法隆寺は奈良県を代表するとても有名なお寺です。
その他にも、国宝や重要文化財などの仏像なども多く安置され、日本の仏教文化における礎ともなったお寺なのではないでしょうか?
平成5年には世界文化遺産に登録されるなど、とても重要な観光名所となりました。
法隆寺は、東京ドーム約4個分の広さがあるともいわれ、聖徳太子や推古天皇の権力や、飛鳥時代の文化がいかに大きかったのかなどがうかがえます。
法隆寺は修学旅行や課外学習など、幅広く学びの場としても選ばれ、きっと皆さんも修学旅行などで一度は訪れたことがあるのではないでしょうか?
今回は、法隆寺の見どころを押さえながら、じっくりと文化や歴史を堪能できるルートを解説していきます。
Contents
法隆寺の回り方!おすすめルート
法隆寺をしっかり、じっくりとお参りするなら、約2時間は必要になってくるのではないでしょうか?
法隆寺は主に西院伽藍と東院伽藍に分かれており、主な見どころが満載でしょう。
では早速、法隆寺の回り方とおすすめのルートを解説していきましょう。
1番目 南大門
南大門からスタートします。
南大門は兵火により全焼され、再建されましたが屋根は両側が反りくり返っており左右対称に作られているのが特徴です。
南大門から遥小さく見える中門へと足を進めていきましょう。
2番目 中門
南大門とは風格が違う中門がお出迎えしてくれます。
この中門の階段のところで、集合写真の撮影が行われ、皆さんも修学旅行などで訪れたことがある人は、この中門をバックに撮影されていることが多いはずです。
再度、確認する価値はありますよ。
中門の両脇にある、金剛力士像も見どころの一つで、世界最古の金剛力士像としても有名です。
3番目 五重塔
法隆寺の五重塔も世界最古の木造建造物であり、なんと耐震性はピカ一で、これまでも幾多の難を乗り越え、どっしりと構えた五重塔は何とも美しい姿です。
法隆寺の五重塔は、高さ約32mあり、上に行くほど小さく作られているのも特徴です。
法隆寺の五重塔の屋根をよく見ると、五重塔なのに屋根が6枚あることにお気付きでしたか?
一番下の屋根は「裳階(もこし)」とよばれ、雨風などから五重塔を守るためのものだといわれています。
金堂
飛鳥様式の技法が存分に取り入れられた木造建造物で、卍崩しの紋様や人型の柱が見どころでもあり、じっくりと観察したいものです。
法隆寺の金堂の中には、釈迦三尊像がお祀りされており、中央の釈迦如来像は聖徳太子をモデルに作られたとか。
仏像も微笑みを浮かべ、飛鳥時代の特徴とされ「アルカイックスマイル」と呼ばれています。
回廊
五重塔や金堂を取り巻くように作られた長い回廊は、エンタシスと呼ばれる柱が見どころです。
回廊にも、飛鳥様式の技法が沢山みられ、建築の細かさなども見どころです。
大講堂
平安時代に再建されましたが、法隆寺の僧侶たちの修行の場でもありました。
大講堂の中には、薬師三尊像が安置されています。
大宝蔵院
法隆寺には数多くの仏像が安置され、宝物が保管されています。
中でも大宝蔵殿は、百済観音像を安置するために建てられたものです。
百済観音像は、高さ2mもあり、細身の体型で美しいお姿で仏像の中でも代表的な観音像です。
また玉虫の逗子(たまむしのずし)という、仏像を入れる箱のようなもので、玉虫の羽が装飾されていたことから、玉虫逗子と呼ばれるようになったとか。
法隆寺の貴重な品々が保管されています。
夢殿
聖徳太子の亡きあとに建てられた夢殿は、救世観音像が祀られ聖徳太子の等身大とされるも長い間、秘仏としてあかされることはありませんでした。
しかし、現在では年2回の一般公開があり、その姿がようやく明らかになったともいえるでしょう。
夢殿の八角形はもちろんですがとても神秘的で、素敵なネーミングですね。
法隆寺の回り方【まとめ】
法隆寺は見どころも満載で、歴史や当時の文化を辿りながらじっくりとお参りすると、所要時間は2時間くらいの時間を要するのではないでしょうか?
今回ご紹介した8カ所は、あくまで基本の回り方で、鉄板ルートといえるでしょう。
法隆寺の中でも、見逃してはいけない重要ポイントを主に解説。
五重塔や金堂は西院伽藍にあり、夢殿は東院伽藍にあるなど、門を出たり入ったりします。法隆寺がいかに広いかがうかがえますね。
法隆寺にお参りの際は、現地でいただけるパンフレットなども参考にしながら、法隆寺の世界をお楽しみくださいね。