USJでは、障がいなどの理由で長時間列に並ぶことが難しいゲストのために「ゲストサポート・パス」という制度を導入しています。
対象となる方がアトラクションの待ち時間を別の場所で過ごせる仕組みで、誰もが安心してパークを楽しめるよう配慮されたサポートです。
本記事では、ゲストサポート・パスの利用条件やもらい方、実際の使い方の流れに加えて、注意点や対象外アトラクションの情報をわかりやすくまとめています。
妊娠中や見えにくい障がいなどで並ぶのが困難な方へのサポート情報も併せて紹介しますので、ぜひお役立てください。
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USJのゲストサポート・パスとは?

ユニバには、障がいなどの理由で長時間列に並ぶことが難しい方のために、「ゲストサポート・パス」というサポート制度があります。
このパスを利用することで、アトラクションの待ち時間を列に並ばず、他の場所で過ごすことができます。
たとえば、待ち時間が60分のアトラクションであれば、待機列に並ぶ代わりに、その60分間をベンチやレストランなど自由な場所で過ごし、時間になったらアトラクションを体験できるという仕組みです。
この制度は、優先入場や待ち時間短縮のためのパスではありません。
あくまで「列に並ぶことが困難な方向け」に待機場所を別にする支援制度です。
利用できるのは、発行申請者ご本人を含めて最大6名まで。
アトラクションごとにクルーの案内に従い、体験の可否や注意点などの説明を受けたうえで利用する流れとなります。
USJのゲストサポート・パスの対象者と発行条件

ゲストサポート・パスは、障がいのある方のうち、長時間の待機列に並ぶことが困難な方を対象に発行されます。
具体的には、以下のいずれかの障がい者手帳をお持ちの方が対象です。
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 被爆者手帳
- 戦傷病者手帳
また、当日パークに入場するための有効なスタジオ・パス(入場券)を、利用希望者全員分持っていることも条件となります。
発行の際は、障がい者手帳の原本の提示が必要です。
提示ができない場合や忘れてしまった場合は、パスを発行してもらうことはできませんのでご注意ください。
ゲストサポート・パスの利用可能人数は、発行申請者本人を含めて最大6名までです。
利用するアトラクションでも、全員そろって行動する必要があります。
USJのゲストサポートパスの発行場所と申し込み方法

ゲストサポート・パスの発行は、ユニバのパーク内でのみ対応しています。
発行希望の方は、以下のいずれかの場所で申し込みが可能です。
- ゲストサービス(エントランス付近)
- 各アトラクションのエントランス
ただし、パーク外のチケットブースやインフォメーションセンターでは発行できませんので注意してください。
また、発行時には利用希望者全員でその場に揃っている必要があります。
代表者だけで手続きをすることはできません。
手帳の確認や人数の記載などが行われた後、その場でパスが発行され、当日からすぐに利用することができます。
USJのゲストサポート・パスの使い方と注意点

ゲストサポート・パスを使ってアトラクションを体験するには、次のような流れになります。
- 利用したいアトラクションのエントランスに、全員で向かいます。
- クルーにゲストサポート・パスを提示し、アトラクションの利用基準や注意点の説明を受けます。
- クルーがパス券面に「予約時間」と「利用人数」を記入してくれます。
- 指定された時間まで、パーク内の好きな場所で自由に待機できます。
- 時間になったら再度エントランスに行き、パスを提示してアトラクションを体験します。
注意点
- 予約中は「列に並んでいる状態」とみなされるため、他のアトラクションを同時に体験することはできません。
- アトラクションごとに安全基準が設けられており、パスを持っていても条件を満たさない場合は体験できないことがあります。
- 原則として、サポートが必要な本人+付き添い者2名の2人1組での体験が求められます。付き添い者が足りない場合は、グループ内で交代して利用することになります。
- 一部アトラクションでは、待機場所にクルーが常駐していないため、交代の際はご自身のグループで対応が必要です。
対象外アトラクション一覧(2025年最新)

