知床半島には約500頭の熊がいると言われています。
知床は自然の中で、人と熊が折り合いをつけながら生活しています。
この記事では、知床で熊に遭遇しやすい時期や場所、熊と遭遇したときの安全対策、知床岬のツアーについて解説しますので、最後まで読み進めてください。
知床では熊と遭遇率が高い?遭遇しやすい時期と場所
知床で熊と遭遇しやすい時期は5、6月の初夏と9月の秋に活発に動き回ります。
5、6月の初夏の時期は熊にとって繁殖期のシーズンで、オスが繁殖の機会を伺い、メスをひたすら追いかけます。
警戒心の強いオスがメスを追いかけて人前に姿を現すこともあります。
この時季の主食であるアリを採食するために、アリの巣ができやすい道路脇や登山道脇に執着しやすくなります。
秋は冬眠前に脂肪を蓄えるため、遡上するカラフトマスを捕まえに川沿いや河口に居着いて捕食を繰り返し、春まで冬眠に入ります。
熊に遭遇したときの安全対策
熊に出会わないようにするのが一番です。
知床では熊が発見された場所や時間を観光スポットなどで確認できます。
熊に出会わないようにするには、人の存在を知らせるために声や音を出しながら歩きましょう。
ラジオや鈴も効果がありますが、周りの音が聞こえづらくなるので注意が必要です。
周囲が見づらい場所や雨の日は更に大きな音を出し、危険な場合は速やかに活動をやめて戻りましょう。
それでも、もしも熊に遭遇してしまったら気づかれないようにゆっくりその場から離れましょう。
クマが人間と気付いてない可能性もあるので、石や倒木などに上がり大きく腕をふり、穏やかに声をかけましょう。
それでも接近してくる場合は、車内や屋内、なければ木の上などに速やかに退避します。
クマ撃退スプレーを持っていれば、噴射の準備をしておきましょう。
慌てて走って逃げてしまうと、熊も追いかけてきますので、とにかく落ち着いて、動かないようにしましょう。
もし、熊に襲われてしまったら、うつ伏せになり顔と腹を守って、首の後ろに手を回して守りましょう。
転がされてしまった場合も、すぐに同じ格好に戻れるようにしてください。
知床岬の観光ツアー
安全に熊を見るなら知床半島クルージングがおすすめです。
熊との遭遇率は約8割もある人気のコースです。
ヒグマの聖地と言われるルシャ湾をメインにした、熊の遭遇率8割以上のルシャコースやヒグマ観察から知床半島の絶景、滝まで全てを満喫したい人にオススメの知床岬コースがあります。
「知床観光船オーロラ」は2種類の周回ルートがあり、知床岬まで行くコースとカムイワッカ湯の滝まで行くコースです。
観光船オーロラは大型船のため揺れが少なく、安全にクルーズを楽しめます。
「知床クルーザー観光船ドルフィン」は3つのコースがあり、ウトロ港からカムイワッカの滝、ウトロ港からルシャ海岸、ウトロ港から知床岬のコースです。
「ゴジラ岩観光」のコースは他のツアーと一緒ですが、クジラやイルカといった動物を見るプランがあるのが特徴です。
「知床世界遺産クルーズFOX」もコースは一緒ですが、シートによって値段が変わるので、ワンランクアップして
観光船オーロラ以外は小型船のクルーザーなので揺れはありますが、岸壁に近づけるので熊を間近で見ることができます。
知床の熊の遭遇率は高い?【まとめ】
以上、知床の熊の遭遇率の高い場所や熊の多い時期、知床岬の熊の観光ツアーについて紹介しました。
知床半島には約500頭の熊がいると言われています。
熊は冬眠のため、繁殖期の初夏や冬眠前の秋口はとても活発に行動するため、遭遇率が高くなります。
熊を観光するツアーもあるので、安全な場所で熊を見るのなら、ツアーに参加して熊を観賞しましょう。