奈良は、京都と並んで神社仏閣が多く、年間を通じて沢山の人が訪れる観光の街です。
奈良といえば、大仏や鹿が一番に思い浮かんできます。
中でも、奈良公園は広大な自然美の中で、古き歴史を探訪できる素晴らしい観光名所として、幅広く紹介されています。
さて、観光はもちろんですが修学旅行で訪れたとき、ほとんどの場合がグループで行動したり、大仏殿などは現地のガイドさんが案内してくれたり、さまざまなケースがあります。
修学旅行では時間制限などで、たっぷりと奈良公園を見てまわるには少し限界があるかも知れません。
そこで、修学旅行で訪れたときに、ここだけは見てほしいという奈良公園の見どころを簡単に解説していきます。
Contents
奈良公園の見どころ5選‼修学旅行で訪れたらここだけは必見‼
南大門
まず初めに大きな門をくぐります。
この門は「南大門」といい、その中央奥には大仏殿が木立の間から見え、いよいよ大仏殿と奈良公園の散策の始まりです。
門をくぐると、左右には「南大金剛力士同」が何とも言えない形相で迎えてくれます。
この南大金剛力士同は、鎌倉時代につくられたもので国宝に指定されています。
運慶・快慶というとても有名な仏師が、わずか69日で作り上げたとか。
左右の力士像をよく見ると、口を「あ」と開けているほうと、「ん」閉じています。
物事のはじめと終わりを意味しているそうです。
高さは8.4mあり、身も心も引き締まる気がします。
八角灯篭
大仏殿や大仏様は二度の兵火により焼失しましたが、八角灯篭は東大寺創建当初のもので、火袋の四面には、音声菩薩(おんじょうぼさつ)の彫刻が施され、扉の四面には雲の中を走る4頭の獅子が彫刻されています。
兵火をまぬがれ、当時のままの灯篭を見ることができ、1300年の歴史を八角灯篭だけが知っているのだと思うと、じっくりと観察してみる価値あり‼
大仏殿の中央前に堂々と立っています。
東大寺大仏殿と廬舎那仏(るしゃなぶつ)
聖武天皇が病気平癒や世の中の安泰を願って作られた東大寺大仏殿は、奈良公園の主人公ともいえるでしょう。
国をあげての大プロジェクトに対し、数多くの民衆の協力や高度な知識を持った技術者たちにより、20年余りの歳月をかけて念願の大仏様が完成しました。
歴史の教科書でもおなじみの大仏様ですが、廬舎那仏(るしゃなぶつ)という正式名があり、参拝者には「奈良の大仏さん」と親しまれています。
完成当時は金メッキで、キラキラの大仏様でしたが、大地震などで頭部が落下するトラブルもありました。
20年余りの歳月をかけてつくられた、念願の大仏様を聖武天皇は完成を待たずして、この世を去ってしまうのです。
見たかったやろな〜…
二月堂
堂内へ続く回廊は趣があり、階段を上っていきます。
二月堂は、修二会(しゅにえ)というお水取りの行事が旧暦の二月に行われ、二月堂の名前の由来といわれています。
このお水取りは、本尊にお供えする香水をくみ上げる行事のことので、お水取りが行われる頃に、「寒おすな〜(寒いですね~)」と言いながらも、春の訪れをつげる行事として、沢山の人で賑わいます。
また、松明の明かりで連行衆の足元を照らし誘導したことがはじまりとされる、「お松明」も有名です。
二月堂の堂内からは、近くには大仏殿、遠くを見渡せば奈良の街並みも一望できますよ。
お見逃しなく!
正倉院
聖武天皇や光明皇后の愛用品や、東大寺で行われる行事の仏具なども収められています。
しかし、現在は宮内庁の管轄であり、毎年秋に宝物の一部が展示される「正倉院展」が開催されます。
歴史の授業で習った「校倉つくり」がとても有名ですね。
中は見ることができませんが、当時の建築がどのようになっているのか?
「百文は一見に如かず」です。
奈良公園のおまけの見どころ~
鹿
奈良公園に忘れてはいけないもう一つの主役が、「鹿」です。
奈良公園の至るところに歩いていますね。
鹿せんべいをやるときに、お辞儀を何度もしますが、一枚の鹿せんべいからとんでもない事が…
鹿が何頭も群がってくるので、鹿せんべいを一枚ずつあげたいのにも関わらず、収集が付かず、まとめてまき散らすようにあげる場面をよく見かけます。
一匹ならかわいいのですが、群がってくるとさすがに怖くなってくるものです。
しかし、鹿もかわいいので一緒に写真なども撮って楽しんでくださいね。
奈良公園の見どころ!修学旅行【まとめ】
奈良公園の見どころは、やはり東大寺大仏殿を中心に、歴史の教科書にも登場する大仏様や正倉院などではないでしょうか?
奈良公園を修学旅行で訪れたときは、時間的なことや団体行動などで行動範囲が大きく変わってくるので、見どころも少し違ってきます。
しかし、今や世界的にも有名な奈良公園は、かつては都がおかれ共に栄えていたと考えると奈良公園の地に立っているだけで、1300年前の文化や歴史に触れることができるのではないでしょうか?
素敵な思い出が沢山出来るといいですね。