伊東温泉の最大の魅力は、毎分34,000ℓ(平均)という、大分の別府温泉・湯布院に次ぐ日本第3位の湧出量を誇り、本州一で日本三大温泉と言われています。
今回は伊東温泉の効能と泉質について解説します。
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伊東温泉の開湯は?
開湯は平安時代とされており、江戸時代には徳川家光への献上湯を行い、熱海とともに湯治場としても栄えました。明治以降は、伊豆の他の温泉地同様、幸田露伴や川端康成などの多くの文人が伊東を訪れ執筆活動をしています。
戦後は歓楽的色彩の強い温泉街としても栄えましたが、全国的に有名になったのはハトヤのCMかもしれません。
伊東温泉の泉質は?
単純温泉が約90%で、塩化物泉が約10%であり、熱海温泉とよく比べられるが熱海の泉質は塩化物泉になります。源泉数も780本、湧出量毎分34,000ℓとも日本国内で第3位の本州一の温泉街と言えます。
温泉街のいたるところに源泉があり、源泉かけ流しに利用しやすい50℃前後の湯が湧き出るため、加水なしの施設が多く、比較的に規模の大きい宿でも源泉かけ流しを行っているのも特徴の一つです。単純温泉がほとんどですが、海沿いでは塩化物泉も見られます。
単純温泉とは?
温泉水1㎏中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものです。単純泉は、「家族の湯」とも言われ、乳幼児や高齢者でも安心して入浴できます。リュウマチ・脳卒中の回復期・骨折や外傷・病後の回復期などに適しています。このうちph8.5以上のものを「アルカリ性単純温泉」と呼んでいます。アルカリ性単純温泉は肌触りが柔らかくすべすべした感じの癖のない温泉です。
俗にいう、「美人の湯」とは、このph値が高いものを言ったりしています。
伊東温泉の効能は?
鎮静効果が大きくリュウマチ・脳卒中の回復期・骨折や外傷・病後の回復期などに適しており疲労回復、ストレス解消、健康増進などにも効果があります。
一般適応症として、神経痛、筋肉痛、間接痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進、病後回復期などです。
伊東七福神の湯
伊東温泉には源泉かけ流しの共同浴場が多数存在し、その中でも「七福神の湯」と呼ばれる七福神の像が飾ってある銭湯が8カ所、八柱あります。観光客も低料金で気軽に利用できることから、長期滞在して湯めぐりも楽しめます。
弁財天:湯川弁天の湯
付近の漁師たちに愛されてきた温泉。
大黒天:松原大黒天神の湯
子宝伝説がある温泉。貸し切り風呂(家族風呂)もあります。
寿老神:和田の大湯
江戸時代に徳川家光に献上したとされる温泉
毘沙門天:芝の湯
伊東温泉の共同浴場でも最大規模を誇る「毘沙門天」芝の湯。国道135号線に近く、駐車場も広いので、車での利用に便利です。貸切風呂は5つ、うち1つは完全バリアフリー仕様です。
恵比寿神:あらいの湯
伊東の魚市場に近いせいか、他の湯と比べて早い13時オープンです。
布袋尊:岡布袋の湯
仲良く並んだ2つの浴槽が特徴の共同浴場です。
布袋尊:小川布袋の湯
伊東温泉では珍しい塩化物・硫酸塩泉のお湯を源泉かけ流ししています。最大の特徴は78㎝という浴槽の深さになります。
福禄寿:鎌田福禄寿の湯
伊東温泉七福神の湯の中で一番中心部から離れている鎌田福禄寿の湯ですが、伊東駅の次の駅の伊豆急行南伊東駅から近いので、電車旅の方はアクセス抜群です。貸切風呂(家族風呂)が4つあることも家族やカップルに便利です。
伊東七福神の湯参考サイト
https://yubito.jp/yumeguri/itou_yumeguri/3407/
伊東温泉の効能と泉質について解説!【まとめ】
ノスタルジックな温泉情緒を感じさせる静岡県伊東市は、東伊豆を旅する玄関口になります。伊東駅前から伸びる商店街や町の各所にある源泉かけ流しの共同浴場が多数存在し、観光客も格安で利用できるなど、日本三大温泉にふさわしい温泉街です。
今回、伊東温泉 効能と泉質についてご紹介しましたが、効能と泉質以上に何と言っても温泉施設の多くが豊富な湯量があるのと源泉温度50℃前後の適温ために源泉かけ流しの施設が多いのもカラダにとっても効きそうです。