彦根城は、琵琶湖のほとりにそびえる国宝のお城です。
江戸時代の面影を残す美しい天守閣や石垣、歴史情緒ある城下町が魅力で、観光スポットとしても大人気。
この記事では、彦根城観光で外せない見どころやおすすめの回り方、所要時間をわかりやすく解説します。
ひこにゃん登場時間や周辺の観光スポット情報もまとめていますので、これから訪れる方はぜひ参考にしてみてください。
彦根城関連記事一覧
彦根城観光の所要時間

彦根城をじっくりと見学する場合、所要時間は3~4時間程度が目安です。
天守閣だけなら1時間ほどで回れますが、馬屋や博物館、玄宮園まで含めると2~3時間はかかります。
さらに、城下町散策や周辺の観光スポットも訪れる場合は、半日から1日ほど予定を空けておくとゆっくり楽しめるでしょう。
実際に朝8時30分頃に彦根駅へ到着し、城内と城下町を巡り、14時頃に駅へ戻るというプランで6時間ほどかかったという声もあります。
特に土日や繁忙期は混雑するため、階段の昇り降りやひこにゃん登場待機などで時間がかかることもあります。
また、周辺にある佐和山城跡まで足を延ばす場合、登山往復で2時間ほどかかるため、1日コースと考えておきましょう。
彦根城の見どころ

彦根城には、天守閣をはじめとした歴史的建造物や、可愛いひこにゃんの登場など、見逃せないポイントがたくさんあります。
ここでは外観や歴史の概要、天守閣内部の見学ポイント、ひこにゃんについて詳しく紹介していきます。
外観や歴史など概要
彦根城カッコいい!
— ひろエボ (@lanevo9gt) July 6, 2025
ひこにゃんには会えなかった😣 pic.twitter.com/p6jGBE6yhP
彦根城は、徳川四天王のひとり井伊直政の子、井伊直継と直孝によって築かれました。
1604年から20年の歳月をかけて完成したお城で、天守は国宝に指定されています。
特徴的なのは、複雑に組み合わされた石垣と、優美でありながら戦いに備えた堅固な造りです。
天守閣は三層構造で、白壁と黒い瓦屋根が美しいコントラストを生み出しています。
別名「金亀城(こんきじょう)」とも呼ばれ、金亀山の上に築かれていることが由来です。
現在も当時の姿をほぼそのまま残しており、彦根市街や琵琶湖を一望できる眺望スポットとしても人気です。
天守閣内部の見学ポイント
(5)天守閣内部 ほぼ貸し切り状態で、ゆっくり見れました✨️✨️#彦根城 pic.twitter.com/Fz51NNAT2Z
— hiro予備アカウントに変更しました (@NaehMtgJ57jeAJU) June 5, 2023
彦根城天守閣の内部は、江戸時代の建築技術が随所に残されています。
1階は武器庫として利用され、太い柱や梁には職人が削った跡が見られます。
2階には武具や食料を置いていたスペースがあり、敵の動きを監視するための狭間(さま)という小窓が付いているのが特徴です。
3階は天井が低く設計されていて、敵が入り込んだときに動きにくくするための工夫がなされています。
階段は非常に急で、一段一段が狭いため、当時の人々がどのように天守を守っていたかを想像しながら登ると面白いでしょう。
最上階に到着すると、琵琶湖や比良山系、彦根市街まで見渡せる絶景が広がり、ここまで登ってきた疲れも吹き飛びます。
馬屋

彦根城の表門近くにある「馬屋」は、江戸時代から現存する唯一の大名家の馬屋として、国の重要文化財に指定されています。
建物は長さ約30メートルあり、最大13頭の馬をつなぐことができる造りです。
内部には馬をつなぐための木製の柱や、馬のえさ桶などがそのまま残されており、当時の大名行列や参勤交代で活躍した馬たちの様子を思い描けます。
屋根はこけら葺きという薄い木板を重ねた伝統的な工法で葺かれ、建築的にも見ごたえがあります。
天守閣へ向かう前に立ち寄ることができるので、彦根城に訪れた際はぜひ足を止めて見学してみてください。
天秤櫓

天秤櫓
天秤櫓(てんびんやぐら)は、彦根城の中でも特に印象的な建造物のひとつです。
中央の渡櫓(わたりやぐら)を挟んで左右対称に櫓が配置されており、その姿が天秤のように見えることからこの名前が付きました。
この構造は防御面で非常に優れており、敵が攻めてきた際には左右両側から攻撃ができる仕組みになっています。
外観の美しさもさることながら、櫓内部を見学すると、堅牢な木組みや石落としの構造など、戦国時代の築城技術の高さを感じられます。
天秤櫓から天守閣へ続く石階段の風景は、彦根城観光の中でも特にフォトスポットとして人気です。
ぜひ足を止めて、歴史の重みを感じてみてください。
太鼓門櫓

太鼓門櫓
太鼓門櫓(たいこもんやぐら)は、表門から城内へ入る際に通る重要な櫓門です。
名前の通り、櫓の中には太鼓が置かれ、時刻を知らせたり、非常時には城中に合図を送る役割を果たしていました。
門の上部が櫓になっているため、敵が攻めてきたときには矢や鉄砲で防御ができる構造になっています。
石垣や門扉も当時のまま保存されており、櫓門をくぐると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚になります。
現在も重要文化財に指定されており、櫓内部の見学も可能です。
太鼓門櫓を通ることで、これから始まる彦根城の見学に向けて気持ちが引き締まることでしょう。
玄宮園

