長野県松本市にある国宝・松本城。
現存する五重六階の天守閣は、黒と白のコントラストが美しく重厚感に溢れています。
今回は、松本城の天守閣を見学するときに知っておきたい料金、階段の急勾配、待ち時間、内部構造や神様の存在まで、見学前に役立つポイントを徹底解説します。
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松本城天守閣の内部構造と見どころ
松本城の天守閣は、外から見ると黒と白のコントラストが美しく重厚感がありますが、内部も見どころがたくさんあります。
1階から最上階まで登っていくと、当時の建築技術や工夫を感じることができます。
1階|武器庫と展示

画像はイメージです。実物とは異なります。
1階は武器庫としての役割があり、太い柱や梁がむき出しで、戦いに備えて作られた堅牢さが伝わってきます。
現在は火縄銃や鎧兜、刀などの展示があり、戦国時代にタイムスリップしたかのような気持ちになりますよ。
2階|武者走りと狭間

武者走り
2階は武者走りと呼ばれる回廊部分が特徴的です。
ここは外敵の侵入に備えて見張りをする場所で、細い窓からは外の景色を確認できます。
鉄砲狭間(さま)や矢狭間もあり、城を守るための工夫が随所に見られます。
3階|隠し階

画像はイメージです。実物とは異なります。
3階は階高が低く作られていて、外から見ると2階部分と見間違うほどです。
これは敵に実際の階数を悟られないようにするための隠し階となっています。
内部には展示物は少ないですが、当時の防御の知恵を感じることができる階です。
4階|武具庫と急階段

画像はイメージです。実物とは異なります。
4階は武具などの保管庫として使われており、ここにも太い梁がむき出しで重厚な造りをしています。
階段の勾配もきつくなってきているので、手すりをしっかり握って登ってくださいね。
5階|軍議の間と眺望

画像はイメージです。実物とは異なります。
5階は城主や家臣たちが軍議を行った重要な場所で、他の階よりも広く作られています。
窓からは松本市街や北アルプスの山々が見渡せるため、ここで景色を眺めるだけでも価値があります。
6階|最上階と26夜神

6階、最上階は松本城の神様「26夜神」が祀られている神聖な場所です。
木造の梁が美しく組まれており、ここからも四方の景色を一望できます。
晴れた日には北アルプスの雄大な山々が見え、松本城がいかに防御に優れた場所に建てられたか実感できるでしょう。
松本城の天守閣の見学の料金は?

松本城は松本城公園にあり、JR松本駅から徒歩20分ほどで、バスやレンタサイクル、タクシーでも移動が可能です。
松本城公園には天守閣、本丸御殿後、二の丸御殿後があり散歩コースにもなっています。
松本城天守入場を含む有料区域内 料金表
区分 | 一般 | 小・中学生 | 未就学児 | 備考 |
---|---|---|---|---|
個人(電子チケット) | ¥1,200 | ¥400 | 無料 | 日時指定券 |
個人(紙チケット) | ¥1,300 | ¥400 | 無料 | 当日券(日時指定不可) |
- 70歳以上の松本市民は無料で入場可能。
- 69歳以下の松本市民は本丸庭園内は無料、天守入場には観覧料が必要。
- 購入後のキャンセルや内容変更不可(電子チケット)。
- 障害者手帳提示により本人と介助者1名無料。
観覧チケットは黒門を入った左側で購入できます。
松本城の天守閣の待ち時間はどれくらい?

天守閣の観覧時間は、チケットを購入場所近くに、待ち時間の目安のプレートが設置されています。
午前中の早い時間であれば0~10分、混みあってくると10分以上となることもあります。
天守閣内はスムーズに見学できたとして、約30~50分くらいとなります。
入り口で係りの人が人数を管理してくれていますので、指示に従いましょう。
松本城の天守閣の階段の高さってどれくらい?

天守閣は6階の建物となります。
1階から最上階まで階段の勾配が異なっています。
また階段の1段の高さが微妙に違っている場所があるので、古い建築物の階段の登り降りに慣れていても、注意が必要です。
4階から5階に上がる階段が一番高い急勾配で61度あります。
段数は10段も無いので、ゆっくり落ち着き、前の人と間隔をあけていれば、大丈夫です。
高さのある階段は、自分自身よりもすれ違う時に接触してバランスを崩すことにあると思うので、譲り合っていきましょう。
混雑している時は、登る人と降りる人がすれ違うので、係りの人がスムーズに進むように誘導していますので指示に従いましょう。
天守閣は靴を脱いで、自分の靴は配布されたビニール入れて持ち歩くことになります。
片手がふさがってしまい、階段を昇り降りに邪魔なるかなと思います。
リュックにすると靴が入るので両手でしっかりと手すりを握ることができましたのでおすすめです。
天守閣の中は土足禁止なので、靴下に穴が開いてるかどうかも要チェックですね。
裸足で歩く人もいましたが、靴下は履いた方がいいのかなあと思いました。裸足だと、冬の時期は冷えるし、夏の時期は汗で床が汚してしまいそうかなと思います。
松本城の神様ってどこにいるの?

天守閣の最上階に神様が祀ってあります。
この神様は26夜神といって、松本城の守り神です。
26夜月というのは、26日目の月のことで三日月の反対を向いており、東の空で見られます。
この神様にまつわる伝説があります。
それは、1618年(元和4年)に本丸御殿で警備をしていた武士の前に、御姫様が現れ「26夜様を祀ればお城は栄えるでしょう」とその武士に伝えたそうです。
それを城主であった戸田康長に伝え、言われた通り天守6階の梁に26夜神様を祀り、26日目になると現在では500キログラム程のお餅を配ったそうです、
1727年(享保12年)に本丸御殿が火災にあったときは天守閣が焼けなかったのは、26夜神様のおかげと言われています。
現在も26夜神例大祭が行われることもあり、訪れた人にお餅などが振舞われるそうです。
松本城の天守閣の料金は?【まとめ】
今回は松本城天守閣の料金や階段の高さ、待ち時間、そして内部構造や神様について解説しました。
松本城はその美しさだけでなく、歴史や伝説、構造面でも多くの魅力があります。
見学前にしっかり準備して、松本城の奥深い魅力を存分に楽しんでくださいね。