ライトアップされた園内、ふだん寝ているはずの動物たちがそわそわと動き出す――
そんな特別な夜が、静岡にもあります。
静岡市立・日本平動物園では、毎年秋に数日間だけ「夜の動物園(ナイトズー)」を開催。
普段は見られない夜の動物たちの姿や、イルミネーションに彩られた園内の幻想的な雰囲気を楽しむことができる、季節限定の人気イベントです。
この記事では、2023年・2024年の開催実績をもとに、2025年の開催予想や見どころ、注意点をまとめました。
初めて行く人も、毎年楽しみにしている人も、ぜひ参考にしてみてください。
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日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)とは?

静岡市にある日本平動物園では、秋の限られた日程で夜間特別開園となるイベント「夜の動物園(ナイトズー)が開催されます。
このナイトズーは、普段とはまったく違う園内の雰囲気と、夜ならではの動物たちの行動を観察できる貴重な機会として、毎年多くの来園者に人気です。
特に注目されているのは、夕暮れ時に活発になるレッサーパンダや、夜行性のフクロウ、ヤマアラシなどの動物たち。
昼間は寝ていたり動きが少ない彼らが、夜になると静かに歩き回ったり、エサを探して動き始める姿を間近で見ることができます。
さらに、園内の随所にはイルミネーションや光のオブジェが設置され、幻想的な雰囲気に。
一部の年では音楽ライブや大道芸、フォトスポット、竹灯籠の展示などもあり、動物園という枠を超えたナイトイベントとして盛り上がりを見せています。
昼の部とは完全に入れ替え制となっているため、夕方に一度閉園し、その後に夜の部が再開するという運営方式も特徴です。
「ただ夜に開いている」だけではない、“夜だからこそ見られる特別な日本平動物園”が、このイベントの魅力と言えるでしょう。
日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)過去の開催実績(2023年・2024年)

日本平動物園の「夜の動物園(ナイトズー)」は、2023年から2年連続で秋のシーズンに開催されています。
ここでは、過去2年の開催日や内容を振り返ってみましょう。
2023年:9月の3連休に集中開催
2023年は、9月16日(土)〜18日(月・祝)の3日間で開催されました。
ちょうど「敬老の日」を含む3連休にあたる日程で、時間は17:30〜20:30(最終入園19:30)と、夜限定のスケジュールが組まれていました。
園内では、レッサーパンダをはじめとする夜行性の動物たちが活発になる様子が見られたり、イルミネーションや動物をモチーフにしたオブジェが点灯されたりと、昼とは違う幻想的な雰囲気が来場者を楽しませてくれました。
駐車場は事前予約制(整理券制)で、整理券を持っていない方は駐車できず、JR東静岡駅からの無料シャトルバスが用意されるなど、混雑対策も講じられていました。

2024年:9月と10月に分散して開催
翌2024年は、より多くの来場者に対応するためか、9月21日(土)・22日(日・祝)と、10月12日(土)・13日(日)の計4日間にわたって開催されました。
時間帯や完全入替制のシステムは前年と同様で、昼の部終了後に一度閉園し、夜の部が始まる形式が採用されました。
園料は昼間と同じで、年間パスポートやコンビニ前売券も使用可能でした。
この年はイベントも充実しており、
・静岡英和学院大学によるイルミネーション演出
・大道芸や音楽パフォーマンスの「まち劇」ステージ
・野鳥の森エリアに設置された竹灯籠のライトアップ
・子ども限定で配布されたブルーライトブレスレット(手話言語国際デーのPR企画)
など、家族連れにもカップルにも楽しめる内容となっていました。
【予想】日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)2025年の開催はいつ?