天守閣の北側に広がる「玄宮園(げんきゅうえん)」は、江戸時代に作られた大名庭園です。
池泉回遊式庭園という様式で、中央の池を中心に茶室や橋、築山(人工の小山)が配置されており、四季折々の景観を楽しむことができます。
園内には鳳翔台(ほうしょうだい)という御茶屋があり、かつては殿様や賓客が琵琶湖や比叡山を眺めながらくつろいでいました。
現在も有料で抹茶と和菓子をいただくことができ、優雅な時間を過ごせます。
また、秋には紅葉ライトアップも開催され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれます。
天守閣と庭園を一緒に撮影できるスポットも多いので、写真好きの方にもおすすめです。
ひこにゃんについて

彦根城といえば、やっぱりひこにゃんです。
井伊家の赤備えの兜と白猫がモチーフになったこのキャラクターは、2007年に誕生して以来、全国的人気となりました。
ひこにゃんは彦根城博物館や天守前などで1日3回登場します。
時間は日によって異なるため、公式サイトで事前にチェックしておくと良いでしょう。
登場すると、写真撮影や軽いパフォーマンスをしてくれるため、観光の思い出にぴったりです。
ただし、登場時間は約30分ほどと短いため、スケジュールを調整して会いに行くのがおすすめです。
ひこにゃんに会うにはどうすれば良いか具体的な方法を解説していますので是非以下の記事を参考にしてください。

彦根城ライトアップまとめ|時間・色・夜間特別公開イベントも解説

昼間の彦根城も美しいですが、ライトアップされた夜の彦根城は幻想的な魅力に包まれます。
通常のライトアップ時間や、桜や紅葉シーズン限定の特別ライトアップ、夜間特別公開イベントについても詳しく紹介。
昼と夜で2度楽しめる彦根城観光の参考にどうぞ。

春に訪れたなら彦根城桜まつりは必見

春の彦根城は、約1,100本の桜が咲き誇る絶景スポットです。
毎年開催される彦根城桜まつりでは、屋台グルメや夜桜ライトアップも楽しめ、昼夜で異なる表情の彦根城を満喫できます。
桜の開花時期や混雑状況、写真映えスポットまで詳しく解説しています。

彦根城周辺の見どころ観光スポット
彦根城を訪れた際には、周辺の観光スポットも一緒に楽しむのがおすすめです。
ここでは、彦根城博物館、竹生島と多景島クルージング、佐和山の3つのスポットを紹介します。
彦根城博物館

彦根城博物館は、表門を入ってすぐ左側に位置する博物館で、旧表御殿を復元した建物です。
館内では、井伊家に伝わる甲冑や刀剣、書画、美術工芸品など貴重な展示物が並び、江戸時代の大名文化を間近で感じることができます。
特に能舞台が復元されている「能舞台棟」や、茶室、書院造りの座敷など、当時の建築様式をそのまま体感できるエリアは見どころです。
また、期間限定の企画展も開催されているため、訪れるたびに新しい発見があります。
入館料は彦根城との共通券が便利で、天守閣見学と合わせて訪れると、より深く彦根城と井伊家の歴史を学ぶことができます。
彦根城の城下町の食べ歩き!近江牛などおすすめを徹底調査!

彦根城観光の後は、城下町での食べ歩きがおすすめです。
近江牛の握り寿司やコロッケ、焼きたてのスイーツなど、ここでしか味わえないグルメが揃っています。
どのお店に立ち寄るか迷ったら、この記事で人気店やおすすめメニューをチェックしてみてください。

竹生島と多景島のクルージング

琵琶湖には、竹生島や多景島などの美しい島々が点在しており、彦根港から出航するクルーズ船で訪れることができます。
特に竹生島は、日本三大弁才天の一つである宝厳寺(ほうごんじ)があり、パワースポットとしても有名です。
クルーズは所要時間が約1時間30分~2時間ほどで、湖上からの景色や島からの絶景が楽しめます。
彦根城観光と組み合わせる場合は、午前に城を見学し、午後からクルーズを楽しむプランが人気です。
ただし、船の出航時間は決まっているため、事前にスケジュールを確認しておくと安心です。
佐和山

佐和山は、かつて石田三成が居城とした佐和山城があった場所です。
彦根城が築かれる前の重要拠点で、関ヶ原の戦いで三成が敗れた後に落城しました。
現在は城跡として残っており、登山道を登ると山頂には「佐和山城趾」と刻まれた石碑があります。
山頂からは彦根市街や琵琶湖、比叡山方面まで見渡せ、戦国時代に三成が眺めたであろう景色を想像できます。
登山口から山頂までは徒歩40分ほどで、往復で1時間30分~2時間程度見ておくと良いでしょう。
比較的整備された道ですが、運動靴や登山靴で訪れることをおすすめします。
彦根城の観光所要時間とみどころ【まとめ】
今回は、彦根城の見どころや観光の所要時間、周辺スポットについて詳しくご紹介しました。
彦根城は、国宝に指定された美しい天守閣や、江戸時代の趣を残す馬屋や玄宮園など見どころが豊富です。
所要時間は、天守閣だけなら1~2時間ほどですが、博物館や庭園、城下町散策まで含めると半日から1日かけて楽しむことができます。
さらに、ひこにゃんに会ったり、竹生島クルーズや佐和山登山を組み合わせれば、彦根観光をより充実させることができるでしょう。
歴史ロマンと自然、グルメも楽しめる彦根城。
ぜひスケジュールをしっかり立てて、思い出に残る一日を過ごしてください。