清水寺はなんの神様がいるのか?と疑問に思う方もいるかと思います。
しかし清水寺には“神様”は祀られていません。
というのも、清水寺は神社ではなく仏教のお寺だからです。
では何が祀られているのかというと、本尊は「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」という仏様です。
この記事では、観音様のご利益や意味、清水寺で注目すべきパワースポット、さらには隣接する「地主神社」との違いまで、わかりやすく解説していきます。
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「清水寺はなんの神様?」は前提が間違っている

「清水寺はなんの神様?」という疑問を持つ方は少なくありませんが、実はここに大きな誤解があります。
というのも、清水寺は神社ではなく仏教のお寺であり、「神様」ではなく「仏様(ほとけさま)」を本尊として祀っているからです。
神様
神様とは、一般的に「神道(しんとう)」における自然や祖先などの神霊を指します。
たとえば伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)や、出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)などがそうです。
仏様
一方、仏様とは「仏教」における覚りを得た存在のことで、お釈迦様や阿弥陀如来、観音菩薩などが代表例です。
神社は神様をお祀りする場所、寺は仏様を祀ってお経を唱えたり修行を行う場所。
つまり、清水寺は仏教の寺院であり、祀られているのは神様ではなく仏様です。
清水寺は神様はいない
このように、清水寺の本尊は「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」という観音様であり、神様とは異なる存在です。
ただし、仏様にも多くのご利益があるため、一般の方からは「神様のような存在」として信仰されることも多く、誤解が生まれやすいのかもしれません。
清水寺の本尊はどんな仏様?ご利益は?

本尊は「十一面千手観世音菩薩」
清水寺の御本尊は「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」です。
神様ではなく、仏教における観音様の一種で、特に人々の苦しみに耳を傾け、救済する存在として信仰されています。
ご利益は多岐にわたる
十一面千手観音のご利益は非常に幅広く、以下のようなものがあります。
- 無病息災(病気平癒)
- 福徳招来
- 敵からの守護
- 所願成就
- 安産・子授け
観音様は「慈悲の仏」として、あらゆる人の悩みに応えてくれると信じられています。
千手観音と十一面観音の複合形態
十一面千手観音とは、十一面観音と千手観音が合わさった姿を持つ観音様です。
- 十一面:頭部に11の顔があり、あらゆる方向にいる人々の悩みや苦しみを見逃さずに見つける力を象徴。
- 千手:実際には42本の手で千を表します。多くの手で同時に人々を助ける力の象徴。
これらは、仏教の経典「観音経」に登場する「三十三身」という教えにもとづいています。観音様は33の姿に変化して、すべての命あるものを救うとされているのです。
清水寺の本尊はいつ見られる?御開帳の仕組み
清水寺の本尊・十一面千手観音は秘仏とされており、通常は公開されていません。
御開帳は33年に一度のみ行われます。これは観音経に記されている「三十三身」の教えにちなんだものです。
次回の御開帳は2033年の予定で、33年に一度だけ直接そのお姿を拝むことができます。
現在の本尊は鎌倉時代の再興像
清水寺の創建当初の本尊は、火災によって焼失してしまいました。
現在の本尊は、鎌倉時代に当時の姿を再現して造立された像といわれています。
それでも、多くの人々から信仰を集め続け、今なお厚く祀られています。
十一面千手観音とは?他の観音様との違いを解説

