天王寺動物園では、動物たちの「ごはんタイム」や「おやつタイム」を見学したり、実際に餌やり体験を楽しんだりすることができます。
ヤギやヒツジへの餌やり体験、テンジクネズミとのふれあい、飼育員による給餌の見学イベントなど、子どもから大人まで楽しめるプログラムが充実。
曜日や時間帯によって見られる動物が異なるため、事前にスケジュールをチェックしておくのがおすすめです。
本記事では、天王寺動物園の餌やり体験・見学イベントの最新情報をわかりやすくまとめてご紹介します。
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天王寺動物園の「ごはんタイム」とは?

天王寺動物園では、動物たちの食事の様子を見学できる「ごはんタイム」や「おやつタイム」が実施されています。
これは、飼育員が餌を与える決まった時間に見学者が立ち会えるイベントで、動物たちがエサを食べるリアルな様子を観察できる貴重な機会です。
普段はおとなしく見える動物たちも、餌を前にすると生き生きとした姿を見せてくれます。
特に草食動物や肉食動物の食事シーンは迫力満点。
アシカが魚をキャッチしたり、オオカミが餌を目がけて動く姿など、野生の本能を垣間見ることができます。
この「ごはんタイム」は曜日や時間によって見られる動物が異なり、スケジュールは公式サイトで公開されています。
中には不定期開催のものもあるため、運が良ければレアな動物の給餌シーンに出会えることも。
また、イベント名に「ガイド」や「おやつタイム」と記載されることもあり、内容としては「食事の様子+飼育員による解説」や「補助食の提供」がセットになっていることもあります。
参加・見学は無料ですが、天候や動物の体調によって急きょ中止となる場合もあるため、当日の園内掲示やスタッフの案内を確認しておきましょう。
天王寺動物園の餌やりスケジュール一覧【見学可】(2025年版)
天王寺動物園では、動物ごとに曜日と時間が決まった「ごはんタイム(おやつタイム)」が実施されています。
いずれも見学無料・所要時間5〜10分程度で、飼育員が給餌する様子を間近で観察できるチャンスです。
実施スケジュールは以下の通り(※すべて祝日を除く平日開催)です。
午前の部(11:00~11:30)
- 11:00〜 ペンギンパーク
対象:フンボルトペンギン
曜日:火曜・木曜 - 11:00〜 アシカワーフ
対象:カリフォルニアアシカ
曜日:水曜・金曜 - 11:30〜 夜行性動物舎
対象:エジプトルーセットオオコウモリ
曜日:火曜・水曜・木曜・金曜
コウモリの給餌シーンは特に珍しく、観察できる施設も限られています。
静かな環境で行われるため、静かに見守るようにしましょう。
午後の部(13:15~13:30)
- 13:15〜 アフリカサバンナ
対象:サバンナ草食動物(シマウマやキリンなど)
曜日:火曜・水曜・木曜・金曜 - 13:30〜 オオカミ舎
対象:チュウゴクオオカミ
曜日:金曜・日曜 - 13:30〜 猛禽舎
対象:コンドル
曜日:木曜・土曜
※雨天中止となる場合があります。
オオカミやコンドルの給餌は迫力ある姿が見られるため、カメラを持って訪れる方にも人気です。
夕方の部(15:00~16:00)
- 15:00〜 ペンギン舎
対象:フンボルトペンギン
曜日:火曜〜金曜 - 16:00〜 アシカ池
対象:カリフォルニアアシカ
曜日:火曜〜金曜
午前に見逃した方も、午後の部で再チャンスあり。特に16時台は比較的空いていることも多く、ゆっくり見学したい方におすすめです。
不定期開催の動物たち
以下の動物たちは不定期で餌やりが実施されており、園内掲示やその日のアナウンスをチェックする必要があります。
- ホッキョクグマ
- レッサーパンダ
- クロサイ
- カバ
これらの動物は人気が高く、見学者も集まりやすいため、偶然遭遇できればラッキーです。
■注意点
- 餌やりの開始時間は飼育作業の状況や動物の体調により遅れる場合があります。
- 土日祝のごはんタイムは現在実施されていません。平日来園がおすすめです。
- 雨天時は中止となる場合もありますので、天気予報の確認も忘れずに。
現在体験できる給餌イベント|ふれんどしっぷガーデンの参加型プログラム

天王寺動物園では、2022年にリニューアルされた「ふれんどしっぷガーデン」にて、動物福祉に配慮した観察型の給餌イベントが実施されています。
かつてのように動物に直接餌をあげる体験は減少していますが、現在は動物の自然な行動を引き出す参加型プログラムとして生まれ変わりました。
イベント名:「みんなでつくる、あそびじかん」
このイベントでは、来園者が飼育員と一緒に「フィーダー(給餌器)」を準備し、動物がそれを使って餌を食べる様子を観察するプログラムです。
フィーダーには工夫が凝らされており、転がしたりつついたりしながら餌を取り出す仕組みになっています。
動物が自然な動きを見せるよう設計されているため、見ていて飽きないのが魅力です。
開催時間と料金
- 実施時間: 11:00~/13:00~/15:00~(各回 約20分)
- 定員: 各回30組(先着順)
- 料金: 1組 500円(整理券の購入が必要)
参加希望の方は、園内で販売されている整理券を購入しておく必要があります。
開園後すぐに整理券が売り切れる場合もあるため、事前にスケジュールを確認の上、早めの行動をおすすめします。
どこで体験できるの?