日本平動物園の「夜の動物園」は、2023年・2024年と2年連続で秋の連休にあわせて開催されてきました。
この流れから考えると、2025年も9月〜10月の土日祝を中心に開催される可能性が高いと予想できます。
まず、過去2年の開催日を振り返ってみると、
- 2023年:9月16日(土)〜18日(月・祝)(敬老の日を含む3連休)
- 2024年:9月21日(土)・22日(日・祝)/10月12日(土)・13日(日)
どちらも3連休または連休前後の土日が選ばれており、日程的な共通点があることがわかります。
これをもとに、2025年のカレンダーを確認してみると、
- 9月13日(土)〜15日(月・祝):敬老の日を含む3連休
- 10月11日(土)〜13日(月・祝):スポーツの日を含む3連休
この2つの3連休は、2025年の「夜の動物園」の有力候補日程となりそうです。
開催日数としては3〜4日間が例年の傾向ですので、どちらかの連休に集中開催、または両方に分散開催する形が考えられます。
なお、公式情報は例年8月頃に発表される傾向があるため、詳細な日程はそれまで待つ必要がありますが、計画を立てる際の目安には十分なります。
日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)|開催時間・入園料・入替制について

日本平動物園の「夜の動物園」は、昼間の営業とは完全に切り替えて実施されるナイトイベントです。
来場前に押さえておきたい、時間や料金、注意点をまとめておきましょう。
開催時間は17:30〜20:30
夜の部の開園時間は、午後5時30分から午後8時30分までが基本です。
最終入園は午後7時30分となっているため、余裕を持って到着したいところです。
なお、昼の部とは完全に入れ替え制になっており、いったん園内を16:30に閉園してから、夜の部の来場者を受け入れる流れになります。
そのため、昼間から滞在してそのまま夜まで残ることはできません。
入園料は昼と同じ
夜の動物園でも、入園料は通常営業時と同額です。
- 一般:620円
- 小・中学生:150円
- 未就学児:無料
さらに、静岡市内在住の小・中学生および70歳以上の方は無料(証明書の提示が必要)となっているのもポイントです。
また、年間パスポートの使用も可能で、コンビニで購入できる通常の前売り入園券でもナイトズーに入場できます。
チケット売り場は混雑しやすい
公式案内でも毎年注意喚起されている通り、夜の部の開始直後はチケット売り場が大変混雑します。
スムーズに入園したい方は、事前にコンビニで前売り券を購入しておくか、年間パスを利用するのがおすすめです。
日本平動物園のアクセス方法と駐車場の注意点

夜の動物園に来場するうえで、最も注意すべきポイントのひとつが“駐車場”問題です。
日中の開園とは運用が大きく異なるため、事前準備をしておかないと入場前からつまずいてしまう可能性があります。
駐車場は完全予約制(整理券方式)
2023年・2024年ともに、夜の動物園開催日は駐車場の利用に整理券が必要でした。
整理券の申し込みはWeb上で事前受付となっており、当日に予約なしで駐車することはできません。
また、送迎のための一時停車すらできないルールになっているため、「ちょっとだけ送ってもらう」といった対応もNGです。
整理券がすぐに上限に達してしまうことも多く、希望者は早めの情報チェックと予約が必須になります。
無料シャトルバスを活用しよう
駐車整理券を持っていない場合は、JR東静岡駅南口から発着する無料シャトルバスを利用するのが基本のアクセス手段です。
- 運行時間:17:00〜21:00
- 動物園行きの最終便は19:00発
- 約10〜15分間隔で運行
- 定員に達し次第発車するため、乗車待ちが発生することも
バスの所要時間は約10分程度。
ただし天候や混雑具合によっては、乗車までに並ぶ時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。
自転車・バイク・タクシーでの来園も可能
自転車・自動二輪車で来園する場合は、夜間専用の駐輪場が用意されます(通常開園時と異なる場所になることが多いので要注意)。
また、タクシーでの直接乗り入れは可能ですが、駐車不可のためそのまま下車して入場する形となります。
日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)の見どころと過去のイベント

