。
メインはうどん屋さんであるため、当然ながらうどんのラインナップもあります。
また、「肉そば」以外のうどんや丼ものも食べられます。
しかしながら、過去の本店店主インタビュー記事によると、「注文の7割は肉吸い、残りは全部肉うどん、他が出ることはまずない」とのことです。
肉吸いとは
吉本新喜劇で座長を務めたレジェンド芸人「花紀京」さんは、千とせの常連でした。
毎度二日酔いの状態で来ては「肉うどん、うどん抜きで」という特別オーダーをします。
このエピソードが口コミとして広がり、現在では「肉うどんのうどん抜き」に半熟たまごと刻みネギをいれたものを「肉吸い」として提供しています。
芸人のあいだでは「千とせの肉吸いを食べると売れる」というジンクスがあるとかないとかで、今もなお芸人さんにも根強く人気があります。
肉うどんとの違い・おすすめの食べ方
前述の肉吸いのメニューから半熟卵以外の具材とうどんを入れると肉うどんとなります。
昔から味に定評のあるうどんですから、おいしいこと間違いなしでしょう。
肉吸いはいわば肉スープであるため、お腹を満たすためにもたまごかけご飯と一緒に注文がおすすめです。
また、千とせのたまごかけご飯は、お店が素材にこだわる逸品であり、名物メニューです。
食べた感想
肉吸いとたまごかけご飯小で頼んだのですが、私は個人的にご飯大にすればよかったと感じました。
ただしそれは、最初に注文した花紀京さんのような二日酔いの時に重宝されることが納得できる分量でした。
また、味は魚類系のダシが効いており、正直スープだけで食べるのはもったいない気がしました。卵かけごはんにスープをかけてみてもよいでしょう。
肉吸いを食べてみたい方は肉吸いとたまごかけご飯(大)の組み合わせがおすすめですが、純粋にお腹が空いたなと感じる方には「肉そば」の注文をおすすめします。
また、劇場や千とせの近隣で「朝から飲める店」が多数あるため、そちらを先に訪問し、締めとして利用もおすすめです。
ただし、千とせの肉吸いは大変人気があり、肉吸い・肉そばはスープがなくなり次第終了となります。これは本店・べっかんに関係なく言えることです。
本店であれば、遅くとも12時ごろまでには並んでおきたいものです。
なんばグランド花月の肉吸いについて【まとめ】
なんばグランド花月で有名な肉吸いは「千とせ」というお店の商品です。
劇場から徒歩2,3分の距離に「本店」と、劇場1階に「べっかん」があります。
本店は、開店前から1時間程度並ぶ超人気店です。
肉吸いはたまごかけご飯との注文をおすすめします。
また、量は大玉がよいでしょう。
ただ、純粋に食事として楽しむのであれば肉うどんがおすすめです。
スープは本店で作ったものを持ってきて営業しているため、べっかんの訪問であっても、
早めの時間に訪れることをおすすめします。