ウエスタンリバー鉄道は、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドを走る本格的な蒸気機関車のアトラクションです。
実はこの鉄道、終盤に恐竜たちが現れるシーンがあるのをご存知でしょうか?
「恐竜って怖い?」「どんな種類がいるの?」と気になる方も多いはず。
今回はウエスタンリバー鉄道の恐竜シーンについて、怖さや種類、見どころを詳しくご紹介します。
ウエスタンリバー鉄道とは、どんなアトラクション?
ウエスタンリバー鉄道は、蒸気機関車でアドベンチャーランドを出発し、クリッターカントリー、ウエスタンランドを経由してディズニーランドを1周します。
所要時間は約15分、定員は140名です。
朝10時から運営開始する場合が多いようです。
4つの車両が運行しているため、約10~20分くらいで乗ることができます。
長時間待つことはめったにありません。
ウエスタンリバー鉄道は、アナウンスガイドを聞きながら、ゆっくりと進んでいきます。
西部開拓時代のアメリカを中心に、ジャングルや小動物の世界も通り、最後にはタイムスリップして恐竜とご対面です。
ウエスタンリバー鉄道の恐竜シーンが怖い理由とは?

ウエスタンリバー鉄道の恐竜シーンが怖いと言われる理由には、いくつかの要素があります。
リアルに造られた恐竜

まず、恐竜の姿がとてもリアルで、細かな造形までしっかりと作り込まれているため、まるで本物が目の前にいるかのような迫力を感じます。
大きな体に鋭い爪や牙、そして皮膚の質感まで忠実に再現されているので、大人でもその迫力に驚かされることがあるほどです。
洞窟の暗さと不気味な音響効果
また、恐竜が現れる洞窟の中では、列車内の明かりが落ち、周囲が一気に暗くなります。
暗闇の中で恐竜の鳴き声や足音が響き渡り、静かな空間に突然響く低い唸り声や咆哮音が、緊張感をより一層高める演出になっています。
音響効果によって恐怖が増幅されるため、小さなお子さんには刺激が強すぎると感じる場合もあるでしょう。
恐竜は突然飛び出してくるような激しい動きをするわけではないので、パニックになるような仕掛けはありませんが、暗さ・音・造形のリアルさが組み合わさり、強い印象を残すシーンとなっています。
進むにつれて怖さが増す4つのパート
シーンは4つのパートに分かれていて、最初は比較的穏やかな恐竜たちが登場しますが、進むにつれて雰囲気は少しずつ変化していきます。
ディメトロドンやブロントサウルス(アパトサウルス)がのんびりと過ごしている様子から始まり、トリケラトプスの親子が描かれた温かいシーンを経て、プテラノドンやコエロフィシスが登場するあたりから音楽も不穏になり、緊張感が高まっていきます。
最後にはステゴサウルスとアロサウルスの戦いが繰り広げられ、雷や火山の噴火といった激しい演出が加わり、最高潮に達します。
恐竜シーンはどこで出てくる?演出と大人の楽しみ方

ウエスタンリバー鉄道に乗って進んでいくと、アドベンチャーランドやウエスタンランドを抜け、最後にトンネルのような暗い洞窟に入ります。
この洞窟の中が、恐竜たちが登場するシーンです。
洞窟に入ると、外の明るさとは一変し、暗くてひんやりとした雰囲気になります。
蒸気機関車のライトが前方を照らし、奥には巨大な恐竜たちの姿がぼんやりと見えてきます。
ゴォーッという恐竜の唸り声や、大地が震えるような効果音が響き渡り、臨場感たっぷり。小さなお子さんにとっては怖いと感じるかもしれませんが、大人にとってはまさに古代へのタイムスリップ気分を味わえるシーンです。
恐竜シーンはアトラクションの終盤なので、「そろそろトンネルに入るよ」「ここから恐竜の世界だよ」と事前に声をかけてあげると、お子さんも心の準備ができます。
大人同士なら、恐竜の種類を見分けたり、「この恐竜は肉食だよね」と豆知識を話しながら見るのも楽しいですよ。
蒸気機関車の振動と音、そして暗い洞窟に響き渡る恐竜たちの声は、まるで古代世界に迷い込んだような感覚を味わわせてくれます。
ウエスタンリバー鉄道は単なる移動アトラクションではなく、ディズニーランドならではの物語体験が詰まった魅力的な乗り物なのです。
恐竜の種類は6種類!
ディメトロドン

