薬師寺では修学旅行生を中心に行われる「法話」が、とにかく面白いと話題です。
説法と聞くと堅苦しく感じますが、薬師寺では思わず笑いが起こるようなトークを交えながら、人生に役立つ教えが自然と心に入ってきます。
この記事では、そんな薬師寺の法話の魅力や、予約の方法、誰でも聞ける縁日の法話について詳しく解説します。
薬師寺の法話が面白い理由は?

法話と聞くと、何だか難しそうなイメージがあるようですが、薬師寺の法話はその逆!
いつの間にかお坊さんの法話に耳を傾け、聞き入っているのです。
これは、仏さまの力?
それとも、お坊さんの話術?
どちらにせよ、ありがたいお話が聞けること間違いありません。
薬師寺の法話の始まりは、「かたよらない、こだわらない、とらわれない」の法話の中の言葉で有名な高田好胤和上が、修学旅行で訪れた学生さんに薬師寺の魅力をもっと知ってもらいたいという理由から法話を始められたそうです。
実は高田好胤和上は、法話を始めただけではなく、薬師寺の復興に力を注がれたとてもすごいお坊さんでもあるのです‼
薬師寺の金堂を再建するために、百万巻の写経勧進をして、その奉納金で薬師寺の復興を成し遂げた人なのです。
薬師寺は写経をすることもできますが、百万巻いうのは、いわゆる百万人の人が薬師寺で写経をしたということになりますね。
薬師寺は法話の他にも、写経や法要などが毎月催され、修学旅行だけではなく一般の参拝者も多く訪れられます。
名物お坊さんのキャラクターがすごい!

薬師寺の法話が「面白い」と評判になる大きな理由のひとつに、登壇するお坊さんたちの個性があります。
中でも特に有名なのが、副住職でもある生駒基達(いこま きたつ)師です。
かつて修学旅行生を前に法話を担当されていた生駒師は、そのテンポのよい語り口とユーモアあふれる表現で、学生はもちろん引率の先生や一般参拝者までも魅了してきました。
YouTubeでも法話動画が公開されており、「お坊さんとは思えないほどおもしろい」「でも最後はちゃんとありがたい話になる」と、多くの視聴者から高評価を受けています。
たとえば、生駒師の法話では仏教の教えを現代風にアレンジし、「自分だけが正しいと決めつけない」「怒るのは相手じゃなく自分が未熟だから」など、ストンと胸に落ちる名言が飛び出します。
そういった“語録”もまた、法話を聞く楽しみのひとつといえるでしょう。
また、生駒師以外にも薬師寺には話し上手なお坊さんが多く在籍しており、どの法話に当たっても「面白い」「ありがたい」と感じられるのが特徴です。
説教ではなく“対話”のように感じられる薬師寺の法話は、訪れる人の心を和ませ、静かに人生を振り返るきっかけを与えてくれます。
まさに「仏教=難しい」といった先入観をひっくり返してくれる、ユニークで魅力的な時間なのです。
薬師寺の法話はどこで聞ける?時間はどれくらい?
薬師寺の法話は「面白い」と評判ですが、実際どこで、どんな形で聞けるのでしょうか?
薬師寺では、修学旅行や団体参拝の際に金堂や大講堂などで法話を聞くことができます。
公式には「20〜30分程度」と案内されており、拝観とセットで行われることが一般的です。
法話中は、仏教の教えをユーモアを交えてわかりやすく伝えてくれるため、生徒たちは笑いながらも真剣に耳を傾けています。
また、法話を担当するお坊さんの中には、YouTubeで法話を配信している副住職の生駒基達(いこま きたつ)師のように、話術に定評のある僧侶もいます。
生駒師はかつて修学旅行生向けの法話を長年担当されており、その経験とユーモアある語り口が人気を集めています。
現在もYouTubeでその姿を拝見できるので、事前学習の一環として視聴してみるのもおすすめです。
さらに、薬師寺では法話の形式が多様化しており、旅館での出張法話も行われています。
これは修学旅行生向けに実施されることが多く、薬師寺参拝の前日に宿泊先で法話を聞くスタイルです。
法話の時間は30分〜1時間程度とされており、じっくりと話を聞くことができます。
このように、薬師寺の法話は「現地」「出張」「動画」とさまざまな形で提供されており、どれも聞きごたえのある内容ばかりです。
特に団体予約を通じて聞くことができる拝観中の法話は、観光に深みを与えてくれる貴重な体験になるでしょう。
薬師寺の縁日で法話が聞ける!予約不要で参加可能
薬師寺では、毎月の縁日に合わせて法要と法話が開催されています。
いずれも予約不要で誰でも参加可能なので、日程が合えばぜひ足を運んでみてください。
薬師縁日(毎月8日)
毎月8日には「薬師縁日法要」が行われ、午前11時から金堂で大般若経600巻の転読法要が執り行われます。
僧侶が教本をパラパラと手早く開閉する「転読」の様子は圧巻で、堂内には読経の音が響き渡り、厳かな雰囲気に包まれます。
その後、午後1時からは金堂にて管主・加藤朝胤(かとう ちょういん)師による法話が行われます。
わかりやすく温かみのあるお話で、仏教が初めての方にもおすすめです。
玄奘縁日(毎月5日)
毎月5日には、玄奘三蔵院伽藍にて午後1時から法要が行われ、その後午後2時からは大谷徹奘(おおたに てつじょう)執事長による約1時間の法話が開催されます。
玄奘三蔵院は、中国からインドへ仏典を求めて旅をした高僧・玄奘三蔵を祀る特別な場所で、玄奘塔にはそのご遺骨の一部が分骨され、塔の下の石室に奉安されています。
いずれの縁日も、薬師寺の精神に触れられる貴重な機会。観光だけでなく、心を静かに整えるひとときを体験できるでしょう。
薬師寺の法話の感想は?
法話と聞くと、説教とか難しいそうなイメージがありますが、薬師寺の法話は面白いということと、ためになる内容で自分自身を見つめ返すことができる時間になるのではないか?
普段の生活や自分の行いを垣間見ることができるのではないかと思うのです。
皆さんもきっと薬師寺の法話を聞いたら、ます面白いという感想をお持ちになられるのでは?
きっと、何か人生へのヒントを頂けるありがたい法話を聞けるのではないかと思います。
薬師寺の法話は面白い?【まとめ】
薬師寺の法話は、修学旅行生だけでなく、一般の参拝者の心にも届く深いメッセージをユーモラスに伝えてくれる素晴らしい時間です。
団体予約が必要な法話のほか、毎月の縁日で誰でも参加できる法話もあるため、ぜひ日程を合わせて訪れてみてください。
きっと、笑いとともに、人生のヒントを得られるひとときとなるでしょう。