沖縄本島北部の観光にはかかせない今帰仁城跡ですが、世界遺産に登録されているという事はご存じでしょうか?
世界遺産とは1972年にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づいて世界遺産リストに登録されたものを指します。
2021年時点で、日本には自然遺産と文化遺産を合わせると合計25件の世界遺産が登録されています。これはイランに次いで世界第11位となります。
今回は今帰仁城跡がいつ世界遺産登録されたのかまた登録理由や関連施設もまとめていきます!
Contents
今帰仁城跡が世界遺産の登録されたのはいつごろ?
2000年12月にオーストラリアのケアンズで開催された、第24回世界遺産委員会で今帰仁城跡を含む「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の世界遺産登録が決定しました。
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は今帰仁城跡をはじめ、
*勝連城跡(かつれんじょうあと・うるま市)
*中城城跡(なかぐすくじょうあと・北中城村)
*首里城跡(しゅりじょうあと・那覇市)
*識名園(しきなえん・那覇市)
*玉陵(たまうどぅん・那覇市)
*園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん・那覇市)
*斎場御嶽(せーふぁーうたき・南城市)
から構成されています。
ひとつひとつがどれも重要な建造物なのですが、9つ全てを通して琉球王国の繁栄や衰退を物語っていることから関連遺産群となりました。
今帰仁城跡が世界遺産に登録された理由は?
今帰仁城跡が世界遺産に登録された理由は大きく2つ挙げられます。
まずひとつ目は、「グスク」という目に見える大きな形で琉球王国の存在を示しているということ。
県内にいくつかある城を見ていくと石の積み方にそれぞれ建築技術的な違いがあり文明の過程を知ることができます。
続いて2つ目は御嶽が城内にも見られるところ。御嶽とは沖縄で暮らす人々の精神的な拠り所であり沖縄独自の文化とされています。
この信仰文化が日本の仏教や神童とは異なる唯一無二なものと認められ、なおかつ城内にも遺っていることから世界遺産に登録されたとされます。
御嶽はとても神聖な場所なので観光客が遊び半分で足を踏み入れることはマナー違反です。観光される際は敬意を払った立ち振る舞いをしましょう。
今帰仁城跡の詳細情報
【所在】
沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101(おきなわけんくにがみぐんなきじんそんいまどまり)
【車でのアクセス】
沖縄自動車道経由で那覇空港から約1時間30分
【バスでのアクセス 】
那覇空港からやんばる急行を利用(約2時間40分)、「今帰仁城跡入り口」で下車後徒歩20分
【営業時間】
8時〜18時(最終入場17時30分)
※夏季は8時〜19時(最終入場18時30分)
【利用料金】
大人600円、中高生450円、小学生以下無料(今帰仁村歴史文化センターとの共通チケット)
※事前にチケット購入アプリや道の駅などで購入すると20%オフになります。
お車で行かれる場合は沖縄自動車道の許田ICを降りてすぐに右手にある「道の駅許田やんばる物産センター」での購入がおすすめです!海のすぐそばにある道の駅なので高速を降りたあとのリフレッシュにももってこいの場所です。
【駐車場】
無料(320台)
今帰仁城跡以外にも沖縄県には世界遺産があるの?
2021年7月に沖縄本島北部の「やんばる」エリアが世界自然遺産に登録されました。
漢字では「山原」と表記され文字通りに手付かずの多くの自然が残されている地域です。
特に国頭村(くにがみそん)・大宜味村(おおぎみそん)・東村(ひがしそん)はやんばる3村とも呼ばれ地域をあげて盛り上がりを見せています。
今帰仁城跡は国頭村に位置するので同時に2つの世界遺産を体感できる貴重な場所です。
那覇や恩納村といった観光地エリアとは違う古き良き沖縄を感じるには最高の場所ではないでしょうか。
今帰仁城跡の世界遺産登録について【まとめ】
いかがでしたか?今帰仁城跡が世界遺産に登録されたのが23年前だなんて驚きでした!
これを機に沖縄県にある関連遺産群をすべて回るプランもいいですね。
やんばるエリアの世界遺産登録や本土復帰50年、連続ドラマ小説の舞台になるなどますます沖縄県から目が離せません!