兼六園の雪吊り!見頃・仕組みについて解説します!

兼六園雪吊り、見頃、仕組みについて解説します。

この記事を読み進めて頂くと理解できると思うので最後までお付き合い下さい。

兼六園雪吊りとは、数種類の松があり雪の重みで枝が折れてしまうので、縄で枝を保護することです。

見頃ですが、だいたい12月後半から3月中旬くらいまでかと思います。

仕組みは、樹木の幹から縄を張り枝を吊る「雪吊り」という方法で行ないます。

 

兼六園の雪吊りとは?

兼六園雪吊りとは、あまり聞きなれない言葉かと思います。

雪国の地域の方はご存じかもしれませんが、そうでない地域の方は知らない人の方が多いかと思うので解説します。

兼六園がある北陸地方の雪は、重たい雪なので枝が折れないように保護するためです。

金沢市内のあらゆる所でも行われます。会社や一般家庭でも雪吊りの作業が行われます。

毎年11月1日から12月中旬くらいまで雪吊り作業が行われます。

初日の11月1日に園内を代表する「唐崎松」から作業を始めます。

芯柱9m、5本の芯柱に約800本の縄が使われています。

唐崎松、巣籠松など540本、根上松、播州松60本、ツツジなど700ヶ所に施されています。金沢は造園に対する関心が高く、造園技術が発達しています。

中でも兼六園方式と呼ばれて、全国から庭師が学びにくるみたいです。

雪吊りには多数種類があり、大きな木や、背の低い木、形に応じて様々な吊り方があるようです。雪吊りの取り外しは、3月15日頃からで、一番後に取り外されるのが「唐崎松」です。もう少しで春が訪れます。

兼六園の雪吊りの見頃 は?

11月1日から12月中旬くらいまで雪吊りの作業があるので、この期間が見頃でもあるかと思います。造園業の方や庭師の方の作業風景などが見られるので良いかと思います。

ただし11月は雪が降ってないかと思うので、雪化粧姿の雪吊りを見たいのであれば作業が終わる12月中旬以降のほうが良いかと思います。

兼六園雪吊りは3月中旬まで見ることができます。雪が残っているとは限らないので天気予報等を確認してからお出かけ下さい。

兼六園の雪吊りの仕組みは?

雪の重みで樹木の枝が折れないように、縄や針金を吊っておくことをいいます。

雪吊りには「しぼり」「みき吊り」「りんご吊り」の種類があります。

樹木の幹付近に柱を立て、柱の先端から各枝へと放射状に縄を張ることを「りんご吊り」といい雪吊りの代表的手法です。

明治以降、西洋りんごの栽培が日本で始まり、りんごの重さから枝を守るため行った初期の技法に由来しています。

「みき吊り」
高い樹木の幹から縄を張る方法

「しぼり」
枝をまとめて縄で縛ったものを(しぼり)といいます。

木の大きさや枝によって使い分けていて、兼六園の唐崎松と巣籠松は「りんご吊り」で根上松と播州松は「みき吊り」です。低い木に関しては、様々なしぼりの形で保護してます。

様式について解説したいと思います。雪吊りの様式には「兼六園式」「北部式」「南部式」があります。

・兼六園式
帆柱の頭飾りとして、荒縄を巻き付け、左右先端に飾りいぼ結びを施し、周りに縁、ブチを作らないで各縄で直接枝を吊っています。

・北部式
帆柱の頭飾りに、藁(わら)やこもを編んだ飾りを付け、周りに裾回しとする竹の骨を放射状に組んで、先端のブチの割り竹に吊り縄を結びます。

・南部式
帆柱の頭飾りに吊り縄上端を編んだバレンを付けてあり、北部式とほぼ同じ裾回しで先端のブチの縄に吊り縄を結びます。

その他にも様々な方法があり、三又しぼり、こもかけ、竹ばさみ、竹立しぼり、中しぼり、大しぼりなどがあります。

 

兼六園の雪吊り!見頃・仕組みについて解説します!【まとめ】

兼六園雪吊り、見頃、仕組みについて解説しました。

この記事を読んで少しでも理解できたのではないかと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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