「ふれんどしっぷガーデン」は、てんしばゲート横(園内側)にあります。
てんしばから直接入ることはできず、動物園の入園が必要です。
この施設では、以下のような動物たちが飼育されています。
- テンジクネズミ(園路から観察)
- ミミナガヤギ、ヤギ、ヒツジ(ウォークスルー展示)
- 野間馬(観察可)
いずれの動物も、「見る」「感じる」ことを重視した展示で、過度な接触は控えられています。
その分、動物がリラックスした姿を見せてくれるのが特徴です。
天王寺動物園でかつて実施されていた「ふれあい体験」は今どうなった?

天王寺動物園では、かつて「ふれあい広場」にてテンジクネズミ(モルモット)やヤギ・ヒツジなどへのふれあいや餌やり体験が行われていました。
特にテンジクネズミとの「なでなで体験」は人気が高く、小さな子どもでも安心して動物と触れ合える貴重な機会として知られていました。
しかし現在では、こうした直接触れる形式のふれあい体験はほとんど実施されていません。
なぜ“ふれあい”がなくなったのか?
2022年の施設リニューアルにより、ふれあい広場は「ふれんどしっぷガーデン」として生まれ変わりました。
この名称変更には、「動物に一方的に触れるふれあいではなく、動物の意思を尊重し、命を大切にする姿勢を育む場所にしたい」という思いが込められています。
その方針に基づき、テンジクネズミを含む多くの動物たちは直接手で触れる対象から、観察対象へと切り替えられました。
現在は、園路や柵越しからの見学を通して、より自然な姿を楽しむスタイルへとシフトしています。
現在の体験は「間接的な関わり方」へ
旧来のような「手から直接餌をあげる」「抱っこする」「なでる」といった行為は基本的に行われていません。
その代わりに、「フィーダーを使った給餌観察」や「ウォークスルー展示での行動観察」など、動物福祉に配慮した間接的な関わりを重視した体験が提供されています。
これは、ただ触れることではなく、“生きものとしての魅力”を感じてもらう場へ進化した証ともいえるでしょう。
このような背景をふまえ、現在の天王寺動物園では、来園者の接し方もより思いやりあるものへと変わりつつあります。
天王寺動物園の期間限定の餌やり体験イベントもチェック!

天王寺動物園では、通年で実施されるプログラムのほかに、季節限定・イベント限定の給餌体験が行われることがあります。
公式サイトやSNSで事前告知されることが多く、開催時期や対象動物はその都度変わります。
過去の実施例
以下は、過去に行われた体験イベントの一例です。
- アシカへのお魚プレゼント体験
→ 指定時間にアシカに魚を投げ入れる体験。夏季イベントとして開催されたことがあります。 - こども動物園デー(春・秋)
→ 子ども向けに、特別な餌やりや動物ガイドが実施される日。 - 夜間開園時の特別ガイド
→ ナイトZOOなどの期間中、昼間とは異なる動物の給餌風景が公開されることも。

最新情報は公式サイトでチェック
期間限定イベントは、直前に発表されることも多く、園内掲示だけでは見落としがちです。
以下の方法でこまめにチェックするのがおすすめです。
- 天王寺動物園【公式サイト】の「お知らせ」ページ
- 公式X(旧Twitter)アカウント
- 園内の週替わり掲示板・配布パンフレット
タイミングが合えば、普段は見られないレアな動物の餌やり風景や、子ども向け特別プログラムに参加できるチャンスも。
注意点
- 予約制・定員制のイベントも多く、当日朝に受付が締め切られることもあります。
- 天候や動物の体調次第で、急な中止や内容変更が行われる可能性もあるため、来園当日の最新情報をチェックしましょう。
ふれあい広場から「ふれんどしっぷガーデン」へ

天王寺動物園は、時代とともに動物との関わり方を見直し、動物福祉を重視した展示スタイルへと進化しています。
その象徴が、2022年にリニューアルされた「ふれんどしっぷガーデン」です。
動物に「触れる」から「尊重する」へ
かつての「ふれあい広場」では、テンジクネズミやヤギに直接触れたり、餌をあげたりといった体験が主流でした。
しかし、「動物の意思を無視した接触はストレスにつながる可能性がある」との考えから、そのあり方が見直されました。
新しい施設名「ふれんどしっぷガーデン」には、「一方的なふれあい」ではなく、「思いやりをもった観察」を通して、命の大切さや生き物への敬意を育んでほしいという願いが込められています。
展示方法も行動観察型に
現在では、動物たちはより自然に近い形で展示され、来園者はその姿を静かに観察します。
一部エリアでは、フィーダーを使った給餌観察などのプログラムも行われており、動物本来の行動を引き出す工夫がなされています。
こうした展示方法の変化は、天王寺動物園が「動物園の役割」を再定義している証でもあります。
見る側の私たちも、単なる“娯楽”としてではなく、命と向き合う気持ちで訪れたいものです。
まとめ|天王寺動物園での餌やり体験を楽しむために
天王寺動物園では、動物たちの「ごはんタイム」や「おやつタイム」を見学できるスケジュールが組まれており、平日を中心にアシカやペンギン、草食動物など、さまざまな動物の食事風景を間近で観察できます。
以前のように直接エサをあげるふれあい体験は、動物福祉の観点から廃止されましたが、その代わりに「フィーダーを使った給餌観察イベント」など、動物の自然な行動を尊重する新しい形の体験が提供されています。
特に「ふれんどしっぷガーデン」では、観察を通じて動物の命の尊さを学べる工夫が凝らされており、
小さな子ども連れのご家族や動物好きな大人にもおすすめです。
訪問前には、公式サイトでのスケジュール確認が必須です。
参加型イベントは整理券制のものもあるため、開園直後に受付を済ませておくと安心です。
動物たちのありのままの姿を観察し、命と向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。