法隆寺が世界遺産に登録されたのはいつ?登録理由も徹底解明! 

法隆寺は世界遺産に登録され、飛鳥時代の文化財や仏教文化が大きく世界にしられ、超有名な観光名勝となっています。

さて、世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」と3種類に区分されていることをご存じですか?

法隆寺はこの3種類の中のどれに当てはまるのでしょうか?

法隆寺は「文化遺産」に当てはまり、建造物や文化的景観などが対象にされ、遺産の保護などを目的とするために登録されました。

世界遺産に登録された件数は1157件(2023年1月現在)で、日本では法隆寺をはじめ文化遺産20件、自然遺産5件の合計25件が世界遺産に登録されています。

今回は法隆寺の世界遺産登録について、詳しく解説していきます。

法隆寺が世界遺産‼いつ登録されたの?

法隆寺は平成5年12月11日、国内では初めての世界遺産登録となりました。

「法隆寺地域の仏像建造物」として世界遺産に登録されましたが、法隆寺と法起寺の二つの寺院が含まれています。

ちなみに法起寺(ほうきじ)とは、聖徳太子が亡くなった後に建てられたお寺で、「岡本寺」「池御寺(いけじりでら)」と呼ばれていました。

聖徳太子のゆかりの深い「岡本宮」の跡地を、子息の山背大兄王(やましろのおおえのおう)が寺に改めたのが始まりとされています。

法隆寺と同時に世界遺産に登録された建造物が、兵庫県姫路市の姫路城です。

法隆寺が世界遺産に登録された理由とは?

法隆寺は日本で初めて世界遺産胃登録されましたが、登録の理由は?と聞かれると、建物が古いから、歴史があるからなどの理由がすぐに浮かんできます。

しかし、法隆寺はそれだけの理由で世界遺産に登録されたわけではありません。

ではどんな理由があるのでしょうか?

また、登録においての評価もあるそうで、その評価を★5で表します。

世界最古の木造建造物

評価★★★
法隆寺は再建された建物もありますが、法起寺の3重の塔は中国から北朝鮮、そして日本に伝わってきた初期の建造物であることなどから世界最古の木造建物として評価されています。

芸術センス

評価
仏教文化における木造建造物としては、日本の文化を知るうえでとても重要視されているようですが、芸術センスは評価が低いのだなと…

やはり、フランスのベルサイユ宮殿、モンサンミッシェル、スペインのサクラダ・ファミリアなど芸術的な観点からすると強豪が数多くそろっています。

しかし、法隆寺は世界最古級ですからね。

木造の仏像・寺院の歴史を語り継ぐ文化遺産

評価★★★★★
素晴らしい評価結果で、何だか嬉しくなります。

法隆寺の仏像は、飛鳥時代の特徴をはじめ、日本の彫刻史に残る優れたものが多く、百済観音像や救世観音像などは、当時の文化の材質や技法を用いた仏像が豊富に残っています。

また、木造の仏像のほかに銅像釈迦三尊、金銅仏、塑像(そぞう)押出仏、乾漆仏など各時代、各技法の仏像が残され、寺院の歴史を物語ることができるということです。

このような寺院は法隆寺のほかにはないといわれています。

宗教史上価値が高い

評価★★★★
聖徳太子や推古天皇の仏教愛はかなりのものだったのでしょうか?

世の中が仏教の教えにより平安な時代であったのか、それはわかりませんが目に見えないものを深く信仰し、人々の幸せを願い合う平和な世の中だったのでしょう。

だから、観音像をはじめ各仏像はすべて優しく微笑んでいらっしゃるのでしょうか?

法隆寺は世界遺産に何番目に登録されたの?

法隆寺は1番目に世界遺産に登録されました。

平成5年12月11日でしたが、世界自然遺産で鹿児島の「屋久島」青森県・秋田県の「白神山地」が同じく平成5年に世界遺産に登録されています。

その翌年(平成6年)に京都府・滋賀県の17の寺社仏閣が世界遺産に登録されます。

最近では令和3年に奄美大島・徳之島、沖縄島北部と西表島や、北海道・北東北の縄文遺跡が世界遺産に登録されました。

法隆寺世界遺産‼問題点があった?

※遺産の保存

世界遺産に登録されれば、建造物や仏像なども同じ状態に保たなければいけません。
メンテナンスが一番大事ですね。

※遺産の影響

世界遺産に登録されることは、とても名誉なことで嬉しいですね。

しかし、世界遺産に登録されたことから、「自分の土地なのだけど…」というケースもあるそうで、勝手にいじったりできないということもあるそうです。

潔く、お譲りしたらよいのでしょうか?

自分の家なら立ち退きを余儀なくされるのでしょうか?

ならば退くけど、新築資金を用意してくださいとお願いするかも知れません。

観光客による、地元の人々の生活に影響(混雑・騒音など)を及ぼすこともあるかもしれませんね。

※来訪者戦略

世界遺産となると、人々はこぞってその地を訪れることでしょう。

器物破損や心無い落書き、木の枝を勝手に折るなど様々なトラブルも出てくるのではないでしょうか?

※自治体関係の連携

地元の人々の協力が一番大切になってくるのではないでしょうか?

自治体の協力は最強だと思います。

わたしの住まいするところも、イベントなどが行われる際は自治会で美化作業が行われます。

世界遺産のそばには、人々の生活もあるということを決して忘れてはいけませんね。

法隆寺が世界遺産に登録されたのはいつ?【まとめ】

法隆寺は日本で初めて平成5年に世界遺産に登録されました。

なぜ法隆寺が世界遺産に登録されたかは、世界最古の木造建造物であることや日本文化を知るうえでとても重要な遺産であるということでした。

法隆寺が世界遺産に登録されることはとても嬉しい事ですが、問題点もあるようです。

世界遺産に登録されている場合は、それぞれの問題点に向き合い、小さくても私たち個人でも取り組めることはきっとあるはずです。

法隆寺は世界遺産の先駆けとなった寺院で、これからも歴史が受け継がれるよう素晴らしい法隆寺でありますようにと願いたいものです。