ゲストサポート・パスは、ほとんどのアトラクションで利用できますが、一部対象外となっているアトラクションもあります。
以下は、2025年6月時点で対象外とされているアトラクションの例です。
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー™
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ™
- パワーアップバンド™・キーチャレンジ(スーパー・ニンテンドー・ワールド™)
これらのアトラクションでは、ゲストサポート・パスを持っていても通常の待ち列に並ぶ必要があります。
また、スーパーニンテンドーワールドなどのエリアそのものに入場するためには、「エリア入場確約券」「入場整理券」「抽選券(当選)」などが別途必要です。
ゲストサポート・パスはエリア入場の代わりにはなりません。
最新の対象アトラクションについては、変更になる可能性もありますので、公式サイトのライダーズガイドまたは当日のパーク案内をご確認ください。
手帳がない場合の相談方法

ユニバのゲストサポート・パスは原則として「障がい者手帳をお持ちの方」のみが対象ですが、障がい者手帳がない方でも、並ぶことが困難な事情がある場合は、クルーに相談することでサポートを受けられる可能性があります。
例えば以下のようなケースでは、柔軟な対応が検討されることがあります。
- 妊娠中で長時間立っているのが難しい
- 怪我や病気で一時的に歩行や待機が困難
- 発達障がい・内部障がいなど、外見では分かりにくい事情がある
このような場合は、入園後すぐにゲストサービスへ相談するか、体験したいアトラクションのエントランスでクルーに直接相談してください。
なお、ゲストサポート・パスの発行には手帳の提示が必須のため、制度としてのパスは使えませんが、別の形でサポート(待機場所の配慮など)を受けられる場合もあります。
無理をせず、自分の体調や状況を伝えて、相談してみることが大切です。
そのほかの補助サポート制度について

ユニバでは、ゲストサポート・パス以外にも、さまざまな事情に配慮したサポート制度が用意されています。
ここでは代表的な制度を簡単に紹介します。
サポートシール制度
障がいのある方やサポートが必要な方に配布されるシールで、目立つ場所に貼っておくことでクルーから積極的な声かけ・サポートを受けやすくなります。
※アトラクションの優先入場などの特典はありません。
車イスや補助具・医療機器の利用について
- アトラクションによっては車イスのまま利用可能なものもあります。
- 電動車イス・補助具・医療機器(酸素ボンベなど)を装着している場合は、安全上の制限がある場合があります。
- ギプス装着中や骨折治療中の方も、一部アトラクションは利用できないので注意が必要です。
詳しくはアトラクション前のクルーへの相談が必須です。
聴覚に障がいのある方向けの配慮
- 一部の4-Dシアター系アトラクションでは、日本語字幕対応の「字幕表示メガネ」を貸し出しています。
- 補聴器利用者は、ライド体験前にクルーへ申し出てください。
アシスティング・ドッグ(盲導犬・介助犬・聴導犬)
- レストランやショップはすべて同伴可能です。
- 一部アトラクションでは同伴不可ですが、その場合でも待機スペースが確保されます。
これらの制度の詳細やアトラクションごとの対応については、公式の「ライダーズガイド」に網羅されています。
最新情報はこちら:
➡ 公式ライダーズガイドページ
まとめ|不安があればまずはクルーに相談を
ユニバのゲストサポート・パスは、障がいのある方が安心してアトラクションを楽しめるよう設けられた大切なサポート制度です。
長時間の待機が難しい方が列に並ばずに済む仕組みで、誰もが気兼ねなく楽しめる環境づくりに役立っています。
ただし、利用には障がい者手帳の提示が必要であり、一部のアトラクションでは利用できない場合もあります。
手帳を持っていない方でも、妊娠中や見えない障がいなどがある場合は、個別に相談することでサポートを受けられる可能性もあります。
大切なのは、「困ったら迷わずクルーに相談すること」。
クルーは、あなたの状況を理解し、できる限りの対応をしてくれるはずです。
ユニバは誰もが楽しい思い出を作れる場所。あなたに合ったサポートを受けて、無理なく笑顔で過ごせる一日をお楽しみください。