茨城県大洗町にある「アクアワールド大洗」で、2014年にある事件が起きました。
「アクアワールド大洗」で展示されているサメの水槽内で大きいサメが少し小さめのサメを飲み込もうとしているのを訪れていたお客さんが発見し、ネットニュースなどで騒がれました。
今回はアクアワールド大洗で起きた事件について解説します。
アクアワールド大洗の事件とは?
「アクアワールド大洗」に展示されているサメの水槽内にて、全長2.8mのシロワニという種類のサメが、全長1.6mのネムリブカという種類のサメを捕食しているのが発見されました。
その日訪れていたお客さんが気づいたときには、シロワニの口にネムリブカがくわえられていました。
ネムリブカをくわえながら泳ぐシロワニの写真が当時たくさんネットにもあげられていました。
とても迫力があり、見た人は驚きと共に圧巻されていました。
2014年4月28日午前11時頃、大型のサメが飼育されている「サメの海1」の水槽でサメが別のサメを捕食しているとお客さんに言われた飼育員が駆け付けた際には、口の中からサメのしっぽが見えているだけの状態だったそうです。
シロワニは、ネムリブカをかみ切ることができず、飲み込もうと40分程苦戦したのちに、あきらめて吐き出しました。
このシロワニは事件が起きる数日前にやっと食欲不振から立ち直ったばかりだったそうです。
丸飲みされかけていたネムリブカはその後すぐに飼育員によって救出されたそうですが、シロワニから受けたダメージが大きく残念ながら助からなかったそうです。
事件が起きる前までの2匹の様子は?
丸飲みされそうになっていた「ネムリブカ」は、2001年にインドネシアから輸入された個体で、シロワニとはその時から同じ水槽で同居していたそうなので約10年が経過していました。
サメ類を混泳させるときはアクシデントが起きないように、種類や個体の性格を考え組み合わせをしているそうです。
これまで同じ水槽で混泳していた10年の間、2匹はお互いに干渉することはなかったそうです。
「アクアワールド大洗」内の「サメの海」では、できるだけ多くのサメをお客さんに見てもらおうというポリシーの元、そして研究目的もかねてたくさんの種類のサメが展示されています。
その為、しっかり個体の性格などを見極めて混泳させているのでこのようなサメ同士の事件はめったに起きないそうです。
事件後の2匹はどうなった?
残念ながらくわえられていた「ネムリブカ」は、その日のうちに死んでしまいました。
シロワニに何度もくわえなおされた為、あまりにもダメージが大きかったそうです。
そして、「ネムリブカ」を襲った「シロワニ」は、歯がかけてしまったそうです。
その後しばらくの間、大きなものを食べようとして失敗したショックもあったので、いつも与えていたサイズよりも小さな餌ですらも、食べる事ができるのかなど、正常な状態に戻すための経過観察やケアが行われました。
なぜサメがサメを襲ったのか?
これまでシロワニがネムリブカを襲って丸飲みにしようとしたことはありませんでした。
この事件前、シロワニはしばらくの間、食欲不振になっていました。
サメの飼育担当者によると、食欲不振から立ち直ったばかりのシロワニに何らかのスイッチが入ってしまったのではないかと推測されています。
また、餌を与えた直後だったので、餌の奪い合いが原因ではないかとも考えられています。
アクアワールド大洗の事件とは?【まとめ】
「アクアワールド大洗」で起きた悲しい事件でした。
10年もの長い間、仲良く同じ水槽で混泳してきた2匹にいったい何が起きたのか本当のことは誰もわかりません。
何が原因でシロワニがネムリブカを襲ったのか真実は誰にもわかりませんが普段から関わっている飼育員による推測などによれば、シロワニに何らかのスイッチが入ってしまったことでこのような悲しい事件が起きてしまったのではないかと言われています。
今後、同じような事件が起きないことを祈るしかありません。