奈良の街並みや若草山などが見えてきたら、いよいよ奈良公園です‼
車窓から、あるいは歩いていても、かわいい動物が目に飛び込んできます。
その動物とは「鹿」です。
奈良公園や道路など至るところに存在し、初めて鹿を見る人は「うわぁ〜鹿だぁ〜‼」と興奮状態になるのではないでしょうか?
奈良公園の鹿は、野生の鹿にも関わらず、とても人懐っこい特性があり、何もしなければ鹿の方から寄ってきて、間近で見る鹿は誰かに飼われているのではないか?と思うくらい警戒心がありません。
今回は、とても懐っこい奈良公園の鹿について、いったい全部合わせると何匹いるのか?
鹿の種類や名物の鹿せんべいについても、詳しく解説していきます。
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奈良公園の鹿は何匹いるのか?
さて、奈良公園の鹿が何匹いるのか?についての調査は、毎年7月15日・16日に調査が行われ、「奈良の鹿愛護会」の人やボランティアの人たちによって、調査されるそうです。
鹿のカウントに重複してはいけないので、しっかりと連携をとりながら場所を細かく区切り、一匹一匹数えているそうです。
2022年度の調査では、オス202匹・メス747・子231匹・合計1,182匹の調査結果が出ているようです。
圧倒的にメスの数のほうが多いですね。
昨年より77匹ほど増えたそうで、特に小鹿の数が過去80匹ほどの少ない調査結果のときもあったようで、今回の調査では小鹿の数が3倍に増えた僧です。
昨年は鹿の数が少なかったのですが、例年並みに戻ったということです。
やっぱり、奈良公園に鹿が居なくなったら、あれ?と思ってしまいます。
それだけ奈良公園には欠かせない存在となっているのですね。
奈良公園の鹿は天然記念物?
奈良公園は、東大寺大仏殿を中心に春日大社や興福寺などがあり、国内はもちろん外国人の観光客も多く、大変賑わいのある奈良を代表する観光スポットです。
特に春を過ぎると、新しく誕生した子鹿の姿もみることができ、お母さん鹿に寄り添った小鹿の姿は、何とも言えないほど可愛らしさを感じます。
奈良公園の鹿は、古くから春日大社の神のつかいとして人々に崇められてきました。
皆さんは「早起きは三文の徳」という文句を聞いたことがありますか?
早起きをすると何か3つ良いことがあるのかな?と思いがちですが、実は「三文」とは罰金のことだったのです。
え?罰金?どういうこと?と、思われた人もいらっしゃると思います。
昔、朝起きたとき自分の家の前に鹿が死んでいたら「三文」の罰金制度があり、まだ起きていない隣の家の前に運んでおけば「三文」の罰金を支払わなくてよいということが起源だといわれています。
鹿は神様のつかいとして、大切にされてきました。
故意に鹿を傷つけたり、殺傷したりした場合は「文化財保護法違反」により、5年以下の懲役または500万円の罰金が科せられます。
しかし、車でもし跳ねてしまった場合や、鹿の死体を見つけたからといって懲役を受けたり罰金を支払ったりすることはないのでご安心くださいね。
奈良公園の鹿はいったいどこにいるの?
奈良公園一帯ならどこにでもいると思います。
簡単に会える場所は、登大路園地(のぼりおおじえんち)や、特に東大寺大仏殿周辺は人が多いので、鹿が沢山いる場所になります。
その他にも、春日大社や車が行きかう大通りなどにもいますよ。
車の通る場所も、我が道を行くみたいな様子で道の真ん中にいたり、歩道やお土産物屋さんが並ぶ通りにいたり、いろいろな場所にいますので、探しに行かなくてもいいですよ。
奈良公園の鹿の種類はどんな種類なの?
鹿の種類もたくさんあり、ヘラジカ・アカシカ・ノロジカ・トナカイなど鹿の種類もいくつかあるようです。
奈良公園の鹿は二ホンジカの野生動物で、1957年に国の天然記念物に指定されました。
二ホンシカの体長は、オスは90〜190cm、メスは90〜150cmほどで、体毛は春から夏にかけて赤褐色に白い斑点模様があり、秋から冬にかけては白い斑点はなくなり灰褐色に変わります。
奈良公園の鹿に唯一与えてよいものが鹿せんべい‼
奈良公園の鹿は、食べ物をいつも追い求めているように、人が与えるものは何でも口にしようとします。
鹿は「何かくださ〜い」といった様子で、お辞儀をするように食べ物を求めてきます。
ここで登場するのが、名物の鹿せんべいです。
露店に10枚200円で販売されて、原料は米ぬかと小麦粉のみで作られ、鹿の体にはとてもやさしい素材ですね。
自動販売機で購入の際は、箱売りで500円だそうです。
鹿せんべいを持った途端、一匹、二匹、三匹…どんどんと群がってきます。
アッという間に鹿たちに囲まれ、鹿せんべいが無くなっても、なかなか解散してくれませんので、そっとその場から離れてください。
追いかけてくるようなことはありませんが、鹿せんべいを持ったままだと追いかけてきますよ。
鹿せんべいをあげるときは注意があります。
奈良公園の鹿は、とてもおとなしいタイプですが、鹿せんべいをあげるときに、じらす行動は避けましょう。
鹿は鹿せんべいを買った瞬間を見逃していませんし、証紙で巻いてあるので紙を剥がしたら、すぐにあげることが大切です。
鹿がせんべいを口にくわえたら、じらすことなく次々とあげましょう。
余り長く鹿せんべいを持っていると、嚙まれたり、蹴っ飛ばされたりする可能性があるかも知れませんので、十分ご注意くださいね。
また、鹿せんべい以外のものは与えてはいけないので、こちらもご注意ください。
奈良公園の鹿は何匹いるの?【まとめ】
奈良公園の鹿は、古来より春日大社の神のつかいとして、人々の保護を受けながら大切にされてきました。
その結果、鹿は人々に警戒心がなく、奈良公園周辺のどこにでも目にすることができ、とても愛嬌のある姿を見せてくれます。
奈良公園の鹿は、二ホンジカの種類に属し、野生の鹿そのものですが、国の天然記念物に指定され、今もなお保護団体にしっかりと見守られ、奈良のシンボルのひとつとなっています。
鹿の大好物である、鹿せんべいはすぐにあげることがポイントです。
じらすと、鹿のご機嫌を損ねてしまう可能性があるので、くれぐれもご注意ください。
奈良公園を訪れたら、まず鹿も一緒に観光の楽しみのひとつにしてみてください。