名古屋のシンボルと言えば、名古屋城ですよね。天守閣の上に光り輝く金のしゃちほこは、いつ見てもまぶしく凛々しいです。
その天守閣の中は博物館になっていて、尾張の戦国武将の年表などがあり名古屋市内の小学校の社会見学には必ずと言っていいほど訪れる場所です。しかし、その天守閣は木造天守閣の復元工事を行うため現在閉鎖されていて入れない状態となっています。
名古屋城内は入場できますので、天守閣の外観や櫓などは、これまで通見学ができます。では、木造天守閣の復元工事は、いつまでなのでしょうか?今回は、名古屋城天守閣の木造再建工事について、調べていきましょう!
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名古屋城の天守閣に入れない!工事日程は?
2023年3月中旬に、名古屋市が2032年度に木造天守閣完成の目安を発表しました。これまで、何度も工事の見直しがあり、今回も手続きや工事が予定通りに行われて場合を想定しての日程です。2023年度完成目標が現在の最新の工程スケジュールです。
木造天守閣の建造が始めるまでに、予算手続きなどを含めると約6年半かかるそうです。2032年度内と想定はありますが、バリアフリー問題もあっていつまで待てばいいのか、まだまだ時間はかかりそうですね。
どうして木造天守閣にするの?工事が遅れている原因は?
現在の天守閣は鉄筋の建築物です。空襲で焼失後、1959年に再建され、60年ほど経っています。60年って長いですよね。耐震性の問題など見つかり、現状維持が難しいことがわかってきました。
2013年に名古屋市が木造再建工事をすると発表し、名古屋城天守閣は2018年5月より閉鎖され入場できない状況です。本来は2018年7月に工事開始で、2022年12月には完成予定、でした。
なぜ工事計画は延び延びになっているのでしょうか?それは、まず文化庁から工事の許可が下りていないのです。なぜ許可が下りないのか?石垣の調査が不十分、と指摘があり、石垣は再度調査が行われている状況です。歴史的価値のある石垣なので、もっとしっかり調査する必要がある、ということのようです。
名古屋城の切込接(きりこきばき)の石垣は空襲の被害にあった箇所は修復されています。当時の精工な技術は後世に残していきたいものです。なるべく傷を付けないように調査や工事を進めて欲しいですよね。復元再建工事は、当時の図面などの史料を元に進める考えがあります。そうなると、5階となる天守閣の上まで階段で登ることになります。
登るのが難しいケースが想定されますよね。そうなるとエレベーターの設置がやはり必要になるのでは、などバリアフリーについて議論が進行中です。天守閣の復元再建工事が進まない理由には、こういった問題が挙げられます。
現在の天守閣の復元再建工事の費用はどれくらい?
天守閣の木造復元再建の工事費用は500億円ほどと言われています。鉄筋だと30億円ほどらしいので、木造建築をやめればいいのに、と思ってしまいます。
なぜ木造建築にこだわるのでしょうか?それは、昔の精巧な建築技術を職人さんなどに継承する、という意味もあると言われています。名古屋城には「金城温古録」「昭和実測図」「ガラス乾板写真」といった貴重な史料が残っているし、お城の木造再建が巡ってくるチャンスなんて今後あるかどうかもわからないし。
名古屋城の木造再建工事には、クリアすべき問題がありますが、木造天守閣を見てみたいです。
天守閣の復元再建の寄付について
現在、天守閣の木造再建には約500億円の費用が必要といわれています。その費用に主に税金を使用しますが、寄付金も募っています。寄付をお考えの方は、納付書を記入して金融機関で振り込み(手数料は無)ができます。
納付書は、名古屋城の総合案内所などや名古屋市の16区役所と6支社で受け取れます。納付書は、郵送で受け取りが可能です。インターネットによるクレジットカードでの寄付も可能です。名古屋市以外の方はふるさと納税として寄付ができます(返礼品あり)
寄付は1000円からで、寄付の金額によりますが記念品など御礼の品があります。自分は名古屋城の寄付をまだしていませんが、以前に熊本城に寄付をしたことがあります。「城主証」がもらえて、城主になった気分になりテンション上がりました。
いつまで寄付すればいいのか不明ですが、名古屋城も通行手形がもらえるから寄付しようかなあ、と考えています。
金シャチ募金についてはこちら→https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/learn/tenshu/donation/
募金箱は名古屋市内の区役所、支所等に設置されています、
名古屋城の天守閣に入れない?木造再建工事はいつまでかかるの?【まとめ】
名古屋城の天守閣の木造再建工事ついて調べてきました。いつまでも天守閣に入れないなんて、寂しいですよね。早く天守閣の一番上に登って、名古屋市内を眺めて見たいです。
こんな問題山積みな、木造再建工事。徳川家康ならなんて言うんのだろう、どう切り抜けて行くのだろうと想像してしまいます。「どうする家康?」と問いかけてみたいです。