江ノ島にお出かけに行くとなったら候補に挙がるものの1つとして「新江ノ島水族館」があると思います。
「新江ノ島水族館」は、イルカ、ペンギン、アザラシなど水族館での人気者がいるほかに、学術的にも面白い生き物を飼育・展示しているので、ファミリーから水族館マニアまでたくさんの人が楽しめる施設となっています。
今回は新江ノ島水族館の所要時間と滞在時間の目安と、新江ノ島水族館ならではのおすすめの見どころを2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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新江ノ島水族館の所要時間・滞在時間の目安
新江ノ島水族館のHPによると、イルカショーや相模湾大水槽、ペンギンのショーなどを楽しむ場合の所要時間は1時間半~2時間ぐらいと記載されています。
これは新江ノ島水族館の華ともいえる部分のみを楽しむ場合の時間のように感じます。
私が初めて新江ノ島水族館に行ったときはすべての水槽をじっくり見て回るのに1日かかりました。友人と行った場合でも同様に1日かかりました。
一人で行った場合、自分の見たい水槽のみをかいつまんで見る場合だと半日ほどで見終わります。
イルカショーなど、いわゆる水族館!といった部分をライトに楽しみたい場合は1時間半~2時間、ゆっくり楽しみたい方には半日から1日の長めな滞在時間を目安とすることをおすすめします。
世界初!新江ノ島水族館のでしか見られないシラスの展示
新江ノ島水族館は、世界で初めてシラス(カタクチイワシ)の展示に成功した水族館です。
シラスは相模湾ゾーンのシラスサイエンスで見ることができます。シラスは繊細で、網で引き上げてすぐ死んでしまったり、水槽の掃除や温度変化などの環境の変化に弱く、飼育の難しい生き物です。
そのため食卓にのぼるシラスも養殖ではなく、海から捕ってきた天然物です。そんな飼育の難易度が高いシラスを新江ノ島水族館では、繁殖から成魚までを繰り返す繁殖展示を見ることができます。
ふ化したばかりの状態から、少し成長した稚魚、成魚と3つの成長段階にわけてシラスを展示しているので、泳ぎ方や群れの動きなど比較することができます。
水槽の周辺にはシラスの繁殖や生態などの解説されたボードやビデオが流れており、大人の知的好奇心も満たしてくれる展示となっています。
あまり華やかではないのでじっくり見る人も少ない印象ですが、シラスの群れや稚魚を見ることができるのは新江ノ島水族館だけなので、ぜひ見てほしいスポットです。
生命の神秘と深海の世界を味わえる深海Ⅰ
新江ノ島水族館はJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と深海魚の長期飼育を共同研究しているためかなりレベルの高い展示をしており、深海Ⅰは深海ファンにも大人気のエリアとなっています。
深海Ⅰの中でも初めて行く人に見てほしいのが、化学合成生態系水槽です。
この水槽では深海底で見られる3つの特殊な化学合成生態系(湧水域、鯨骨生物群集、熱水噴出域)の環境が再現されており、深海の世界と生命の神秘を知ることができます。生命の起源は海底にある熱水噴出孔であるとされています。
生命は有機物からなり、初期の地球には無機物しかなく、熱水噴出孔が有機物を生成していたと考えられています。
化学合成生態系は地球の進化と深く関わっており、化学合成生態系水槽はそんな生命や進化などのロマンの詰まった展示となっています。
水槽には生きたサツマハオリムシというチューブワームがおり、よりリアルな深海の環境を見ることができます。また水槽周辺は硫黄のような香りが漂っており、より肌で深海の世界を感じられますよ。
新江ノ島水族館の所要時間は?【まとめ】
新江ノ島水族館の所要時間はライトに楽しみたい方は1時間半~2時間ぐらいです。がっつり楽しみたい方は半日から1日の滞在時間を予定するのがおすすめです。
新江ノ島水族館は生物の展示だけでなく解説にも力を入れているので、大人もじっくりと楽しむことができる水族館となっています。
シラスサイエンスでは世界で新江ノ島水族館でしか見られないシラスの稚魚の群れを見ることができるのでぜひ見てくださいね。
深海Ⅰでは化学合成生態系水槽だけでなく、ダイオウゾクムシやタカアシガニ、ハナダイ、ホネクイハナムシなどが展示されている水槽もあります。
ちなみに深海Ⅱでは有人潜水調査船「しんかい2000」が展示されており、コックピットなども見ることができますよ。ぜひ新江ノ島水族館にお出かけするときの参考にしてみてくださいね。