浅草寺の参拝方法や作法が知りたい!よりご利益を呼ぶ参拝とは

東京を代表する観光地である浅草の浅草寺ですが、旅行の予定があっても、普段お参りするところとの作法の違いがあるのか気になりますよね。

また、初詣や墓参り以外で寺社仏閣を訪れる機会のない人にとってはそもそもどのような参拝方法が正しいのかわからないと考える方もいらっしゃることでしょう。

折角参拝するのであれば、正式な参拝方法や作法を知っておきたいという方に向けて、浅草寺の参拝方法について解説致します。

浅草寺の参拝方法

浅草寺はお寺ですので、合掌のスタイルでお参りするのが作法です。
これは日本全国どこでも共通することですので、知らない方は覚えておくと便利でしょう。

基本的に参拝方法は気持ちの問題ですので、どの程度行うかは人それぞれです。

浅草寺は日本全国や世界中から参拝客が訪れるため、色々なスタイルで参拝する方がいます。どこでも共通して言えることは修行をして仏様より教えを乞い、新たな境地を見出すような考え方が元来のお寺のスタイルで、神社とは少し異なる部分があります。

(1)山門前で本堂に向かって合掌し、一礼

神社では礼をするのみですが、お寺では合掌を行います。雷門や宝蔵門が山門に当たります。
今から「仏様と一体化する」という意識をもつとより気が引き締まることでしょう。
女性は右足、男性は左足から歩む、という風習もあります。

(2)門の敷居は踏まずに跨ぐ

「敷居を踏むのはその家の長の頭を踏むことだ」など言い伝えられますが、敷居の役割は障子やふすま・扉をはめ込むためのものです。

上部と一体の構造であるため、踏むことで形が変形し崩落や建てつけ悪化の原因につながります。建物を長持ちさせるために踏まないようにしましょう。神社の門は鳥居であるため、このような作法を持たない傾向があります。

(3)お水舎(おみずや)で手を洗い、口をゆすぐ

お水舎は水が張っていて、ひしゃくの並べられている場所です。
手水舎(ちょうずや)とも呼ばれますが、浅草寺ではお水舎と呼ばれています。

最近ではウイルス対策のため、水を張らない場合やひしゃくを置かない場合があります。

ひしゃくがある場合は最初に右手で持ちます。本堂に向かって左側にあることが多い傾向があります。水は最初に汲んだ一杯の水で清めます。

左手→(持ち替えて)右手→(左手に水を注いでから)口→左手→(立てるようにして残った水をかける)ひしゃくの柄 の順に洗い清めます。神社でも同様にして行います。

(4)常香炉(じょうこうろ)でお線香を焚き、煙をよくなりたいところにかける

邪気を払うために行います。お寺ならではの作法です。臭い消しにも効果があります。

(5)本堂で手を合わせて「南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)」と唱える

お願いごとを念じる手を合わせる前に、「お気持ち」としてお賽銭をいれるとよいでしょう。5円玉にする人が多数の傾向があります。

(6)名前を唱える

南無観世音菩薩と唱える作法は浅草寺ならではの作法です。参道の立て看板などにも記載があるのですが、実際にやっている人は少ないように感じます。名前を唱えることでご利益が出ますので、ぜひ小声でも唱えてみてはいかがでしょうか。

観世音菩薩は浅草寺の神様のお名前で、南無は「私は信じる・尊敬します」という意味を持つ外来語の音訳です。

英語のDear〇〇といったような慣例です。念じ終えたら軽く会釈のように一礼を挟みます。

(6)出口の山門に向かって合掌と一礼
お参りさせていだだいた感謝の意味をこめると、より力のこもった参拝ができます。
気分的にも切り替えができる動作です。

(7)御朱印をいただきたい方は本堂向かって左側の影向堂(ようごうどう)へ

浅草寺の参拝方法【まとめ】

浅草寺は世界中から様々な人が観光や参拝に訪れます。

これをしなければならない、という参拝方法なるものは特にありませんが「お寺」ということを踏まえると、合掌してお願い事を念じることが最低限の作法ではないでしょうか。

参拝方法を厳密に守ることは気持ちを強く込め、メリハリやけじめをつけるといった手段に有効です。お願い事や作法に対して気合を入れたいときはとくにおすすめです。

後で思い返したときに、参拝したときのインパクトが強く残り、願い事の成就へ向かうモチベーションにつながりやすい行動のきっかけとなりそうですね。

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