清水寺の本尊である「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」は、観音様の中でも特に多くの人々を救う存在として知られています。
では、「十一面千手観音」とは具体的にどのような仏様なのでしょうか?
観音様(観世音菩薩)は、苦しみや悩みを抱える人々の声を聞き、救済の手を差し伸べてくれる慈悲深い仏様です。
その中でも、姿かたちによっていくつかのバリエーションが存在しており、「千手観音」や「十一面観音」など、目的に応じて姿を変えるとされています。
清水寺の本尊である「十一面千手観音」は、頭に十一のお顔、そして千本の手(実際は42本で千の象徴)を持つ複合形態です。
十一面は、さまざまな方向から人々の苦しみを見つけ、千手はそのすべての人を同時に救う力を象徴しています。
これは、観音様が33の姿に変化して衆生を救うという「観音経」の教えにも通じています。
たとえば、単一の「聖観音」は静かに祈りを捧げる姿で信仰されていますが、「十一面千手観音」はより多機能で、あらゆる場面において人々を助けようとする観音様の最もアクティブな姿のひとつといえるでしょう。
このように、清水寺の本尊は単なる観音像ではなく、多くの困難に対応する力を備えた観音様であることから、無病息災や立身出世、良縁、安産など多彩なご利益があると信じられているのです。
清水寺はなんの神様?パワースポットについて!
善光寺堂の「首振り地蔵」
清水寺の門前にある首振り地蔵。首が360度グルっと回ります。想い人のいる方角に顔を向けてお願いすると、願いがかなうそう。@清水寺コース(あびる) pic.twitter.com/FIDxlzWyoT
— 京都ミニツアー「まいまい京都」 (@maimai_kyoto) February 12, 2016
首が360度回るお地蔵さんです。
ご利益は恋愛成就、縁結び、金運などです。
願い事の方向にお地蔵さんの、首を向けてお祈りをすると願いが叶うといわれています。
好きな人が居る方角にお地蔵さんの首を向けてお祈りすると好きな人と結ばれるといわれています。
出世大黒天
清水寺の出世大黒天様。
— 猫月 めい🔯あやかしの魔女 (@mey_nekotsuki) November 13, 2022
500年程前に造られたとか。
とても印象的なお姿で
金運開運仕事運マシマシです💖
福がお裾分けされますように✨#清水寺#大黒天 pic.twitter.com/ytNv8u3af6
もともとは、破壊と創造の神であり、私たちが知っている柔らかな表情とは違い激しい怒りの相をされています。その後仏教の守護神となり破壊と創造という独特の性質から戦闘と生産を担当する神とされ財福、豊穣の神とされました。
ご利益は「五穀豊穣」「出世 商売繫盛」「縁結び」「開運」
清水本堂のふれあい観音
自らの手で触れたり、撫でたりすることでご利益を授かることができます。
ご利益は「健康」「厄除け」
子安塔
清水寺子安塔、奥はまだ青いです pic.twitter.com/v0lQaHGfnd
— suizouさんと他2024人の愉快な仲間 (@suizou) November 21, 2023
清水寺の境内にあり、重要文化財の建物です。
聖武天皇と公明皇后が安産の祈願をしたことから安産のご利益があります。本尊は「子安観音」です。
弁慶の鉄下駄
弁慶さんの誕生日に!清水寺へ行ってきました!弁慶さんの鉄下駄と錫杖見てきたよ!重かったよ! pic.twitter.com/f5HoKZNwHn
— ほり取引垢 (@kjrhrhr) February 11, 2014
本堂の近くにある弁慶の鉄下駄は、女性が撫でると一生履物に困らないそうです。
お金持ちになり裕福な生活ができるということになります。
逆に男性が下駄を撫でると、彼女や奥さんに縛りつけられるそうです。
浮気をしなくなるらしいです。(浮気防止)
女性は彼氏や旦那さんに撫でて欲しいのではないでしょうか。
鉄下駄の隣に大錫杖と小錫杖があります。大きいほうは長さが2.6m、重さが96kg小さいほうは長さが1.76m、重さが17kgで持ち上げることができれば願い事が叶うと言われています。
清水寺はなんの神様?ご利益・パワースポットについて解説!【まとめ】
清水寺なんの神様、ご利益、パワースポットについて解説してきました。
清水寺の御本尊は「十一面千手観世音菩薩」
ご利益「無病息災」「立身出世」「財福」「良縁成就」「子授け」
補足ですが、清水寺内に隣接している「地主神社」があります。
こちらの主祭神は「大国主命」(おおくにぬしのみこと)
ご利益「商売繫盛」「家内安全」「開運招福」「交通安全」「受験必勝」「良縁成就」「安産」
様々なご利益がある神社です。
残念ながら、ただいま修復工事をおこなっているので中に入れません。(工期3年)
今年から3年は無理ということになります。
以上少しは理解できたかと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。