愛宕神社がいっぱいあるのはなぜ?茨城や京都に多い理由を解説!

「愛宕神社」という神社をいろいろな場所で目にすることがありますが、特に京都に多いです。

今回は「愛宕神社」がいっぱいあるのはなぜか、詳しくまとめていきます。

愛宕神社がいっぱいあるのはなぜ?

全国にたくさんある「愛宕」という地名は、高都市の西にそびえる愛宕山山頂に鎮座する「愛宕神社」を発祥とする「愛宕信仰」に由来する地名です。

「愛宕神社」に祀られている御祭神は、火防・鎮火に霊験のある神様とされていて、古くから京都では「愛宕神社」の御札を台所など火を使う場所には必ずおかれていたそうです。

また、数え年で3歳までに「愛宕神社」にお参りすれば、一生火事に遭わないとされる「愛宕の三つ参り」など篤い信仰を受けていたそうです。

この愛宕信仰が後に、全国に広がり全国各地の町や村を見下ろす山の上に愛宕の神様が勧請されていったと言われています。

「愛宕神社」は全国にどれだけあるの?

「愛宕神社」は北海道から九州までの全国に1000社以上あります。

神社に因む「愛宕」という地名も全国に散在しています。

「愛宕神社」の総本宮はどこ?

「愛宕神社」の総本宮は、京都府京都市右京区にある愛宕山山頂に鎮座している「愛宕神社」です。

古くから火伏・防火に霊験のある神社として知られており、京都府内だけでなく近畿地方を中心に全国からたくさんの参拝者が訪れています。

京都の愛宕山は日本古来の山岳信仰と仏教(密教)が結びついた「修験道」の一大拠点地でもあります。

愛宕信仰が各地に広がった背景には山伏を中心とした山の民のネットワークがあったとも考えられているそうです。

修験道の拠点となった場所には、大抵愛宕神社があります。

とくに修験道が強い勢力をもったとされる東北地方には多く、「愛宕」という地名も東北地方には高密度で残っているそうです。

「日本三大愛宕」って何?

「日本三大愛宕」とは、全国各地にある愛宕神社の中で、有力な三社を総称したものです。

日本三大愛宕とされる三社は京都府京都市右京区、東京都港区、福岡県福岡市西区の三社です。

京都府京都市右京区の愛宕神社は総本社・総本宮であり、愛宕信仰の発祥地です。

愛宕信仰は、火防の神様に対する信仰です。

愛宕の神様とされる「イザナミ」は、神仏習合時代に勝軍地蔵を本地仏として、軻遇突智も共に祀られました。

現在でも愛宕の縁日は地蔵と同じ毎月24日です。

勝軍地蔵を本地仏としたことから。火伏せの神としてだけでなく武神としての信仰もありました。

直江兼続が兜の前立に「愛」をまとっていた理由とも言われています。

徳川家康の崇敬が東京都港区の愛宕神社の由緒となったそうです。

民間では、各地に「愛宕講」と呼ばれる講が組織され、「千日詣」と称し、8月1日に参拝を行うと千日参拝したのと同じご利益があると言われています。

京都の愛宕神社が京都市最高峰に鎮座するため、他の二社もそれぞれ「山」に鎮座しているということが日本三大愛宕の特徴とされています。

愛宕神社がいっぱいあるのはなぜ?【まとめ】

「愛宕神社」は、全国各地にあり総本社である京都の愛宕神社から発祥した「愛宕信仰」が全国各地に広まったことで各地に鎮座するようになりました。

日本全国に約1000社あり、特に東北地方に多く分布しています。

たくさんの方が聞いたことのある「カグツチノミコト」と「イザナミノミコト」が御祭神です。

全国各地に愛宕神社がある背景には「愛宕信仰」が関係しています。

各地の町や村を見下ろす山の山頂に愛宕の神様が勧請され、広まりました。

いまでは、毎年8月1日に愛宕神社を参拝することで千日参拝したのと同じご利益があるとされる「千日詣」もあります。

火に関する神様なので、火事にならいようにお参りをするといいでしょう。

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