有福温泉にある樋口旅館は休業・廃業?現在はどうなっているのか詳しく解説!
島根県江津市に位置する有福温泉は「福ありの里」とも呼ばれ、1370年以上の歴史があるレトロな雰囲気が人気の温泉地です。
最盛期には20件近い旅館が立ち並び、その中でも人気のあった旅館の1つが「竹と茶香の宿 樋口」という旅館です。
現在も検索エンジンで検索するとホームページが存在していますが、残念ながら2017年に運営元の有福観光が破産手続きを行ったため、廃業となってしまいました。
今回は、樋口旅館の廃業の原因や、現在はどうなっているのか等、詳しく解説していきたいと思います。
有福温泉 樋口旅館はなぜ廃業したの?
有福温泉を代表する旅館の1つとして人気が高かった「竹と茶香の宿 樋口」は、当時創業100年を超える老舗旅館で、県内外から多くの観光客が訪れていました。
しかし2017年、業績の悪化が原因で突如として廃業となってしまいました。
有福温泉は、2000年を過ぎた頃から少しずつ来訪者が減少していき、廃業となる旅館も増えてきていましたが、樋口旅館は2006年にリニューアルを行い、再び宿泊客を増やしてきていました。
しかし、2010年、近隣の旅館3棟と民家1棟を全焼する大規模な火災が発生、2013年には豪雨により、川が溢れ温泉街に流れ込み、橋も崩れ、有福温泉へ続く道路が通行止めとなる等、不運が続きました。
そういった不運も影響し、来訪者がかなり減少、それに伴い樋口旅館の宿泊客も減少してしまった結果、かなりの負債を抱え、廃業という選択肢をとることとなったようです。
樋口旅館跡地は現在どうなっている?
樋口旅館は、廃業してからも建物自体はそのまま残されていました。
私も、廃業後に樋口旅館の前を通ったことがありますが、手つかずのまま放置されたようで、入り口の草は伸び放題、看板も色褪せ、とても寂しい印象を受けたことをよく覚えています。
しかし現在、樋口旅館跡地を含めた有福温泉街全体が復活をしつつあるんです!
2021年から有福温泉振興会や江津市等の官庁、銀行や企業等が協力し、再生に向けた支援を行ており、実際に有福温泉にある廃業した旅館や空き家を活用し、新しい企業を誘致する等して、賑わいが戻りつつあります。
樋口旅館は建物の一部を活用し、2022年8月(予定)に「アウリルリゾート有福温泉」としてリニューアルオープンする予定となっています。
樋口旅館と同様、お部屋に露天風呂が付いたお部屋もあり、落ち着いた空間で温泉を堪能できるのではないでしょうか。
オープンが楽しみですね。
リニューアルした有福温泉を楽しむには
今年、大きなリニューアルを行う有福温泉ですが。今までの有福温泉と大きく変わり「泊食分離」の考え方での運営で、リニューアル工事等が進んでいます。
温泉街全体をひとつの宿泊施設とし、食事は飲食店で楽しみ、温泉は旅館または外湯で楽しむ等、今までとは違った楽しみ方ができるのが魅力です。
2022年6月25日、有福温泉振興会の主催で、リニューアルした有福温泉をお披露目するためのイベントとして「イースター祭」が開催されました。
今夏から、着々と新しい施設がオープンしていきますので、今後の有福温泉に乞うご期待!
また、有福温泉のアプリも誕生し、アプリ1つで有福温泉の情報を調べることができたり、予約の確認等をすることもできたりと、大変便利となっています。
有福温泉に興味がある方は、ぜひアプリをインストールしてみてくださいね。
有福温泉の樋口旅館の現在は?【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、樋口旅館の廃業の原因や、現在はどうなっているのか等、詳しく解説してきました。
樋口旅館は、時代の流れや火災や水害等の不運により残念ながら廃業となってしましましたが、有福温泉は再生計画により、再び賑わいを取り戻しつつあります。
有福温泉は何より、泉質もとても良い温泉で美人の湯とも言われていますので、ぜひ訪れてみてくださいね。