薬師寺の病気平癒お守りとは?薬師如来のご利益と東塔の心柱守りも詳しく解説!

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奈良市の西ノ京に位置する薬師寺は、世界遺産にも登録された歴史あるお寺であり、病気平癒や健康長寿のご利益があると信仰されています。

その信仰の起源は、今から1300年以上前、天武天皇が皇后の病気平癒を祈願して建立を発願したことにさかのぼります。

本記事では、薬師寺の病気平癒にまつわるご利益の由来や、ご本尊である薬師如来の仏教的意味、そして薬師寺で授かることができる病気平癒のお守りについて、現地体験や資料をもとに詳しく解説します。

これから薬師寺を参拝しようと思っている方、または健康を願ってお守りを探している方に、ぜひ知っていただきたい内容です。

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目次

病気平癒の信仰はなぜ薬師寺で深まったのか?

天武天皇(イメージ)

薬師寺が「病気平癒の寺」として人々に親しまれている背景には、創建時の深い願いが込められています。

飛鳥時代の680年、天武天皇は皇后である鸕野讃良皇女(のちの持統天皇)の病気平癒を願い、薬師寺の建立を発願しました。

しかし、天武天皇は完成を見届けることなく崩御し、その意思を受け継いだ皇后が持統天皇として即位し、薬師寺の完成を果たしました。

つまり、薬師寺のはじまりそのものが「病を癒したい」という祈りからスタートしており、その祈願の精神は現代に至るまで連綿と受け継がれています。

だからこそ、薬師寺は現在でも「病気平癒を願う人々の拠り所」となっているのです。


ご本尊・薬師如来の力とは?三尊に込められた癒しの意味

薬師三尊像(イメージ)

薬師寺の金堂には、国宝に指定されている「薬師三尊像」が安置されています。

中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩が並びます。

薬師如来の正式名称は「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」といい、病を治す力を持つとされる仏さまです。

薬師如来は、人々の病気や苦しみに応じて“薬”のような智慧や癒しを授けてくださる存在として、「医王如来」とも呼ばれています。

そして、その両脇に立つ日光菩薩・月光菩薩は、昼と夜にわたって私たちを見守る存在であるとともに、現代では「看護師のような役割」と例えられることもあります。

この三尊が揃っているからこそ、薬師寺は病気平癒、無病息災、さらには心の平穏を願う場所として、絶大な信仰を集めてきたのです。


東塔の心柱材を封じた特別な「根付お守り」

東塔

薬師寺のお守りの中でも、特に話題となったのが「東塔の心柱材」を用いた特別なお守りです。

薬師寺の東塔は、奈良時代から現存する数少ない仏塔であり、国宝にも指定されています。

この東塔は平成21年から12年かけて大規模な解体修理が行われ、修理の過程で老朽化した心柱の一部が採取されました。

その貴重な木材を粉末にし、水晶珠に封じてつくられたのが、「心柱木片入 根付守り」です。

このお守りは、2022年(令和4年)のゴールデンウィーク期間中、東塔修理の完了と特別公開に合わせて頒布されました。

表現としては、「仏さまのご加護が宿るような珠」「心柱がそのまま入ったお守り」として紹介されており、多くの参拝者にとって非常にありがたい記念品となりました。

現在このお守りが継続授与されているかどうかは不明です。
必要であれば、薬師寺に直接お問い合わせください。


現地で授与されているお守りの種類と価格例

薬師寺では、その他にも病気平癒や健康にまつわるお守りがいくつか用意されています。

個人の体験ブログや参拝記録によると、以下のようなお守りが確認されています(価格は過去の例):

  • 健康守護念珠守り:7,000円
  • うでわお守り:2,500円
  • 根付お守り(通常版):3,000円

これらのお守りは、薬師寺境内の「東僧坊」などで授与されています。

金堂では御仏の護符が、また拝観ルート上の納経所ではご祈祷やご朱印の受付も行われています。


お守りはどこでもらえる?授与所の場所と拝観時間

お守りを授与できる場所は、主に以下の2か所です。

  • 【納経所】:金堂近くにあるメインの授与所。御朱印や一般的なお守りはこちらで授与可能。
  • 【東僧坊】:体験者によれば、病気平癒系のお守りや仏像モチーフの授与品が揃っている。

どちらも拝観時間中に立ち寄ることができ、受付時間は以下の通りです。

拝観時間:8:30~17:00(受付は16:30まで)
混雑時や行事の際は授与所の体制が変わることもあるため、時間に余裕をもって訪れるのがベストです。


まとめ|薬師如来のご加護に包まれて、心も身体も健やかに

薬師寺のお守りは、単なる健康祈願の道具ではなく、古代から続く祈りの精神を受け継いだ“心の支え”ともいえる存在です。

東塔の心柱材を用いた根付守りのように、特別な背景をもった授与品もあり、その一つひとつには深い意味が込められています。

薬師如来のご利益を受けたい方は、ぜひ薬師寺を訪れて実際にお参りし、ご自身の目で仏さまの姿を確かめてみてください。

そして、ご自身やご家族の健康を願って、お守りを手にしてみるのもよいでしょう。

ただし、お守りに頼るだけでなく、日々の生活習慣や心の持ち方も健康維持には欠かせません。

お守りはその大切さに気づかせてくれる“きっかけ”でもあるのです。

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