日本平動物園の夜の動物園は、ただ開園時間が夜になるだけではありません。
ライトアップや夜限定の催し、夜行性動物たちの新たな一面など、普段とは違う魅力が盛りだくさんです。
ここでは、過去に開催された夜の動物園の内容から、園内でどんな楽しみ方ができるのかをご紹介します。
レッサーパンダの活発な姿は必見
昼間は木陰で眠っていることも多いレッサーパンダですが、夜になるとその様子は一変。
薄暗い時間帯に活発になる習性があるため、夜の動物園では木の上を軽やかに歩き回ったり、エサを探すような動きが見られることもあります。
2023年・2024年ともに、レッサーパンダ目当てに来場する人も多く、“夜の顔”を見せる代表的な存在となっています。
園内を彩るイルミネーションとフォトスポット
2024年には、静岡英和学院大学の学生によるイルミネーション装飾が行われ、園内の散策広場やフォトスポットが幻想的にライトアップされました。
光る動物オブジェや記念撮影用の装飾も登場し、夜の動物園ならではの非日常的な空間が楽しめるようになっています。
大道芸や音楽パフォーマンスでにぎやかに
同じく2024年には、「まちは劇場パフォーマンス」と題したイベントも実施。
散策広場を中心に、大道芸・マジック・音楽演奏などのステージが繰り広げられ、子どもから大人まで幅広い層が楽しめる内容でした。
夜の動物園でこうしたエンタメ要素を体験できるのは、静岡エリアでも貴重です。
竹灯籠とブルーライトブレスレットの特別演出も
さらに秋の風物詩として、2024年は野鳥の森付近に竹灯籠が設置されました。
地元団体と静岡市環境共生課が協力して行ったこの取り組みは、自然と光の調和が感じられる癒しの空間として来場者の評判も上々でした。
また、子ども限定で配布されたブルーライトブレスレットは、手話言語国際デーのPRを目的としたもので、社会的メッセージも込められた粋な演出でした。
夜の動物園を楽しむためのポイントと注意事項
昼とはまったく違う雰囲気の「夜の動物園」。
だからこそ、事前に知っておきたいルールや準備すべきポイントがあります。
快適に楽しむためにも、以下の点には特に注意しておきましょう。
フラッシュや懐中電灯の使用は禁止

夜ということで写真を撮りたくなる気持ちは分かりますが、園内ではフラッシュ撮影と懐中電灯の使用は禁止されています。
強い光は動物のストレスにもつながるため、マナーを守って静かに観察しましょう。
夜間でも園内は最低限の照明が確保されており、十分に歩ける明るさです。
暗所に強いスマートフォンでの撮影や、光量を調整できるカメラがあると便利です。
歩きやすい靴・服装で来園しよう

夜の園内は、昼間よりも気温が下がりやすく、足元も暗め。
サンダルやヒールでは転倒の危険があるため、スニーカーなど歩きやすい靴が推奨されています。
また、9月〜10月は夜になると肌寒く感じる日もあるため、軽く羽織れる上着を1枚持っておくと安心です。
一部の動物や遊具は利用できない
夜間はすべての動物が見られるわけではありません。
特に、フライングメガドームの鳥類や山頂広場、ローラースライダー、オートチェアなどの遊具系施設は利用できません。
「昼と違ってすべての動物が動いている」というわけではないため、事前に“夜に出てこない動物一覧表”を公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
天候によっては中止の可能性も
台風や強風、大雨などの悪天候が予想される場合、安全確保のためイベントが中止になる可能性もあります。
中止の場合は、公式サイトやSNS等で当日告知されるため、遠方から訪れる場合は特に事前チェックをお忘れなく。
日本平動物園の夜の動物園(ナイトズー)2025まとめ
日本平動物園の「夜の動物園(ナイトズー)」は、昼間とはまったく違う特別な時間が流れる秋限定のイベントです。
レッサーパンダや夜行性の動物たちが見せる貴重な姿、園内を彩る光の演出、にぎやかなパフォーマンスや幻想的な竹灯籠など、動物×自然×エンタメが調和した静岡ならではの体験が詰まっています。
2025年の開催情報はまだ発表されていませんが、例年通りであれば9月〜10月の連休に開催される可能性が高いと考えられます。
駐車場の事前予約や無料シャトルバスの活用、服装やライトの注意点など、少しだけ準備をしておけば、より快適に楽しむことができます。
家族での思い出作りに、恋人との夜デートに、そして一人でもじっくり動物の表情を観察したい方にも。
“夜だからこそ出会える”日本平動物園の魅力を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。