アメリカに生息していたといわれる肉食単弓類です。
単弓類は絶滅し、その血筋の生き残りが私たち哺乳類と言われています。
見た目はトカゲに似ていますが、背中に船の帆のようなものがあるのが特徴です。
そのような形の恐竜の血筋が、私たち哺乳類とは驚きです!
何かの間違えではないかと疑いたくなりますよね。
背中には多数の血管が走っていて、大量の血液が供給され、体温が低い朝方には光を浴びて熱を吸収しておき、体温が上がると風に当てて身体を冷やしたと考えられます。
今の研究で、このようなことまでわかっているとはすごいですね。
ブロントサウルス

首が長く、アパトサウルスとも呼ばれていましたが、最近の研究では、ブロントサウルスとアパトサウルスは別属と考えられるようになりました。
成体は体重約15トン、全長22mと推定されています。
トリケラトプス

2本の角が特徴的で、口先は鳥類のくちばしのようにとがっていて、体はサイに似ています。
プテラノドン

翼竜プテラノドンの翼を開いた時の長さは、約7mです。
コエロフィシス

小さめの肉食恐竜で、体重は30㎏程度と考えられています。
以前は共食い説もありましたが、現在はその説はなくなりました。
ステゴサウルス

背中の骨板や尻尾のトゲが特徴的で、体長は7~9mです。
草食の恐竜で、群れて行動していたと考えられています。
最新の研究では、背中の板のようなものは、骨で体温を調節するのに役立っていたと考えられています。
アロサウルス

全長8.5~12mで肉食恐竜です。
茂みで待ち伏せし、丈夫なあごで振りかぶって奇襲するという恐竜です。
ウエスタンリバー鉄道の元ネタとは?

ウエスタンリバー鉄道の元ネタは、アメリカ西部開拓時代に活躍した蒸気機関車と鉄道文化です。
ディズニーランド創設者のウォルト・ディズニー自身が鉄道好きだったことから、カリフォルニアのディズニーランドにも「ディズニーランド鉄道」があり、その系譜を受け継いでいます。
東京ディズニーランドでは、アメリカ河沿いに西部やジャングルを巡る独自コースが設定され、恐竜時代へのタイムスリップというディズニーオリジナルの演出が加えられています。
この恐竜シーンは、カリフォルニア版で「グランドサークルツアー」として展示されている「ディオラマ:恐竜時代」を参考にしていると考えられ、ディズニーらしい物語体験が融合したアトラクションとなっています。
ウエスタンリバー鉄道の動力は?

ウエスタンリバー鉄道は、実際に蒸気の力で動いている本物の蒸気機関車です。
ただし、燃料は昔の石炭ではなく、ディーゼル燃料を焚いてボイラーでお湯を沸かし、その蒸気で走る「オイルバーニング方式」を採用しています。
これは煙や環境への影響を抑えるためで、見た目は完全に昔の蒸気機関車ですが、煙突から真っ黒な煙が出ることはありません。
ボイラーから蒸気を送り込むことでピストンを動かし、車輪を回して走る仕組みは昔と同じであり、列車が走るたびに「シュッシュッ」という音や煙の演出、汽笛の響きが本格的で、鉄道好きの大人も大満足の仕様です。
ウエスタンリバー鉄道の運転士は免許を持っているの?本当に運転している?

ウエスタンリバー鉄道の運転士さんは、ディズニーキャストの中でも特別な訓練を受けたスタッフです。
実際に鉄道を動かすため、遊戯施設運転に必要な資格(遊戯施設運転士免許)を持ち、運行訓練や安全教育を受けています。
ただし、日本のJR運転士のような国家資格は不要で、あくまで施設内の運転資格となります。
また運転は自動化されておらず、本当に運転士がボイラー圧力管理や速度調整、汽笛操作などを行っています。
機関助手(助手席キャスト)が後方確認や乗降安全を補助するなど、運行は2名体制で行われ、ゲストの安心・安全を守りながら運行しています。
ウエスタンリバー鉄道の恐竜について【まとめ】
ウエスタンリバー鉄道は蒸気機関車のアトラクションで、恐竜が出てくるシーンは暗く、音も大きく迫力があるので、小さいお子さんは怖がるかもしれません。
本物の蒸気機関車に乗れる機会もあまりありませんし、子供さんが恐竜に怖がらないように配慮をしていただいて、また行きたい!と思ってもらえたら良いなと思います。